ダニエル・ミュラー=ショットが弾くサン=サーンス、オネゲル、ラロ、フォーレ~フランスのチェロとオーケストラのための作品集!
[Orfeo International Music GmbH 公式チャンネルより]
ダニエル・ミュラー=ショットが弾くフランスのチェロとオーケストラのための作品集
2019年にドイツの権威ある音楽賞「Opus Klassik オーパス・クラシック」を受賞、ますます注目が高まるドイツのチェリスト、ダニエル・ミュラー=ショット。
ハインリヒ・シフ、スティーヴン・イッサーリス、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチの3巨匠から薫陶を受けたミュラー=ショットは高い音楽性と表現力、そして幅広いレパートリーを持ち世界中で活躍しています。今作はフランス作品に焦点を当て、4人の作曲家が描いた音の世界を探求しました。
一人目は初期ロマン派から20世紀初頭までの長い時代を生き抜いたサン=サーンス。彼は生涯を通じて古典的な作風を貫き、決して調性を捨てることはありませんでした。1872年に書かれたチェロ協奏曲第1番もロマンティックな情緒あふれる名作として多くの名奏者たちが手掛けることで知られます。
ラロのチェロ協奏曲は、前述のサン=サーンスの協奏曲に触発されて書かれた作品。精力的な楽想を持ち「スペイン交響曲」に連なるスペイン的な雰囲気も感じられます。
フォーレはチェロ協奏曲を遺しませんでしたが、この「エレジー」は自身がオーケストラとチェロ用に編曲したもの。物悲しい旋律がクライマックスに向けて盛り上がる美しい作品です。
20世紀になって書かれたオネゲルのチェロ協奏曲は、刻々と移り変わる楽想が魅力的。時にはジャズ風の旋律が聴こえてくるのも、「狂乱の時代」と呼ばれた当時のパリの雰囲気を感じさせます。
ミュラー=ショットは作曲家の個性を余すことなく引き出し、アレクサンドル・ブロックの絶妙なサポートを受け、細かい陰影を付けながら丁寧に音を紡いでいます。
(ナクソス・ジャパン)
『フランスの4つの情景~サン=サーンス、オネゲル、ラロ、フォーレ: チェロ協奏曲集』
【曲目】
カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):チェロ協奏曲第1番 イ短調 Op.33(1872)
1. I. Allegro non troppo
2. II. Allegretto con moto
3. III. Allegro non troppo
4. ガブリエル・フォーレ(1845-1924):エレジー ハ短調 Op.24(1880/1890)
アルトゥール・オネゲル(1892-1955):チェロ協奏曲(1929)
5. I. Andante
6. II. Lento
7. III. Allegro marcato
エドゥアール・ラロ(1823-1892):チェロ協奏曲 ニ短調(1877)
8. I. Prélude: Lento - Allegro maestoso
9. II. Intermezzo: Andantino con moto
10. III. Indroduction: Andante - Allegro vivace
11. サン=サーンス:ロマンス ヘ長調 Op.36(チェロとオーケストラ版)
【演奏】
ダニエル・ミュラー=ショット(チェロ)
アレクサンドル・ブロック(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団
【録音】
2019年8月27-30日
イエス=キリスト教会、ダーレム、ベルリン(ドイツ)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年08月11日 00:00