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ガブリエル・シュヴァーベの新録音はエルガー&ブリッジ:チェロ協奏曲


[Naxos Music 公式チャンネルより]

このアルバムに収録された2曲のチェロ協奏曲には、第一次世界大戦が暗い影を落としています。
エルガーのチェロ協奏曲は1918年春に着想されますが、エルガーの健康状態の悪化もあって作曲が中断。構想を練り直し同年8月に完成しました。曲にはエルガーが第一次世界大戦から受けた悲劇的でメランコリックな印象が反映しています。翌1919年10月に、フランク・ブリッジの薫陶を受けたフェリックス・サモンドのソロ、エルガーの指揮で行われた初演は好評を得ることはできませんでしたが、その後、ビアトリス・ハリスンやジャクリーヌ・デ・プレらの演奏によって、そのドラマティックな曲調が評価されて人気を獲得し、現代ではチェロ協奏曲というジャンルの代表作の一つと評価されています。

かたやブリッジの悲歌的協奏曲「祈り」は第一次世界大戦終結後に犠牲者を悼んで書かれた音楽。切れ目なく演奏される30分ほどの単一楽章の作品で、ゆったりとしたテンポと瞑想に誘うような静けさを基調とし、途中で戦争を思わせる激しいフレーズが挿入されています。
名手ガブリエル・シュヴァーベは揺るぎないテクニックと振幅の大きな感情表現で、2作を思う存分弾ききっています。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
エドワード・エルガー(1857-1934):チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85(1919)
1. I. Adagio - Moderato
2. II. Lento - Allegro molto
3. III. Adagio
4. IV. Allegro - Moderato - Allegro ma non troppo

5-12. フランク・ブリッジ(1879-1941):悲歌的協奏曲「祈り」(1930)

【演奏】
ガブリエル・シュヴァーベ(チェロ)
クリストファー・ウォード(指揮)
ウィーン放送交響楽団

【録音】
2020年12月16-18日、Grosser Sendesaal, ORF Radiokulturhaus、ウィーン(オーストリア)

輸入盤

 

国内仕様盤

[日本語解説付き]
国内仕様盤には中村孝義氏の日本語解説が付属します。

 

<ガブリエル・シュヴァーベ>
ベルリンに生まれ、ベルリン芸術大学とクロンベルク・アカデミーで学び、ヤーノシュ・シュタルケル、ゲイリー・ホフマン、ギドン・クレーメルらの薫陶を受けた。2009年にピエール・フルニエ・アウォードを受賞。リサイタル、室内楽、協奏曲のソリストとして、ドイツを中心にヨーロッパで広く活躍している。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2021年10月15日 00:00