ティアンワ・ヤン、準・メルクル&ウィーン放送響によるプロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲集
[Naxos Music 公式チャンネルより]
レインゴリト・グリエールから私的に作曲の指導を受けた11歳のプロコフィエフ。しかし若きプロコフィエフの心を魅了したのはグリエールが弾くヴァイオリンの演奏でした。それから十数年後の1916年、彼はヴァイオリン協奏曲第1番を作曲。抒情的な旋律と気まぐれな遊び心を備えた作品で、とりわけ第2楽章の野性的なスケルツォが強い印象を残します。1935年に作曲されたヴァイオリン協奏曲第2番は穏やかながら、時折控えめな情熱を垣間見せる美しい曲。第3楽章ではスペイン風の楽想が用いられており、カスタネットが活躍します。無伴奏ヴァイオリンのためのソナタは「才能ある子供たちの斉奏(ユニゾン)用」に書かれた曲。もちろん一人で演奏することも可能です。
サラサーテ、イザイからリームまで、卓越した技巧と幅広いレパートリーを持つティアンワ・ヤン。このプロコフィエフでは、更なる音楽性の深化と弱音から強音までの美音を駆使し、作品の魅力を存分に引き出しました。準・メルクルが指揮するウィーン放送交響楽団も隙のない演奏で彼女を引き立てています。
(ナクソス・ジャパン)
『プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲集』
【曲目】
セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953):
ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op. 19(1916-17)
1. I. Andantino
2. II. Scherzo: Vivacissimo
3. III. Moderato
ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 Op. 63(1935)
4. I. Allegro moderato
5. II. Andante assai
6. III. Allegro, ben marcato
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op. 115(1947)
7. I. Moderato
8. II. Theme and Variations
9. III. Con brio - Allegro precipitato - Tempo I - Allegro precipitato
【演奏】
ティアンワ・ヤン(ヴァイオリン)
ウィーン放送交響楽団…1-6
準・メルクル(指揮)…1-6
【録音】
2020年11月11-13日
Grosser Sendesaal、ORF Funkhaus、ウィーン(オーストリア)
[日本語解説付き]
日本語解説…片桐卓也
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年08月24日 00:00