ジェフリー・テイト/メンデルスゾーン《スコットランド》&ヴァイオリン協奏曲(ラクリン独奏)
フィレンツェが唸った、テイトのメンデルスゾーン
若きラクリンとの協奏曲も収録!
ジェフリー・テイトとフィレンツェ五月音楽祭管弦楽団によるメンデルスゾーン作品をカップリングしたアルバム。ヴァイオリン協奏曲は1995年、50歳を過ぎ既に国際的に確固たる評価を得ていたテイトが初めてフィレンツェ五月音楽祭管弦楽団を指揮したときの録音です。ソリストは20歳そこそこの若き天才ジュリアン・ラクリン。新鮮な輝きを放つラクリンのヴィルトゥオジティを、穏やかに流れるエレガントな音楽で受け止めるテイト。両者の長所が見事に混ざり合った名演奏です。
この日は他にブルックナーの交響曲第9番も演奏され、フィレンツェの聴衆は大満足だったそう。以降、テイトは定期的にこのオーケストラを指揮するようになり、様々な作曲家を取り上げていきます。そして2000年にメンデルスゾーンの名作交響曲『スコットランド』を披露。古典的形式の一貫性を崩すことなく小さなニュアンスを大事にした音運びで、絶妙な「軽さ」を持った優美な音楽が紡がれていきます。こちらも古典とロマンの見事なバランスが生み出す、テイトならではの名演奏と言えるでしょう。
(キングインターナショナル)
メンデルスゾーン:
(1)ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
(2)交響曲第3番 イ短調『スコットランド』 Op.56
ジュリアン・ラクリン(ヴァイオリン(1))
サー・ジェフリー・テイト(指揮)
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団
録音:(1)1995年1月21日、(1)2000年1月14日/コムナーレ劇場(ステレオ、ライヴ)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年07月16日 18:00