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Naxos~2022年2月第1回発売新譜情報(5タイトル)


[スラットキン・コンダクツ・スラットキン/Naxos Music 公式チャンネルより]

今回は指揮者レナート・スラットキンが振る自作と息子の作品、そして父母など家族にまつわる演奏を集めた『スラットキン・コンダクツ・スラットキン』に、コルンゴルトのウィーン時代の2作の劇音楽集、ジモン・マイールの歌劇“アルフレード大王”、アクィナス・ピアノ三重奏団によるハイドンの“ピアノ三重奏曲集 第5集”、MARCOPOLOレーベルからの移行盤『ブリティッシュ・ライト・ミュージック 第5集』の、世界初録音も含むCD5タイトルがリリースされます。

『スラットキン・コンダクツ・スラットキン』~スラットキン・ファミリーの音楽
レナード・スラットキン(指揮)デトロイト交響楽団、マンハッタン音楽学校交響楽団、他

アメリカを代表する指揮者レナード・スラットキンは、著述家・作曲家としても多作で高い評価を得ています。このアルバムにはスラットキンの自作自演に加え、息子の作品と両親の歴史的音源も加わり、スラットキン・ファミリーの音楽による肖像となっています。
1971年の『カラス』はナレーションが加わる25分あまりの大作。2014年のエンドゲームズはソリストのヴィルトゥオジティをフィーチャーした華麗な作品。2015年作のキナーは両親の思い出に捧げたエレジー。スラットキンの父フェリックスと母エレノアは1963年にブラームスの二重協奏曲をソリストとして初共演する予定でしたが、コンサート前夜にフェリックスが心臓発作で急逝し、共演は果たせぬままに終わりました。曲は二重協奏曲第2楽章の音形を主題にし、曲の終わり近くで舞台外に置かれたチェロの孤独なモノローグが印象に残りますが、この録音ではスラットキンの弟フレドリックが母の形見のチェロを弾いています。トラック8の「イン・フィールズ」は1994年生まれの息子ダニエルの作品。またトラック9と10はそれぞれ彼の父フェリックス・スラットキンと母エレノア・アラーがソリストを務めた録音。エレノアが弾くハイドンで指揮者を務めているのは当時アメリカで活躍していたコルンゴルトであることにも注目。アルバムの最後にはフェリックスの手によるカルメン作品のオマージュが添えられています。代々続く音楽一家ならではの見事な系譜を知る1枚。
(ナクソス・ジャパン)

エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(1897-1957):劇付随音楽『から騒ぎ』 、吸血鬼
クラウス・ジモン(指揮)ホルスト・シンフォニエッタ

20世紀初頭のオーストリアで"神童"として次々と作品を発表、脚光を浴びたコルンゴルト。1927年に初演した歌劇《ヘリアーネの奇跡》の成功でその名声は絶頂に達します。その頃、ヨハン・シュトラウスの歌劇《こうもり》をミュージカルに編曲したものが、ニューヨークのブロードウェーで公演され成功したことでハリウッドに進出。彼が最も得意とした歌劇、劇音楽の手法と華麗なオーケストレーションを映画音楽に採り入れたことで、「ハリウッド映画音楽の創始者」として多大な功績を残すことになります。
このアルバムには、彼のウィーン時代の2作の劇音楽を収録。『から騒ぎ』は同名のシェイクスピアの劇のための音楽で、豊かな表現力と鮮やかな場面描写、濃厚なオーケストラの響きを伴うコルンゴルトの最も人気を博した作品の一つです。かたや1922年の『吸血鬼、または密猟者』はほとんど知られていない作品ですが、こちらもドラマティックな展開と後の華やかな映画音楽を思わせる豊潤な音色が楽しめます。『から騒ぎ』で"バルタザールの歌"を歌うのはバロック作品を中心に幅広いパートリーを持つテノールのハンス・イェルク・マンメル。ハープの伴奏による典雅な歌唱が作品の雰囲気を盛り上げています。
(ナクソス・ジャパン)

ヨハン・ジモン・マイール(1763-1845):歌劇《アルフレード大王》(ミラノ・オリジナル版 1819年)(2枚組)
フランツ・ハウク(指揮)コンチェルト・デ・バッスス

ドイツで生まれイタリアで活躍した作曲家、ジモン・マイール。彼は70曲ほどの歌劇を遺しましたが、晩年に題材として選んだのは、その頃に彼が関心を抱いていた中世イングランドの物語でした。
この《アルフレード大王》もそのような作品の一つであり、デンマーク人戦士グートルーモが率いるヴァイキング軍の侵略を阻止するとともに、グートルーモに結婚を強要された最愛のアルスヴィータを救出するというアルフレード(英語名アルフレッド)大王の劇的なストーリーを、壮大な合唱と官能的な旋律で彩ったこの歌劇。初演時も大きな成功を収めるとともに、次世代のベルカント・オペラの作曲家たちにも大きな影響を与えました。
ここで主役を歌うメゾ・ソプラノのマリー・ルイーズ・ドレッセンはライプツィヒで学び、2013年には"Opernwelt"誌の「Best Young Actress」賞に選ばれた若手。伸びのある美しい声が印象的です。マルクス・シェーファー、ダニエル・オチョアらヴェテランの歌唱も聴きどころ。ジモン・マイールの権威であるフランツ・ハウクはこの作品でも全体を手堅くまとめた素晴らしい演奏を披露しています。
(ナクソス・ジャパン)

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):ピアノ三重奏曲集 第5集
アクィナス・ピアノ三重奏団

現在では第25番など一部の作品だけが知られるハイドンのピアノ三重奏曲ですが、実際にはその生涯に40曲以上が作曲されており、そのどれもがチェンバロからフォルテピアノへと進化する当時の鍵盤楽器の特性を生かした仕上がりを誇ります。2008年から継続するNAXOSの「ピアノ三重奏曲」シリーズの第5集は、演奏をアクィナス・ピアノ三重奏団が担当。もともとはピアノ・ソナタとして考案されたト長調の曲や、バリトン三重奏曲からの編曲であるヘ長調作品も含む初期のあまり耳にすることがないものの、当時の音楽界に強い影響を与えた5曲の三重奏曲を聴かせます。
(ナクソス・ジャパン)

MARCO POLO 8.223516のレーベル移行盤
『ブリティッシュ・ライト・ミュージック 第5集』~サミュエル・コールリッジ=テイラー(1875-1912):作品集
エイドリアン・リーパー(指揮)RTEコンサート・オーケストラ

サミュエル・コールリッジ・テイラーはロンドンに生まれ、黒人系音楽家として高い評価を得た先駆的存在。英国王立音楽大学に進学、スタンフォードに師事した後、クロイドン音楽学校で教鞭を執りながら指揮者、作曲家として活動を始めます。その肌の色から様々な偏見と闘ったコールリッジ=テイラーですが、少しずつ活動の幅を広げ、20世紀初頭にはアメリカに演奏旅行に赴き指揮者として成功を収めたことで「黒い肌のマーラー」の異名を得ました。このアルバムには彼が魅了された「ハイアワサ(16世紀のモホーク族インディアンの男性戦士)」のエピソードに由来する一連の作品の一つ、「ハイアワサ」序曲をはじめ、情感豊かな"柳の歌"を含む組曲『オテロ』や4つのワルツなど、コールリッジ=テイラーの非凡な才能が生かされた数々の作品が収録されています。
(ナクソス・ジャパン)

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2022年01月06日 00:00