アドルフ・ブッシュの1951年録音ベートーヴェン《春》初登場!組み合わせは第1&10番
晩年のブッシュがゼルキンと残した「春」初出!ほか2曲も初CD化!
アドルフ・ブッシュ(1891-1952)とルドルフ・ゼルキン(1903-81)は1920年にウィーンで出会うと、即座に意気投合。1921年にベルリンでベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会をスタートし、以後このデュオのトレードマークとなりました。二人は1939年から40年にアメリカに移住。この録音は1951年秋に、アメリカ・ヴァーモント州ダマーストンのブッシュ宅のスタジオ(古い倉庫を改装した)で行われたもので、このデュオにとって初のテープ録音であり、おそらく最後の録音と見られます。なおこの時のセッションでは、ヘルマン・ブッシュ(チェロ)をまじえたシューベルトのピアノ三重奏曲第2番なども収録されました。
ソナタ第1番と第10番は米コロムビアのための録音で、その年のマールボロ音楽祭でブッシュが生徒に課題として出したのを機会に、ブッシュ自身があらためて解釈を深めたことから録音に臨んだようです。第5番「春」は、同じセッションで収録されたものの今日まで未発売であり、遺族が保管していたテスト・プレスのアセテート盤から復刻しました。(原盤英文解説より抜粋)
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
1-3. ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ニ長調 作品12の1
4-7.ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 作品24「春」 (初出)
8-11. ヴァイオリン・ソナタ 第10番 ト長調 作品96
【演奏】
アドルフ・ブッシュ(ヴァイオリン)
ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)
【録音】
1951年10月9-13日
音源情報
第1番: マトリックス番号XLP8785
第5番: 個人所蔵のテスト・プレス盤
第10番: マトリックス番号XLP8786
復刻プロデューサー: Eric Wen
復刻エンジニア: Roger Beardsley
マスタリング: Dennis Patterson
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年05月06日 00:00