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Naxos~2021年6月第2回発売新譜情報(6タイトル)

ヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァー

今回は、キースラー&シガン大学響によるチェコの女性作曲家、カプラーロヴァー(1915-1940)の管弦楽作品集に、世界初録音のマイールの歌劇“エレーナ”、2021年生誕100年を迎えたマルコム・アーノルドのベスト盤など世界初録音を含むCD6タイトルがリリースされます。

ヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァー(1915-1940):別れとハンカチ
ケネス・キースラー(指揮)シガン大学交響楽団

夭折の女性作曲家カプラーロヴァー、その多彩なオーケストラ作品を聴く1枚!
チェコの音楽一家で生まれたヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァー。音楽学校の校長を務める父と歌の教師であった母のもと、幼い頃から才能を発揮した彼女は、15歳でブルノ音楽院に入学。ヴィレーム・ペトルジェルカに作曲を学び、5年後の1935年に初のオーケストラ作品である若々しいエネルギーと鮮やかな色彩に満ちた《ピアノ協奏曲ニ短調》を作曲し、卒業作品とします。また同じ時期に自身のピアノ曲である「組曲」にオーケストレーションを施し、これが実質的に彼女の2番目の管弦楽作品となりました。やがてプラハ音楽院でヴィーチェスラフ・ノヴァークとヴァーツラフ・ターリヒに師事し、更に研鑽を積み、1937年には奨学金を得てパリのエコールノルマル音楽院に留学。シャルル・ミュンシュとナディア・ブーランジェのクラスに入るとともに、当時パリに滞在していたボフスラフ・マルティヌーにも個人的な教えを受けました。この年に代表作である「軍隊風シンフォニエッタ」が完成、彼女自身の指揮によるチェコ・フィルハーモニー管弦楽団が初演、国際的な評価を得ました。その後、1940年4月に、アルフォンス・ミュシャの息子で小説家、ジャーナリスト、脚本家のイジー・ミュシャと結婚しましたが、2か月も経たないうちに病を得て25歳の若さでこの世を去ってしまいました。しかし短い生涯に残した50作以上の作品は、21世紀になって一層高く評価されており演奏の機会も増えています。このアルバムには、声楽曲も含む彼女の多彩な作品が収録されています。
(ナクソス・ジャパン)

世界初録音
ヨハン・ジモン・マイール(1763-1845):歌劇《エレーナ》(1814)全2幕(2枚組)
フランツ・ハウク(指揮)コンチェルト・デ・バッスス(古楽器使用)

世界初録音!あの《フィデリオ》を思わせるマイールの救済オペラ!
1813-14年、ナポリの謝肉祭シーズン中に、ジモン・マイールが書きあげた歌劇《エレーナ》。主役を務めるのは、男装の麗人でリッカルドと名乗るエレーナ。彼女はタラスコンの王女で、コンスタンティーノ伯爵の妻ですが、現在夫コンスタンティーノには義父殺しの嫌疑がかけられており、追跡者エドモンドから逃げているところです。周囲の人々の疑惑をはねのけ、最後は夫の潔白も証明されるというこの歌劇は、当時フランスからドイツにかけて流行していた「レスキュー=救済オペラ」と呼ばれるジャンルの作品で、その名のとおり、高尚な人道主義の理想を掲げ、危険から救助される主人公を描き、最後はハッピーエンドを迎えるというのが定石。ベートーヴェンの《フィデリオ》が代表作です。マイールは華やかなアリア、ロマンス、アンサンブルを用いて、複雑なあらすじを的確に描きました。
演奏はマイール作品のオーソリティ、フランツ・ハウク。素晴らしい歌手たちと、手兵コンチェルト・デ・バッススとともにメリハリのある音楽を創り上げています。
(ナクソス・ジャパン)

一部世界初録音
イムレ・セーチェニ(1825-1898):ワルツとハンガリー行進曲集
イシュトヴァーン・カッシャイ(ピアノ)

ハンガリーの貴族の家系に生まれたイムレ・セーチェニ。本業は外交官であり、大使としてキャリアを重ねながら平行して作曲も続けていました。またハンガリーと所縁の深いフランツ・リストとも親しく、リストが音楽院を設立する際には力添えもしています。同じ年のヨハン・シュトラウスII世とは生涯を通じて友人関係にあり、シュトラウスはセーチェニの作品をしばしばコンサートで演奏するだけではなく、自身の作品をセーチェニに献呈するなど親しい関係を保っていました。
このアルバムでは、ほとんどが世界初録音となるセーチェニの知られざる作品を聴くことができます。彼が愛したワルツや行進曲をはじめ、リストが自身の手で改訂を施した「序奏とハンガリー行進曲」など魅力的な作品を演奏するのは、セーチェニ作品のスペシャリストであるカッシャイとラーザール。
使用しているピアノはワーグナーの孫(リストの曾孫)であるヴォルフガングが所有していた1908年製のベヒシュタイン。生き生きとした音色は当時の華やかな社交界を彷彿させます。
(ナクソス・ジャパン)

ベスト・オブ・マルコム・アーノルド

イギリスの近代作曲家マルコム・アーノルド。1921年ノーザンプトンに生まれロンドン王立音楽院でトランペットを学び、1941年にロンドン・フィルハーモニー管弦楽団にトランペット奏者として入団、翌年首席奏者となります。その後はBBC交響楽団でも首席奏者を務めましたが、1948年のイタリア滞在中に作曲に専念することを決め、以降はオペラ以外のあらゆるジャンルに作品を発表。9曲の交響曲をはじめ、協奏曲、室内楽曲など多岐にわたる作品を残しています。デイヴィッド・リーン監督の『戦場にかける橋』など、映画音楽でも才能を発揮しました。
このアルバムは、2021年の生誕100年を記念し、これまでのNAXOSにおける様々な録音から人気作「タム・オーシャンター」やイギリス舞曲集など、アーノルドの代表的名曲をセレクトし1枚にまとめたものです。
(ナクソス・ジャパン)

エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(1897-1957):歌曲集 第2集
ブリッタ・シュタルマイスター(ソプラノ)、ジビル・フィッシャー(メゾ・ソプラノ)、ウーヴェ・シェンカー=プリムス(バリトン)、他

幼い頃から音楽の才能を示し、15歳の頃にはすでにプロの作曲家として活動していたコルンゴルト。純音楽を追求するも、結局は時代の波に呑まれ、本意ではない"映画音楽"の分野での活動が現在のハリウッド音楽を支えることになろうとは、彼自身も知る由がありませんでした。
そんなコルンゴルトが持てる才能の全てを注ぎこみ、生涯にわたってロマン主義の理想を追求できたのは一連の歌曲でした。初期から晩年に至るまでどの時代においても、コルンゴルトは歌曲には常に実験的な創意工夫を施し、時には刺激的なハーモニーを与えるなど斬新な試みを行っています。とりわけ作品番号18の「3つの歌」は、同時期の歌劇《ヘリアーネの奇跡》の音楽を反映した、半音階的な和声が際立つ刺激的な響きを持つ作品です。このアルバムにはコルンゴルトが折に触れ家族や親しい友人のために書いていた歌曲も収録。その中には彼が一時期愛していたというマリア・コーリッシュ(ヴァイオリニスト、ルドルフ・コーリッシュの妹)のクリスマス・プレゼントとして書かれた「とても個人的なもの」など、貴重な作品が含まれます。
(ナクソス・ジャパン)

リチャード・アディンセル(1904-1977):ブリティッシュ・ライト・ミュージック 第1集
ケネス・オルウィン(指揮)BBCコンサート・オーケストラ、他

MARCOPOLO 8.223732より移行盤
1941年の映画『危険な月光』のテーマ曲「ワルソー・コンチェルト」で知られるイギリスの作曲家リチャード・アディンセル。オックスフォード大学ハートフォード校に学んだ後、1925年に王立音楽大学に進み、さらにベルリン、ウィーン、米国に留学して音楽修業を積んだ彼は、主として映画音楽の分野で活躍、『チップス先生さようなら』や『二都物語』などの華やかな音楽を手掛けました。このアルバムでは彼の代表的な映画音楽を中心に、協奏曲形式の「スモーキー・マウンテンズ」など興味深い作品を収録しています。耳あたりのよい旋律に彩られた作品の数々は、聴き手を魅了することでしょう。
また、ラジオ劇『りんごの島』のオーケストレーションは、彼と協力関係にあり「ワルソー・コンチェルト」でもオーケストレーションを担ったロイ・ダグラスの手によるもの。神秘的なハープの伴奏の上で弦が美しい調べを奏でます。
(ナクソス・ジャパン)

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2021年05月18日 00:00