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ドセ&アンサンブル・コレスポンダンスによるミシェル=リシャール・ド・ラランド:グラン・モテ集

セバスティアン・ドセ

フランス宮廷の寵愛を受けた天才作曲家ラランド
ルイ14 世の葬儀でも演奏されたディエス・イレほか至高の作品集

鍵盤奏者、指揮者のセバスティアン・ドセのもとに2008年にリヨンで創設されたアンサンブル・コレスポンダンス。17世紀のフランス宗教音楽を中心レパートリーとし、著名な作曲家の作品を再発見するなど、その精力的な演奏・録音活動で定評のあるアンサンブルとしてフランスの古楽界を牽引する存在となっております。

このたび彼らが収録したのは40年以上にわたって宮廷に仕えた作曲家、ラランド(1657-1726)の作品。ラランドは、サン=ジェルマン・ロクセロワ教会の聖歌隊で学び、才能あるオルガン・チェンバロ奏者だったラランドは、同時代の人々から「ラテンのリュリ」と呼ばれ、1683年春、王の音楽団体(ミュジク・ド・ロワ)に入ります。すぐに王に才能を認められ、礼拝堂の副室長、音楽監督(1689)、作曲家(1690)、そして楽長(1709)という4つの主要ポストを歴任し、礼拝および室内の音楽団の長を40 年以上にわたって務め、王の日々の礼拝の音楽から夕餐の音楽など、主要な音楽の一切を取り仕切っていました。ここに収録されたのは、ラランドが主要ポストを務めて間もないころに作曲された3つのモテットと、夕餐のための音楽からの抜粋。

「ディエス・イレ」は1690年5月5日にサン=ドニ教会で執り行われたバイエルン王妃マリー=アンヌ=クリスティーネの葬儀のために作曲されたもですが、のちにルイ14 世の葬儀(1715年10月23日、同じサン=ドニ教会)でも演奏されたと考えられています。
四重奏は、器楽曲ですが、これがまた実に雄弁な演奏。王がラランドを重用したのも納得の充実の楽曲です。
「ミゼレーレ」は、聖週間の最後の3日間におこなわれたテネブレの礼拝で演奏されたと考えられています。ラランドの、そして17世紀フランス音楽の最高傑作のひとつともいえる作品で、気高い美しさに満ちています。
(キングインターナショナル)

【曲目】
ミシェル=リシャール・ド・ラランド(1657-1726):グラン・モテ集
・ディエス・イレ(怒りの日) S31(1690)
・四重奏~王の夕餐のためのシンフォニーの第3 のカプリスより S162/5
・ミゼレーレ S27(1687)
・来たれ、創造主よ S14(1684)

【演奏】
アンサンブル・コレスポンダンス
セバスティアン・ドセ(指揮)

【録音】
2021年2月

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2022年01月19日 00:00