佐渡裕&トーンキュンストラー管/ブラームス:交響曲第2番、ハイドンの主題による変奏曲
品があるのに人間臭い。私の最も愛すべきオーケストラの音がしている。
―佐渡裕
「まるで蕾から花が開くように、春から夏に向かう季節のように、静かに力強く変容するエネルギーと生命力に満ちたブラームスの第2交響曲は、音楽監督として6シーズン目を迎えた私とトーンキュンストラー管の歩みと友情を表すような録音となった。
新型コロナウイルスによるウィーンの都市封鎖という、我々皆にとって非常に困難な時期に録音されたアルバムだが、どんな時も音楽をする喜びを忘れないという決意、そして第2楽章で描かれているような痛みと祈りを、音にすることができたと思う。品があるのに人間臭い。私の最も愛すべきオーケストラの音がしている。」
佐渡裕
(エイベックス)
【曲目】
ブラームス:
交響曲第2番 ニ長調 作品73
ハイドンの主題による変奏曲 変ロ長調 作品56a
【演奏】
佐渡裕指揮
トーンキュンストラ―管弦楽団
【録音】
2020年10月29日-11月2日
ウィーン、シンクロン・ステージ
佐渡裕
京都市立芸術大学卒業。故レナード・バーンスタイン、小澤征爾らに師事する。
1989年新進指揮者の登竜門として権威あるブザンソン国際指揮者コンクールで優勝し、国際的な注目を集める。
95年、故レナード・バーンスタインを記念して開催された「第1回レナード・バーンスタイン・エルサレム国際指揮者コンクール」で優勝し、「レナード・バーンスタイン桂冠指揮者」の称号を授与される。
2015年9月より、110年以上の歴史を持ちオーストリアを代表するオーケストラ、トーンキュンストラー管弦楽団音楽監督に就任し、欧州の拠点をウィーンに置いて活動している。
また、パリ管弦楽団、バイエルン国立歌劇場管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団等、欧州の一流オーケストラに多数客演を重ねている。
また、エクサンプロヴァンス音楽祭「椿姫」(パリ管弦楽団)、<オランジュ音楽祭>「蝶々夫人」(スイス・ロマンド管弦楽団)、トリノ王立歌劇場「ピーター・グライムズ」など海外のオペラ公演の実績も多数。
国内では兵庫県立芸術文化センター芸術監督、シエナ・ウインド・オーケストラ首席指揮者を務めている。
CDは「チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(BBCフィルハーモニック/辻井伸行)」など多数リリース。
最新盤は、トーンキュンストラー管弦楽団とのCD「ブルックナー:交響曲第8番(ハース版)」。
著書は「僕はいかにして指揮者になったのか」(新潮文庫)など多数。
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年08月11日 00:00