世界初録音!アルベルト・ギノバルトの歌劇“アルバ・エテルナ(永遠の夜明け)”(2枚組)
スペインの個性派作曲家、ギノバルトのオペラ世界初録音。
スペインを代表する個性的なピアニスト・作曲家として活躍するアルベルト・ギノバルト。ソニークラシカルは2014年以来、この独創的な音楽家のアルバムを定期的に発売してきていますが、最新作は、ギノバルト自身と作家ジョルディ・ファウラの共同台本による、1幕16場のオペラ『アルバ・エテルナ』の世界初録音です。このオペラは、時、愛、そして避けられない時の経過の残酷さについての悲劇とされ、妙技と悪魔的な態度に満ちた「監督」役の恐ろしいアリアはプロローグ的に扱われ、聴き手に人生についての熟考を促します。また「時を止める時計」が重要なキーとなっているため、カチカチという音の擬声語が使われているのが特徴的です。
ギノバルトの音楽、特にこの「アルバ・エルナ」の音楽には境界はなく、ストラヴィンスキーのリズミカルさとミュージカルの美しいメロディが共存し、ショパンを思わせる解き放たれたロマンティシズムがヴァイルやニーノ・ロータを想起させるファンファーレと並置され、プーランク、モンサルバーチェ、バーンスタインの音楽の持つ個性が、自然に融合しています。
ギノバルトの独特な音世界が、4人のソリストと共に計り知れない美しさの繊細な演奏を生み出すトマス・グラウ指揮フランツ・シューベルト・フィルハーモニアの室内アンサンブルによって、日のうちどころなく再現されています。
(ソニーミュージック)
【収録内容】
アルベルト・ギノバルト:歌劇『アルバ・エテルナ』(永遠の夜明け)
【演奏】
マルタ・マテウ(ソプラノ)
アンナ・アラス(メゾ・ソプラノ)
マルク・サラ(テノール)
ジュゼップ=ラモン・オリベ(バリトン)
フランツ・シューベルト・フィルハーモニア(室内器楽アンサンブル)
トマス・グラウ(指揮)
【録音】
2016年11月10日、バルセロナ、ビラセカ・ホセ・カレーラス・オーディトリアム
<アルベルト・ギノバルト プロフィール>
1962年バルセロナ生まれ。バルセロナ市立音楽院やロンドンでピアノと作曲を学び、ピアニストとしてはロマン派やトゥリーナ、グラナドス、アルベニスなどのスペイン音楽に定評があり、またマリア・バヨやフローレスらの伴奏なども務めている。作曲者としてはクラシック作品から映画音楽やミュージカルの音楽を数多く作曲し、カタルーニャ語で書かれた「海と空」、2003年と2013年の世界水泳選手権の公式音楽を制作。またグラナドスのスペシャリストとしても知られており、クラシックから自作のピアノ演奏まで、圧倒的な人気を得ている。
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2022年03月24日 00:00