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Placebo(プラシーボ)|イギリスが生んだオルタナティヴ・ロックを代表するバンドにして、常にシーンに刺激を与え続ける起爆剤的バンド!実に約9年振りとなる超待望の最新作『NEVER LET ME GO』

Placebo(プラシーボ)

ブリットポップへのアンチテーゼが、再びシーンに強烈な刺激を与えていく…

1994年にロンドンで結成し、1996年にデビュー、ブリットポップ期真っ只中のデビューでありながら、ブリットポップとはまったく違う方向性を持ったサウンドで、アンチテーゼとしての存在感を確立、現在までに全世界で1,300万枚のアルバム・セールスを記録する、オルタナティヴ・ロックの代表格的バンド、プラシーボ。英国ミュージック・シーンに強い変化をもたらす道を切り開き、後に続く世代のバンドを刺激し続ける彼らが、2013年発売の前作『LOUD LIKE LOVE』より実に約9年振りとなる、通算8作目の最新作『NEVER LET ME GO』を完成させた!

長い冬眠を経て、今年9月に突如新曲「Beautiful James」を発表した彼ら。この曲は喜びと祝福に満ちた楽曲となっているが、現代の会話に散見されるようになった、より目立ち始めた無知な派閥への反感をしっかりと表現した楽曲だ。このシングルを発表した当時、フロントマンであるブライアン・モルコはこの曲に関して、「もしこの曲が、四角四面な人たちや堅苦しい人たちを刺激するようになれば、それはそれで喜ばしいことだと思う」とコメントしている。

人類の状態を記録する偉大なる巨匠であるプラシーボは、その欠点と美しさの両方を検証していくユニークな方法で、2021年に肥沃な土壌を見出したのだ。パンデミックや、不寛容、分裂、テクノロジーの飽和、差し迫った環境的大惨事の風景の中に這い出てきた彼らが放つ声は、現代の論説においてあまりに重要であり、ここに語られる物語を世界に向けて発信するのにこれほど適したものはない、と言えるだろう。今回アルバムの情報と共に彼らが世界に向けて発信した最新曲「Surrounded By Spies」では、静かに燃え盛る炎のような磁力を持って、人間の自由を侵害するものに強烈な一撃を与えている。ブライアン・モルコによる巧みな叙情的表現と、忍び寄る閉所恐怖症的な感覚が融合し、周囲の壁がまるで迫ってくるかのような感覚がここに存在しているのだ。

このシングル曲に関して、ブライアンはこうコメントしている。
「私がこの歌詞を書き始めたのは、隣人が悪意を持った団体のために私のことを監視していると知った時だった。そして、人類差別的な顔認識技術を採用した世界中のCCTVカメラが導入されて以来、私たちのプライバシーが侵害されてきたことについて考え始めたんだ。インターネットや携帯電話の普及により、事実上、全てのユーザーがパパラッチと化して、人々の人生の観客となり、そして私たちを搾取することだけを目的とした巨大な多国籍企業に、私たちの個人情報を提供している」

「この曲では、ウィリアム・S・バロウズが考案し、デヴィッド・ボウイが現代に広めたカットアップの手法を使っているよ。この曲は、パラノイアのレンズを通して語られる実話であり、現代社会の価値観や監視資本主義の神格化に対する、完全な嫌悪感なんだ。語り手は絶望と恐怖に苛まれ、新たに発見した進歩と金の神と、完全に対立しているのさ」

この待望の最新作の情報と共に、2022年のイギリス/ヨーロッパを周るヘッドライン・ツアーの日程も発表した彼ら。9年という長い年月を経て、時代の流れに逆らいながらアンチテーゼとしての姿勢を貫き続けるプラシーボが、現代社会にどのような刺激を与えていくのか…、彼らの最新作を聴きながら、その様子を見ていこうではないか。

輸入盤CD


輸入盤LP


■収録曲
01. Forever Chemicals
02. Beautiful James
03. Hugz
04. Happy Birthday In The Sky
05. The Prodigal
06. Surrounded By Spies
07. Try Better Next Time
08. Sad White Reggae
09. Twin Demons
10. Chemtrails
11. This Is What You Wanted
12. Went Missing
13. Fix Yourself

タグ : UK/US INDIE

掲載: 2021年11月12日 18:34