アラン・プラネスが1836年製プレイエルでショパンの“夜想曲集”全曲を録音!(2枚組)
プラネス、1836年製プレイエルで
ショパンのノクターン全曲を弾く
巨匠プラネスが、ショパンのノクターン全曲を録音しました。プラネスはこれまでにドビュッシーやショパンを録音し、それぞれのレパートリーに最適な時代の楽器を選択しています。
今回プラネスが使用した楽器は、1836年製のプレイエルのコンサートグランド。ちょうどノクターンの多くが書かれた時期に作られた楽器です。この楽器は標準モデルよりも大きなサイズ(2.40m)で、すでに現代のピアノに匹敵する音量を擁しています。ハープのように軽やかな高音域、ベルベットのような中音域、丸みを帯び澄んだ低音域の3つの音域が、現代の均一な音色のピアノよりもよく混じりあって響きます。
「ベル・カント」に見せられたショパンが、ピアノを歌わせるための新たなアプローチを展開し、その創意の粋を詰め込んだ楽曲の数々を、プラネスが独特な音色のパレットで見事に響かせています。
プラネスは1948年生まれ。5歳でピアノをはじめ、8歳でオーケストラと共演。パリ国立高等音楽院でジャン・ドワイアンにピアノを、ジャック・フェヴリエに室内楽を師事、1970年に渡米し、メナヘム・プレスラーとインディアナ大学で一緒になりました。伴奏者として、フランコ・グッリ、プリムローズ、シュタルケルらとの共演を重ねました。1977年にフランスにもどり、アンサンブル・アンテルコンタンポランのソリストを勤め、様々なフェスティヴァルで演奏(1981年まで)。以降は世界各地で演奏活動を展開、LFJで来日もしています。
(キングインターナショナル)
【曲目】
ショパン:夜想曲集(全曲)
[CD1]
第1番 変ロ短調 Op.9-1
第2番 変ホ長調 Op.9-2
第3番 ロ長調 Op.9-3
第4番 ヘ長調 Op.15-1
第5番 嬰ヘ長調 Op.15-2
第6番 ト短調 Op.15-3
第15番 ヘ短調 Op.55-1
第16番 変ホ長調 Op.55-2
第7番 嬰ハ短調 Op.27-1
第8番 変ニ長調 Op.27-2
第9番 ロ長調 Op.32-1
第10番 変イ長調 Op.32-2
[CD2]
第11番 ト短調 Op.37-1
第12番 ト長調 Op.37-2
第17番 ロ長調 Op.62-1
第18番 ホ長調 Op.62-2
第13番 ハ短調 Op.48-1
第14番 嬰へ短調 Op.48-2
第21番 ハ短調(遺作)
第19番 ホ短調 遺作 Op.72-1
第20番 嬰ハ短調 遺作
【演奏】
アラン・プラネス(ピアノ/1836年製プレイエル)
【録音】
2019年11月、スペイン
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年06月04日 00:00