Lords Of Black(ローズ・オブ・ブラック)|ロニー・ロメロ擁するメロディック・メタル・バンドが新作『Alchemy of Souls, Pt. II』をリリース
レインボー、ヴァンデンバーグ、マイケル・シェンカー・フェストと、メタル界のレジェンドたちに引っ張りだこで話題のスーパー・ヴォーカリスト、ロニー・ロメロ。そんなロニーが14年、ギタリストのトニー・ヘルナンドと共に結成したのが、このローズ・オブ・ブラックである。同年、バンド名を冠したデビュー・アルバムを発表。その翌年、ロニーのパフォーマンス動画を見たレインボー・サイドが彼に接触。ロニーはレインボーのヴォーカリストの座に収まることになる。そしてイタリアの大手、フロンティアーズ・レコードとの契約を手にしたローズ・オブ・ブラックは、セカンド・アルバム『II』(16年)をリリース。この時はラウドパーク出演を果たした。18年にはサード・アルバム『アイコンズ・オブ・ザ・ニュー・デイズ』を発表と、順風満帆に思えたローズ・オブ・ブラックであったが、19年、ロニーが突如バンド脱退を発表。ファンを失意のどん底へと突き落とした。残されたメンバーたちは、ロニー抜きで4枚目のアルバム『アルケミー・オブ・ソウルズ・パートI』(20年)の制作に着手。だが、いかんせんロニー抜きはつらい。新しいヴォーカリストをオーディションしてはみたものの、やはりしっくり来ない。ということで、バンドはロニーに復帰するよう説得を開始。結局ロニーもその熱い思い、そして『アルケミー・オブ・ソウルズ・パートI』の楽曲のクオリティに心を打たれ、復帰を決意することになったのである。
さて、今回リリースされるニュー・アルバムが、『アルケミー・オブ・ソウルズ・パートII』。タイトルからおわかりの通り、前作の続編となる作品だ。当然歌詞の内容も、音楽スタイルも、前作のそれを引き継ぐ形になっている。ローズ・オブ・ブラックと言えば、ロニーによる超一流の歌唱力、そして極上のメロディック・メタル。今回もその両方を存分に楽しむことができる。ロニーのヴォーカルとトニーのギターの相性は完璧。2人のアルケミーこそローズ・オブ・ブラックの真髄だ。ロニーがバンドに戻る決断をしてくれて良かったと思わざるを得ない最高のメロディック・メタルを聴かせてくれる。ドラマチックなメタルが好きならば、本作に間違いなく心を打たれることだろう。
国内盤CD
日本語解説書封入/歌詞対訳付き
日本盤限定ボーナストラック収録
輸入盤CD
【収録曲】
01. プレリュード(アルキミア・コンフェッシオ 1458 A.D.)
02. メイカー・オブ・ナッシングネス
03. ホワッツ・ビカム・オブ・アス
04. バウンド・トゥ・ユー
05. ビフォア・ザット・タイム・キャン・カム
06. マインド・キラー
07. デス・ディーラー
08. プレイヤーズ・ターンド・トゥ・ウィスパーズ
09. イン・ア・ディファレント・ライト
10. ハウ・ロング・ドゥ・アイ・ハヴ・ナウ
11. フェイテッド・トゥ・ビー・デストロイド
12. ノー・ヒーロー・イズ・ホームレス
13. シンパシー
《日本盤限定ボーナストラック》
14. ビフォア・ザット・タイム・キャン・カム(アコースティック・ヴァージョン)
【メンバー】
ロニー・ロメロ(ヴォーカル)
トニー・ヘルナンド(ギター)
ダニ・クリアード(ベース)
ジョー・ニューンツ(ドラムス)
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2021年10月01日 17:44