フランス・オルガン界の重鎮、ミシェル・ブヴァールの新録音!フランク:オルガン作品集(2枚組)
フランス・オルガン界の重鎮、ミシェル・ブヴァール
フランク生誕200年記念、決定的名演の登場
ブヴァールは、ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂のオルガニストであり、世界有数のオルガン国際音楽祭「Toulouse-les-orgues」の音楽総監督も務めるなど、フランスのオルガン音楽の伝統を受け継ぐ巨匠として知られています。そんなブヴァールが、フランクの生誕200年という記念すべき年に、フランクが愛したカヴァイエ=コル製の素晴らしい楽器で、フランクの傑作を演奏したという、きわめつけの1枚の登場です!
フランクは、ノートル=ダム大聖堂のオルガンをはじめ優れたオルガンを生み出したカヴァイエ=コルの楽器をこよなく愛していました。
このディスクに収録されている「3 つの小品」(1878 年)は、トロカデロ・ホールのカヴァイエ=コル製オルガンの落成式のために書かれたもので、その手稿譜には、フランク自身の手でオルガンのレジストレーションも残されています。
今回ブヴァールが演奏したオルガンは、同じカヴァイエ=コル製ではありますが、フランクが亡くなる前年の1889 年完成のもの。フランクがこの楽器を直接的に想定して収録作品を書いたわけではありませんが、オーケストラのような壮大な響きや、非常に繊細な表現まで実現する幅広い能力をもった楽器をブヴァールは25 年以上にわたり弾き続けてきており、ここでも楽器の性能を活かしきっています。ブヴァールの演奏は、フランクが思い描いた世界を垣間見せてくれるよう。その世界は想像をはるかに超えた壮大さと壮麗さ、厳粛さに満ちています。
(キングインターナショナル)
【曲目】
フランク(1822-1890):オルガン作品集
[CD1]
1. 前奏曲、フーガと変奏 op.18(大オルガンのための6つの小品)
2. 祈り op.20(大オルガンのための6つの小品)
3. 終曲 op.21(大オルガンのための6つの小品)
4. 幻想曲 ハ長調 op.16(大オルガンのための6つの小品)
5. 幻想曲 イ長調 (3つの小品より)
6. カンタービレ(3つの小品より)
7. 英雄的小品(3つの小品より)
[CD2]
1. コラール第1番 ホ長調
2. コラール第2番 ロ短調
3. コラール第 番 イ短調
4. パストラール ホ長調 op.19(大オルガンのための6つの小品)
5. 交響的大作品 op.17(大オルガンのための6つの小品)
【演奏】
ミシェル・ブヴァール(オルガン/トゥールーズ、聖セルナン・バジリカ大聖堂、カヴァイエ=コル製オルガン)
【録音】
2022年2月14-17日
<ミシェル・ブヴァール>
1958年リヨン生まれ。ヴィエルヌに師事したオルガニストで作曲家のジャン・ブヴァールを祖父にもち、幼少の頃より音楽に才能を示す。パリのオルセー音楽院にてオルガンを、パリ国立高等音楽院にて作曲を学ぶ。1983年、トゥールーズ国際オルガンコンクールで優勝。フランス・オルガン界の巨匠の一人として、現在に至るまでに25 か国以上で演奏。1995 年パリ国立高等音楽院のオルガン教授に就任、2021 年のシーズンまで後進の指導にあたる。1996 年トゥールーズの聖セルナン・バジリカ大聖堂の歴史的なカヴァイエ=コル・オルガンの正オルガニストに任命される。2010 年からはヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂の4名の首席オルガニストの一人として名誉ある職務を任されている。
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2022年09月27日 00:00