Mayday Parade(メイデイ・パレード)|フロリダ州タラハシー出身のポップでエモなロック・アクトによる通算7作目のアルバム『What It Means to Fall Apart』
フロリダ州タラハシー出身のポップでエモなロック・アクト、メイデー・パレード。甘く切ないポップなメロディのパンク・ロック・サウンドで大きな人気を集める彼らが、自身通算7作目となるスタジオ・アルバムを完成させた。デレク・サンダース(vo)、アレックス・ガルシア(g)、ブルックス・ベッツ(g)、ジェレミー・レンゾ(b/vo)、そしてジェイク・バンドリック(dr)の5人は今作でも長年タッグを組んでいるザック・オドム&ケネス・マウントをプロデューサーに迎えて制作されたが、その過程はこれまでのアルバムとは異なるものになったという。最終目的地を決めず、最高の曲を作ることだけを目標に据えた彼らは、シングルを作るのか、EPを作るのか、それともフル・アルバムにするのか、そうした考えにとらわれることなく、曲作りに専念した。その結果、振り返ることでしか得られない知識を手に前に進み続けるバンドの視点から描かれた、12の楽曲が完成した。
アルバムからの最新シングルとなるのは、「Golden Days」。フロントマンのデレクの言葉を借りればこの曲は「パンデミック疲れ」をテーマにしているという。「1年にも亘る行動制限とネガティヴ感の後には、すぐにいい時代がやってくると希望を持っていたんだ」どこか切なくも明るいメロディを聴けば、彼らのそんな想いが伝わってくるだろう。移動することもできず、ソーシャル・ディスタンスが叫ばれていた時期を経験したからこそ、彼らは自分たちのために音楽を作るだけではなく、その音楽によってファンがつながることができるのだと感じてるのだ。「俺たちはそれぞれ別の州に住んでいて、別々の生活を送っている」そうベースのジェレミーが語る。
「それでも、みんなで集まって一緒に音楽を演奏できることはいつだって俺たちにとってのハイライトなんだ」そしてリード・シンガーのデレクもこう加える。「これだけ長い間一緒にやってきて、別の道を歩くことになっていたり、他の人生の選択肢だってたくさんあったかも知れないのに、こうして今でも一緒にやっているのは本当にラッキーだと思う」
「Golden Days」以外にも2021年の夏にリリースされたライヴで盛り上がること間違いなしの甘酸っぱさをはらんだ青春アンセム「Kids Of Summer」や、切なさと力強さが同居する「One For The Rocks And One For The Scary」、そしてほろ苦い「Bad At Love」など、エモーショナルでポップな楽曲が収録されている。
アルバム発売に合わせ、来年2月からはバンドの結成11周年を記念するツアーを行うと発表しているメイデー・パレード。音楽で再びファンと繋がり、自分たちの音楽を分かち合えることに喜びを感じている彼らが、奏でる美しくも切なく、そして明るいメロディーに溢れた最新作『WHAT IT MEANS TO FALL APART』。長いトンネルの先にある光のようなロック・アルバムの完成だ。
輸入盤CD
輸入盤LP
【収録曲】
01. Kids Of Summer
02. Golden Days
03. Think Of You
04. If My Ghosts Don’t Play, I Don’t Play
05. Sideways
06. One For The Rocks And One For The Scary
07. Bad At Love
08. Notice
09. Heaven
10. Angels Die Too
11. You Not Me
12. I Can’t Do This Anymore
タグ : PUNK/EMO
掲載: 2021年12月14日 11:42