青木洋也、栗原洋介、和田健太郎、角野まりな、新妻由加~『対話 ―Dialogus―』
カウンターテナーの青木洋也ほか、実力派演奏家が集い、17世紀の主にイタリアの音楽を集めたアルバム。サクバットはトロンボーンの祖先で、15・17世紀に盛んに演奏された楽器。教会に溶け込む豊かな響きにより「神から祝福された天使の楽器」とも言われている。17世紀ヴェネツィアでは教会でも特にサクバットを盛んに使っていたことから、モノディーの影響を受けた独唱による聖歌と器楽合奏曲を選び、極めて個性的な「ヴェネツィア教会音楽の栄光」とも呼ぶべきプログラムを組み上げている。
(コジマ録音)
【曲目】
1.ジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェス:主よ、あなたの怒りのうちに
歌、バスサクバット、オルガン
2.G.F.サンチェス:祝福され、尊ばれし
テノールサクバット、バスサクバット、オルガン
3.ピエトロ・カッサーティ:サルヴェ・レジナ(マリアの交唱)
歌、アルトサクバット2本、オルガン
4.ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:主よお聞きください
歌、テノールサクバット、オルガン
5.G.P.チーマ:ベアーティ
歌、バスサクバット、オルガン
6.ハインリヒ・シュッツ:主を喜びとしなさい(小宗教コンチェルト集より)
テノールサクバット2本、オルガン
7.ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチョ:アヴェ・マリア
歌、テノールサクバット、バスサクバット、オルガン
8.G.B.リッチョ:サヴォルディの歌
ヴァイオリン、サクバット、オルガン
9.ヨハン・ローゼンミュラー:おお我が主イエスキリストよ
歌、テノールサクバット、バスサクバット、オルガン
10.ルパート・イグナーツ・マイヤー:主が家を建てるのでなければ
ヴァイオリン、バスサクバット、オルガン
11.マルカントニオ・ツィアニ:救い主のうるわしき母
歌、テノールサクバット、バスサクバット、オルガン
【演奏】
青木洋也(カウンターテナー)
栗原洋介(サクバット)
Alto Sackbut: Ewald Meinl (1990?) [A-Sb.k.]
Tenor Sackbut: Ewald Meinl Classical Slide after Leopold Uhlmann (1806-1878) with middle bore Bell (2014) [T-Sb.k.]
Bass Sackbut: Ewald Meinl after Georg Nicolaus Oller, 1639 (2019) [B-Sb.]
和田健太郎(サクバット)
Alto Sackbut: Rainer Egger after Hieronimus Starck, 1670 (2008) [A-Sb.w.]
Tenor Sackbut: Rainer Egger after Sebastian Hainlein, 1632 (2006) [T-Sb.w.]
角野まりな(ヴァイオリン)
Baroque Violin: Johann Gottfried Hamm (1764), Bow: Bernhard Ritschard (2019) [Vn.]
新妻由加(オルガン)
Organ: Hinrich Otto Paschen Orgelbau (in Fuchu-no-Mori Art Theater Vienna Hall) [Org.]
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年10月15日 00:00