原田慶太楼&N響、三浦一馬/アコンカグア~ピアソラ、ファリャ、ヒナステラ、グアルニエリ(UHQCD)
ピアソラ代表作の記念碑的名演がここに
今年6月に、NHK交響楽団との組み合わせで、本格的なデビュー録音をリリースした指揮者の原田慶太楼が、同じ組み合わせで、第2弾として、ラテンアメリカにまつわる作品を集めたアルバムをリリースします。
今回の中心となる作品は、今年生誕100周年を迎えた、今やアルゼンチンを代表する作曲家と言っても過言ではない、アストル・ピアソラの「バンドネオン協奏曲」です。
バンドネオンソロを務める三浦一馬は、30代にして既に日本のバンドネオン界を牽引する存在であり、「タンゴとジャズ、クラシックの前衛音を融合させたピアソラ音楽の世界の理想的な再現者」(ジャーナリスト池田卓夫氏「いけたく本舗」より)と評され、ここでも、原田慶太楼が作り出す、熱狂と繊細さが絶妙にバランスされたオーケストラのサウンドとともに、ピアソラの作品が持つ情熱、哀愁、そして前衛的な世界を、余すところなく描き切り、この作品の決定盤と言って過言ではない録音となりました。
(日本コロムビア)
【曲目】
マヌエル・デ・ファリャ:バレエ組曲「三角帽子」― 第1番
アストル・ピアソラ:バンドネオン協奏曲「アコンカグア」*
アルベルト・ヒナステラ:協奏的変奏曲 作品23
モザルト・カマルゴ・グアルニエリ:弦楽器と打楽器のための協奏曲
【演奏】
原田慶太楼(指揮)
NHK交響楽団
*三浦一馬(バンドネオン)
原田慶太楼
現在、アメリカ、ヨーロッパ、アジアを中心に目覚しい活躍を続けている期待の俊英。シンシナティ交響楽団およびシンシナティ・ポップス・オーケストラ、アリゾナ・オペラ、リッチモンド交響楽団のアソシエイト・コンダクターを経て、2020年シーズンから、アメリカジョージア州サヴァンナ・フィルハーモニックの音楽&芸術監督に就任。ヒューストン、インディアナポリス、メンフィス、ルイジアナ、ウエストバージニア、ツーソン、フェニックス、ハワイ等のオーケストラと共演。国内でも様々なオーケストラと共演。オペラ指揮者としても実績が多く、アリゾナ・オペラのアシスタント・コンダクターとして、<ドン・パスクワーレ><連隊の娘><カルメン><トスカ>ほかの作品を手がけてきた。シンシナティ・オペラ、ブルガリア国立歌劇場、ノースカロライナ・オペラで活躍。国内ではフェニーチェ堺のオペラに登場。
2010年タングルウッド音楽祭で小澤征爾フェロー賞、2013年ブルーノ・ワルター指揮者プレビュー賞、2014・2015・2016・2020年米国ショルティ財団キャリア支援賞を受賞。 1985年東京生まれ。インターロッケン芸術高校音楽科において、指揮を F.フェネルに師事。指揮法をロシアのサンクトペテルブルクで学び、2006年21歳のときにモスクワ交響楽団を指揮してデビュー。 2009年、ロリン・マゼール主催の音楽祭「キャッソルトン・フェスティバル」にマゼール氏本人の招待を受けて参加。2010年には音楽監督ジェームズ・レヴァインの招聘を受けてタングルウッド音楽祭に参加、2011年には芸術監督ファビオ・ルイジの招聘によりPMFにも参加。これまでに、ロバート・スパノ、マイケル・ティルソン・トーマス、オリバー・ナッセン、ヘルベルト・ブロムシュテット、ステファン・アズベリーなどに師事。オーケストラやオペラのほか、室内楽、バレエ、ポップスやジャズ、そして教育的プログラムにも積極的に携わっている。 2021年4月東京交響楽団正指揮者に就任。
オフィシャル・ホームページ: kharada.com
所属事務所:ジャパンアーツ
NHK交響楽団
NHK交響楽団の歴史は、1926年にプロ・オーケストラとして結成された新交響楽団に遡る。その後、日本交響楽団の名称を経て、1951年NHK交響楽団と改称。今日に至るまで、カラヤン、アンセルメ、カイルベルト、マタチッチなど世界⼀流の指揮者を次々と招聘し、歴史的名演を残している。近年N響は、年間54回の定期公演(NHKホール、サントリーホール)をはじめ、全国各地で約 120回の演奏活動を行っている。また、2013年8月にはザルツブルク音楽祭に初出演、2020年春にベルリン、ウィーンをはじめ、ヨーロッパ主要 9都市で公演を行うなど、その活動ぶりと演奏は国際的にも高い評価を得ている。現在 N響が擁する指揮者陣は、首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィ、名誉音楽監督シャルル・デュトワ、桂冠名誉指揮者ヘルベルト・ブロムシュテット、桂冠指揮者ウラディーミル・アシュケナージ、正指揮者外山雄三、尾高忠明。
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2021年11月02日 00:00