Poppy(ポッピー)|バブルガム・メタル・アイコンによる最新作『Flux』が〈SUMERIAN〉より登場
人形やアンドロイドを思わせるルックス、そしてひたすら綿菓子を食べ続けたりするシュールな映像、その独自の世界観でカルト的な人気を博し、その後一躍世界中から注目を集める存在となった米ボストン出身のYouTuberにしてハイブリッド・ポップ・アイコン、ポピー。エレクトロ・ポップな楽曲を発表したりディプロやグライムスといったアーティストと共演するなど攻め攻めなポップ・ワールドを展開しながら、ここ最近ではそのサウンドの方向性を一気にメタルへとシフトさせ、KAWAII METALとでも言うべき摩訶不思議な世界観を構築する彼女が、前作『I DISAGREE』そして配信のみで発表したEP『EAT』に続く最新作を完成させた!
『I DISAGREE』発表後も、その奇抜なヴィジュアルと絶妙なポップ感が浮遊するメタル・サウンドで一気に注目を集めることとなった彼女は、その後もあのt.A.T.u.の楽曲をカヴァーしたり、プロレス団体WWE NXTのサウンドトラックとして位置づけられるEP『EAT』を発表するなど、サウンドのみならず抜群のセンスでファンを魅了してきた。そんな彼女が、今回はM83はSt. Vincentなどを手掛けるJustin Meladl-Johnsenをプロデューサーに迎え、新たな芸術的飛躍を見せつける最新作をここに届けてくれた!
万華鏡のように刻一刻と色彩を変えながらポピー・ワールドへと聴く者を引きずり込んでいくこの最新作『FLUX』。全編を通して彼女特有のメロディ・センスが冴えわたり、そのメロディを全面に押し出したソングライティング&アレンジで、ヘヴィでありながらポップな独自の世界観をより際立たせた今作は、バンドとともにライヴ・レコーディングという手法をとって音源を収録したという。そのライヴ的な生々しさと整合感すらある見事に構築された楽曲展開&アレンジは、まさに思いもよらない方向に進化し続けるミュージシャンの、新たな芸術的飛躍を強く実感させてくれる。
疾走するパンキッシュなサウンドにポップなメロディが炸裂する「Her」、そしてアルバムの情報と共に公開された、インダストリアル的なイントロから爆発力に満ちたコーラス・パートへと展開し、その後狂気のスクリーム・パートが炸裂する「Flux」という2曲だけでも、その目まぐるしく移り変わる色彩を感じ取ることができるのだが、ここに収録されている9曲は楽曲ごとに、いや、楽曲内でも様々なしかけが組み込まれた、聴く者を一気にポピー・ワールドへと引きずり込む魅力に満ちあふれている。「Flux」のビデオ・クリップも彼女自身が監督を務めており、パステル調の夢の世界を舞台としたポップで奇抜な映像を創り上げている。
2021年はポピーにとって非常に重要な年となることが、既に証明されている。3月にはグラミー賞で素晴らしいパフォーマンスを行い(ソロの女性アーティストとしては初めてベスト・メタル・パフォーマンス部門にノミネートされたのだ)、4月には世界的なストリーミング・ライヴ・イベント「The Last Disagreement」を開催、5月にはJack Off Jillの「Fear of Dying」のカヴァーをリリース、6月にはシングル「Her」を発表するなど、サウンドだけではなくヴィジュアル的にもそのセンスを遺憾なく発揮し続けているのだ。最近ではL'Oreal社の大ヒット香水Flowerbombのイメージ・キャラクターを務めたり、Koi Footwear社とのコラボ・シューズを発表するなど、多岐にわたる活動を通して、ポピー・ワールドを発信し続けている。
輸入盤CD
輸入盤LP
【収録曲】
01. Flux
02. Lessen The Damage
03. So Mean
04. On The Level
05. Hysteria
06. Her
07. Bloom
08. As Strage As It Seems
09. Never Find My Place
タグ : POP ICON ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2021年08月11日 15:44