Remboato|日本が誇る気鋭のアーティスト福盛進也によるレーベル〈nagalu〉第3弾作品『星を漕ぐもの』リリース
日本が誇る気鋭のアーティスト福盛進也によるレーベル〈nagalu〉、第3弾作品、Remboatoがリリース!
現在のジャズシーンにおいて唯一無二のプレイヤー/ コンポーザー4人=藤本一馬、栗林すみれ、西嶋徹、福盛進也が集結したRemboato。郷愁感溢れるメロディと映像的なハーモニーが溶け合い、うねり、音の波となる。身体と魂を震わせ大切なことを思い出させる。福盛進也主宰レーベル〈nagalu〉のコンセプト「流水不腐」を体現するグループのデビュー・アルバム!
エスペラント語で「手漕ぎ舟」を意味するRemboato( レムボート) をグループ名に、演奏家としてはもちろん、作曲家としても現在のジャズシーンで最高と言える藤本一馬、栗林すみれ、西嶋徹、福盛進也の4人が結集したスーパーグループのデビュー作です。
それぞれ共演経験がありつつ、この4人での初となった2021年3月のライブでは、メンバー自身も驚くほどの完成度を持つオリジナルな音楽が産まれました。コロナ禍の中、その透明感溢れる叙情的なバンドサウンドをさらに繊細で骨太なものに練り上げ、2021年夏に満を辞してレコーディング。本作は、音楽が産まれる“驚き”と“喜び”を結晶化させた特別な作品となっています。
“Nordo(北)” “Sudo(南)”と題された2 枚のアルバムには、4人の作曲家の傑作とも言える、日本人ならではの情感を湛えた作品が10曲収められています。互いの曲をリスペクトし、深く理解し合った演奏が曲のポテンシャルを極限まで引き出し、真の日本生まれの音楽を作り上げました。
4人が紡ぎ出すサウンドは、淀みなく流れる水のように消えゆく音を景色に変え、懐かしい風景さえ新しく出逢ったものと感じさせる、nagalu レーベルのコンセプト「流水不腐」を正に体現するカルテットです。
本作はレーベ〈nagalu〉のコンセプトのひとつである、最新のモノラル録音/ミックスで行われています。福盛進也のディレクションならではの愛のある生々しい空間性を実現させたモノラルサウンドの新たな魅力を堪能できる作品となっています。
Produced by:
Shinya Fukumori (福盛進也)
メンバー:
藤本一馬 (guitar) 栗林すみれ (piano) 西嶋徹 (bass) 福盛進也 (drums)
Koichi Sato (C) Shinya Fukumori(C) Shinya Fukumori
〈nagalu〉リリース第2弾!日本の音楽シーンで独自の存在感を放つ孤高のピアニスト佐藤浩一の強固な世界観を打ち出した演奏家・作曲家・編曲家としての新たな魅力を凝縮した2枚組アルバム!
福盛進也、挾間美帆、伊藤ゴロー、原田知世などと共演し、近年ではアニメ映画「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の劇中曲のピアノを担当するなど映画音楽にも関わりが深いピアニスト佐藤浩一が、5年間かけて構想を練った3作目。
“胎児”を意味する『Embryo』と名付けられた文学的/詩的な今作の世界観は、忘れられがちな人間の原始的な感情や感覚を取り戻すオアシスとなるような、佐藤浩一の音楽家としての強靭なクリエイティヴ・エネルギーが満ちた作品となっています。
初の試みとなるソロピアノ作品集DISC-1 “Water”では調律師・狩野真氏が佐藤の楽曲に合わせて考案した(ヴァロッティ音律※を応用した)古典調律を施したベーゼンドルファーを使用。和音ごとに異なる表情を見せるこの調律により、現代のハーモニーの中では聞けないような緊張と緩和が味わえます。ある和音においての混じり気のない透き通った響きと佐藤の演奏との相乗効果は、音の波紋が水面にどこまでも広がっていくような幻想的な音像を実現させています。(※18世紀のオルガニスト、作曲家、音楽理論家、フランチェスコ・アントニオ・ヴァロッティによって考案された音律。鍵盤楽器ですべての調を演奏可能にする調律法のひとつ。)
DISC-2 “Breath”では佐藤が絶大な信頼を寄せるミュージシャン達が様々な編成でストーリーを繰り広げます。息を呑むような緊張感から、燃え立つようなパッション、繊細で優しい風景までを描き出し、DISC-1 “Water”でピアノのみで演奏された曲も全く新たな表情を魅せています。
また気鋭のアンビエント/サウンドスケープ・アーティスト、Zeze Wakamatsuを起用した「Draw」でのサウンドスケープと生演奏との見事なコントラストが生み出す音空間は本作の最も刺激的な瞬間のひとつとなっています。
前作『Melancholy of a Journey』(2016年)では室内楽的な楽器編成に拘りアンサンブルを重視したのに対して、今作は自身のピアニズムを全面に出すというコンセプトのもとに制作。佐藤の「即興」に対する考え方もこれまでとは異なり、繰り返されるモチーフの中の微細な変化や揺らぎに拘った極限にまで無駄を省いたストイックな即興を追求しています。
本作はレーベルnagaluのコンセプトのひとつである、最新のモノラル録音/ミックスで行われています。福盛進也のディレクションならではの骨太で生々しい空間性のあるモノラルサウンドの魅力を堪能できる作品となっています。
All songs composed & arranged by Koichi Sato
メンバー:
佐藤浩一 (piano) 市野元彦 (guitar) 甲斐正樹 (bass) 福盛進也 (drums) 伊藤彩 (violin) 梶谷裕子 (violin) 吉田篤貴 (viola) Robin Dupuy (cello) Zeze Wakamatsu (soundscape)
福盛進也は、17歳で渡米して10年間アメリカで活動したのち、2013年、ミュンヘンに拠点を移して活動。菊地雅章についで、日本人2人目となるECMのジャズ・アーティストとして、デビュー作をリリースしたことは、記憶に新しいことでしょう。その作品は、自身とメンバーのオリジナルにくわえ、宮沢賢治の「星めぐりの歌」、瀧廉太郎の「荒城の月」ほか、「愛燦燦」、「満月の夕」など真摯に自身のアイデンティティと向き合った楽曲を取り上げ、ヨーロッパ的な即興音楽と、日本的な情感をシームレスに融合した画期的な一作。しかし、その録音から3年あまり。世界はさらにスケールアップし、深化を見せます。
ドラマーとしてはもちろん、作編曲でも透明な繊細さと強いしなやかさを魅せる福盛進也。本作はほぼ全曲がオリジナル。それぞれ『月/花』と題された2枚にわたるアルバムは、楽曲ごとに編成を変え様々な表情を見せつつも、一編の映画のような物語性をみせます。自由なヴォーカライズとの即興曲から、スリリングなアンサンブル、尺八をフィーチャーした曲など振り幅も大きく多彩な展開。幼少時より70sフォークが流れていた家で過ごし、体に染み込んでいるカバー曲「悲しくてやりきれない」やオリジナル曲「WALK」は、“日本にしかない風景”と“西洋音楽としてのジャズ”が溶け合い、彼が18歳の頃から思い描いていた音楽のひとつの完成形となっています。緻密な構成力と即興性が織りなす広がりと、シンプルなメロディにして深い叙情がにじむ15篇の演奏は、新たな“日本の音楽“の息吹を感じさせます。
録音は、2020年8月。この3年間の日本やアジア(韓国のECMアーティスト、ソンジェ・ソン、イエウォン・シン等)での活動で得た“アジア人でしか表現できない音楽がある“という確信が今回のサウンドを実現。志を共にする数々の才能あふれる仲間が集結しました。林正樹、佐藤浩一をピアノに迎えるほか、藤本一馬(orange pekoe他)、尺八の小濱明人、また青柳拓次(リトル・クリーチャーズ)、世界観あふれるヴォーカリストSalyu、気鋭のサックス奏者 蒼波花音等々、現在第一線で活躍するアーティストたちが参加。
世界屈指のジャズ・レーベルECMでのデビューという大きなキャリアも軽やかに通過点にして、自身の音楽をクリエイト。今後は立ち上げたレーベルで、アーティスト・プロデュースも手掛けていきたいとも語る福盛進也。アイデンティティと向かい合い、かつ普遍性を持った表現には日本を原点に世界とつながっていく予感も満ちあふれます。
録音は、生まれつき右耳のみの聴覚しか持たない彼の感じている世界を共有してもらいたいと、最新のMONO録音を実現。今までにないリアルで力強いサウンドになりました。
「Another Story」新しい物語が、ここに始まりを告げます。
All songs composed by Shinya Fukumori
except CD1(M3)CD2(M3) by Shinya Fukumori & Salyu, CD1(M4) by Kazuhiko Kato CD1(M4) words by Hachiro Sato CD2(M7) words by NILO
メンバー:
福盛進也(drums) 藤本一馬(acoustic & electric guitar) 林正樹(piano) 佐藤浩一(piano) 小濱明人(尺八) 蒼波花音(sax) 北村聡(bandoneon) 田辺和弘(bass) 西嶋徹(bass) 甲斐正樹(bass) Salyu (vocals) 青柳拓次(vocals, acoustic guitar)
掲載: 2021年11月01日 16:17