アルトシュテット、スロボデニューク&ロッテルダム・フィルによるサロネン:チェロ協奏曲
[Alpha Classics 公式チャンネルより]
躍進目覚ましいアルトシュテットによる、サロネンのチェロ協奏曲
ヨーヨー・マのために書かれ、2017年、彼をソリストにシカゴで初演されたサロネンのチェロ協奏曲でしたが、作曲者の母国フィンランド初演のために、指揮も担当したサロネンが招いたのがアルトシュテットでした。
カオスを表現する冒頭の響きからチェロの音が立ち上がってくる神秘的な冒頭、コンガやボンゴによるリズミカルなマントラとチェロとの対話、チェロが弾く音型をエレクトロニクスでループさせて作られた鳥の鳴き声のような効果。12音をはじめ現代的な技法が用いられながらも、エスニックな味わいもありたいへん面白く聴ける作品です。これを独自の感性で練り上げたアルトシュテットの手腕も素晴らしいもの。
カップリングはサロネンと同じフィンランドのヴァイオリニスト、クーシストとの共演によるラヴェルのソナタ。こちらの切れ味鋭い表現にも注目です。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
1-3. エサ=ペッカ・サロネン(1958-):チェロ協奏曲
4-7. モーリス・ラヴェル(1875-1937):ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
【演奏】
ニコラ・アルトシュテット(チェロ)…4-7
ペッカ・クーシスト(ヴァイオリン)…4-7
ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団
ディーマ・スロボデニューク(指揮)…1-3
【録音】
2018年12月…1-3、2019年10月…4-7
ロッテルダム・フィルハーモニック
[日本語解説付き]
国内盤日本語解説…片桐卓也