注目アイテム詳細

『激ロック』スペシャルコーナー【7月レコメンドアイテム】

gekirock

 

6月のオススメはこちら

 

BEARTOOTH / 『Below』
GENRE:METALCORE

迸る衝動をストレートに表現したアグレッシヴなニュー・アルバム!

前作が全米インディペンデント・アルバム、ハード・ロック・アルバム・チャートで1位を獲得し、シーンの重要アクトとなったBEARTOOTHが新作をリリースした。2020年に経験した暗い現実を表現したという本作。歌詞の雰囲気はたしかにダークなテイストだが、それ以上に反骨精神をむき出しにした、アグレッシヴで気迫のこもった骨太サウンドが気分を高揚させる。アッパーなリフにブラストビートまで繰り出される「Devastation」、荒々しく刻まれるリフと淡いコーラスの対比がエモい「Phantom Pain」と、迸る衝動をストレートに表現した、モッシュピット完全対応の楽曲群は実に痛快だ。アルバムを締めくくる、実質ドゥーム・メタルなインスト・ナンバー「The Last Riff」もインパクト大。

菅谷 透【ライター推薦】



line

BORN OF OSIRIS / 『Angel Or Alien』
GENRE:PROGRESSIVE METALCORE

激重グルーヴの沼へと引きずり込む、プログレッシヴ・メタルコア・アクトの最新作!

約2年半ぶりとなるアルバム。前作は8曲約26分というコンパクトさだったが、Lee McKinney(Gt)いわく歴代作品から“最高の要素”を抽出した今作は、14曲55分とボリューミーに。スペーシーなシンセ・サウンドが耳を惹くTrack.1から幕を開ける前半は、ミッドテンポの楽曲を配し、重厚で陶酔的なグルーヴの沼へと引きずり込むかのようにじっくりと聴かせていく。一転して後半では、切れ味鋭いチャグのTrack.8を皮切りに、叙情的なクリーンを聴かせるTrack.9、“これぞ!”なユニゾンを奏でるTrack.10と、過去作を継承したフレーズが表出。官能的なサックスを取り入れたTrack.14は新境地と言えるだろう。最初から最後まで味わうことのできる、奥深い作品であることは間違いない。

菅谷 透【ライター推薦】



line

DREAM THEATER / 『Lost Not Forgotten Archives: A Dramatic Tour of Events - Select Board Mixes』
GENRE:PROGRESSIVE METAL

世界最速のドラマー Mike Mangini加入後初ツアー音源収めたオフィシャル・ブートレグ作品第2弾!

“忘るまじ喪失音源集”と名付けられた、DREAM THEATERが送る新たなオフィシャル・ブートレグ作品の第2弾が早くもリリース! このシリーズについては以前の特集記事を参照いただきたいが、本作は、2011年に発表された通算11枚目のアルバム『A Dramatic Turn Of Events』の世界ツアーより選ばれた音源を収録した。リーダー的存在だったMike Portnoy(Dr)の脱退を経て、世界最速のドラマーと称される名手、Mike Mangini加入後初のツアーということで、バンドにとっても新たな局面を迎えた重要な記録である。ひとつのライヴ作品として違和感のない構成となっているのも特筆すべき点で、彼らの質の高いパフォーマンスあってこその賜物と言えるだろう。

井上 光一【ライター推薦】


line

ATREYU / 『Baptize』
GENRE:LOUDROCK, METALCORE

スクリーモのオリジネーター、ATREYUが新体制で再出発!
キャッチーなヘヴィ・ロックを維持しつつ、攻撃力を増した新作リリース!

2019年にCrossfaith主催イベントで来日した、スクリーモのオリジネーターによる通算8作目。初期からスクリームを担ってきたAlex Varkatzasが2020年夏に脱退、クリーンVoを歌唱していたドラマー Brandon Sallerがフロントマンに転向(併せて新Drも加入)という劇的な変化を経た新作だが、サウンド面では近作で見せたキャッチーなヘヴィ・ロックを維持しつつ、ラウドな成分がやや復活。彼らならではのエモい歌メロや、ギター・ワークも随所で輝きを放っている。個性の塊のようなAlexのそれに比べるとインパクトは薄れるが、Marc McKnight(Ba)のシャウトも攻撃性十分だ。Matt Heafy(TRIVIUM)らゲストも華を添えた、再出発に相応しい作品。

菅谷 透【ライター推薦】



line

HACKTIVIST / 『Hyperdialect』
GENRE:RAP METAL, Djent

2MC擁するラップ・メタル×Djentバンド、HACKTIVIST!
英国バンドならではのクールネスで先入観を鮮やかに打ち砕く快作をドロップ!

ふたりのMCを擁する英国産Djent~ラップ・メタル・バンドによる、約5年ぶりのニュー・アルバム。90年代ニュー・メタルやグルーヴ・メタル、MESHUGGAH以降のDjent的サウンドをスタイリッシュに独自の音へと昇華する手腕は前作以上に洗練され、バンドとしての確かな成長が刻まれた印象だ。自由奔放に飛び交う電子音などに遊び心を感じさせながらも、ファニーな雰囲気や安直なクリーン・パートは皆無であり、全体的にダークな音世界は彼らの生きるストリートのリアルそのものである。グライム的な要素を巧みに取り入れた英国バンドならではのクールネスは、ラップ・メタルというジャンルに対して多くの人が抱いている、ある種の先入観を鮮やかに打ち砕くことであろう。大推薦の1枚!

井上 光一【ライター推薦】



line

LIGHT THE TORCH / 『You Will Be The Death Of Me』
GENRE:METALCORE

Howard Jones(ex-KILLSWITCH ENGAGE)率いるLIGHT THE TORCH!
王道メタルコアにヘヴィ・メタルへの深い愛が滲む2ndアルバムが到着!

00年代メタルコアが生んだ稀代のヴォーカリスト、Howard Jones(ex-KILLSWITCH ENGAGE)率いるメタルコア・シーンのスーパー・グループによる2ndアルバム。改名前のDEVIL YOU KNOW時代から数えて通算4枚目となる本作は、圧倒的にソウルフルな美声と野獣の如きグロウル、熟練の演奏隊による鉄壁のヘヴィネス、容赦のないクサメロが渾然一体となって迫りくる王道のメタルコアを軸としながらも、味つけ程度にシンセやストリングスなども取り入れつつ、随所に、古今東西のヘヴィ・メタルに対する深い愛情を感じさせるという点に注目してほしい。アルバムのラストを飾る、TERENCE TRENT D'ARBYの名曲「Sign Your Name」のカバーもお見事!

井上 光一【ライター推薦】


 

【激ロック】
ラウドミュージックに特化したフリーマガジン、ポータルサイトの運営、そして国内外のバンドを招聘してのライブイベント、13年間続くROCK DJパーティーの企画、運営を行っている。さらには渋谷宇田川町に位置する「Music Bar ROCKAHOLIC」と同じく宇田川町にあるロックファッション・ショップ&通販サイト「GEKIROCK CLOTHING」の運営など、クロスメディアを超えたクロスカルチャー展開をシーンに仕掛けるラウドミュージック専門のクリエイティブ集団である。

http://gekirock.com/

タグ : PUNK/EMO ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)

掲載: 2021年07月20日 16:52