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生誕200年!フランク管弦楽作品全集~アルミンクの交響曲、ロト&ティベルギアンの交響的変奏曲!(4枚組)

セザール・フランク

生誕200年!貴重な初録音曲を含むフランク管弦楽作品全集

ベルギーを代表する作曲家セザール・フランクの生誕200年を記念し、その管弦楽作品を全て収めた4枚組のアルバムが作曲家の母国のレーベルFuga Liberaから登場。

管弦楽は全曲でフランク生誕の地リエージュの王立フィルハーモニー管弦楽団が担当。アルミンク指揮による交響曲ほか収録のアルバム(FUG596)、ロトの指揮とティベルキアンのピアノによる管弦楽作品集(CYP7612)を中心に、ニケ指揮の交響詩「贖罪」全曲録音(MEW1994/NYCX-10106)から「管弦楽の断章」(間奏曲とも、この1曲で交響詩「贖罪」とも呼ばれる部分)、さらにブルーズとマダラシュによる多数の新録音を加えることで完成されています。

既発アルバムの演奏はいずれも高い評価を得たものでこれだけでも聴き応え十分と言えますが、注目はフランス音楽研究家ジョエル=マリー・フォーケが、紛失したとされていた「贖罪」(管弦楽の断章)第1版を発見、今回行われた初録音です。特異な転調が繰り返されるため「贖罪」全曲初演時に演奏が拒否されて省かれ、翌年全く違う曲へと差し替えられたこの作品本来の姿を初めて聴くことができます。
また12歳で作曲したピアノと管弦楽のための2つの変奏曲、14歳で書かれたピアノ協奏曲も新録音にて収録されており、作曲家の早熟ぶりも実感できます。
ちなみにピアノ協奏曲「第1番」は紛失したとも、天才少年としての息子の評判を上げようとした父親のでっち上げとも言われ、この決着は現在もついていないということです。
そして人気の高いピアノ曲にピエルネがオーケストレーションを施した「前奏曲、コラールとフーガ」も収録されているのが嬉しいところ。このピエルネの編曲作を除いて、全ての収録作品がきっちり作曲順に収録されるよう、アルバムのカップリングが組み替えられているのも凝ったところで、その作風の変転を追い、傑作「交響曲 ニ短調」が生まれるまでの過程を辿れることも、大きな聴きどころといえそうです。
(ナクソス・ジャパン)

『セザール・フランク:管弦楽作品全集』
【収録内容】
セザール・フランク(1822-1890):
【DISC 1】
1. 創作主題による華麗なる変奏曲 ~ピアノと管弦楽のための (1834)
2. ダニエル=フランソワ=エスプリ・オベール作曲の歌劇《ギュスターヴ3世》のロンド・ファヴォリによる華麗なる変奏曲 ~ピアノと管弦楽のための (1834)
3-5. ピアノ協奏曲 第2番 ロ短調 Op. 11 (1836)

フローリアン・ノアック(ピアノ) ピエール・ブルーズ(指揮)、ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団
録音: 2021年6月9-12日

6. 交響詩「人、山上で聞きしこと」(1846)

クリスティアン・アルミンク(指揮)、ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団
録音: 2012年6月4-8日

【DISC 2】
1. 交響詩「贖罪」(管弦楽の断章) 第1版 (1872) ※ 世界初録音

ゲルゲイ・マダラシュ(指揮)、ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団
録音: 2021年9月8-11日

2. 交響詩「贖罪」(管弦楽の断章) 第2版 (1873)

エルヴェ・ニケ(指揮)、ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団
録音: 2018年10月(原盤: Musique en Wallonie)

3. 交響詩「アイオリスの人々」 (1875)

フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)、ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団
録音: 2009年7月(原盤: Cypres)

4-8. バレエ・アルゴリーク ~歌劇《ユルダ》 より (1879)

クリスティアン・アルミンク(指揮)、ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団
録音: 2012年6月4-8日

9. 交響詩「呪われた狩人」 (1881)

フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)、ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団
録音: 2009年7月

【DISC 3】
1. 交響詩「ジン」 ~ピアノと管弦楽のための (1884)
2. 交響的変奏曲 ~ピアノと管弦楽のための (1885)

セドリック・ティベルギアン(ピアノ) フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)、ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団
録音: 2009年7月

3-10. 交響詩「プシュケ」 ~管弦楽と合唱のための (1887)

ゲルゲイ・マダラシュ(指揮)、ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団、フランス放送合唱団(合唱指揮…リオネル・ソウ)
録音: 2021年9月8-11日

【DISC 4】
1. 前奏曲、コラールとフーガ (1884)/ガブリエル・ピエルネによる管弦楽編曲(1915)

ピエール・ブルーズ(指揮)、ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団
録音: 2021年6月9-12日

2-4. 交響曲 ニ短調 (1887)

クリスティアン・アルミンク(指揮)、ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団
録音: 2012年6月4-8日

【録音場所】
サル・フィラルモニーク、リエージュ

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2022年03月02日 00:00