ルーカス・ゲニューシャスの新録音はロシア・東欧の民謡から生まれたピアノ曲集!デシャニトコフ、バルトーク、チャイコフスキー
ゲニューシャスの若々しいエネルギーが発散された「新ワールド・ミュージック」
第16回ショパン・コンクール第2位を受賞したルーカス・ゲニューシャスのミラーレ・レーベル第2弾。今回はロシア・東欧の民謡から生まれたピアノ曲を集めた興味深いアルバムです。
メインは「24の前奏曲」の副題を持つデシャトニコフの「ブコヴィナの歌」。デシャトニコフ(1955-) はクレーメルが積極的に作品を紹介し、おなじみとなった作曲家。周辺の民謡や伝承音楽に興味を持ち、その可能性を現代音楽の世界に生かしてバルトークの技法をさらに推し進めた作風を確立しようとしています。
「ブコヴィナの歌」はウクライナとルーマニアをまたぐ地域の民謡に基づく24の小品。アメリカン・バレエ・シアターが2017年にバレエ化して話題となりました。ゲニューシャスも2018年10月に東京で本邦初演したほか世界各地で愛奏し、彼のトレードマークとなっている感があります。今回満を持しての全曲録音となります。
バルトーク流のエネルギーに満ちた世界ですが、ジャズやポピュラー音楽の要素も感じられる新しさがオシャレ。
カップリングにはバルトークが100年前に同手法で作った「15のハンガリー農民歌」、チャイコフスキーがスラヴの伝承音楽「ドゥムカ」の形式で作った技巧的作品まで、ゲニューシャスの若々しい魅力を満喫できます。
(キングインターナショナル)
『民謡から生まれたピアノ曲』
【曲目】
1.デシャトニコフ:ブコヴィナの歌(24の前奏曲)
2.バルトーク:15のハンガリー農民歌 Sz.71
3.チャイコフスキー:ドゥムカ Op.59
【演奏】
ルーカス・ゲニューシャス(ピアノ)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年07月28日 00:00