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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.198

ビヴァリー・ケニー『シングス・ウィズ・ザ・ベイシー・アイツ』(1957)

BK

ビヴァリー・ケニー(vo)
ジョー・ニューマン(tp)
フランク・ウエス(ts,fl)
ジミー・ジョーンズ(p,arr)
フレディ・グリーン(g)
エディ・ジョーンズ(b)
ジョー・ジョーンズ(ds)

1956年ニューヨーク録音

曲目:
01.ノーバディ・エルス・バット・ミー
02.ザ・モア・アイ・シー・ユー
03.オールド・バターミルク・スカイ
04.アイ・ネヴァー・ハズ・シーン・スノー
05.ア・ファイン・ロマンス
06.フー・ケアズ・ホワット・ピープル・セイ
07.メイキン・ウーピー
08.ザ・チャーム・オブ・ユー
09.イズント・ジス・ア・ラヴリー・デイ
10.メアジー・ドーツ
11.マイ・カインド・オブ・ラヴ
12.キャント・ゲット・アウト・オブ・ジス・ムード

【アルバム紹介】
1.美人女性シンガー、ビヴァリー・ケニーの1956年録音作
2.24歳でニューヨークのジャズシーンの“顔”に
3.カウント・ベイシー楽団の選り抜きのメンバーとのスタンダード・セッション

10月になりました。今回から女性ジャズ・ヴォーカルの名盤をご紹介してゆきます。
最初はビヴァリー・ケニーの1956年録音のルースト・レーベルでの1作です。

1932年にニュージャージー生まれ、ジミー&トミー・ドーシー楽団で専属歌手として活躍し、その後楽団を離れ、ニューヨークでソロにて活動、50年代半ば過ぎた頃、24歳でニューヨークのジャズシーンの“顔”になるまでに至った経歴があるのですが、キャリアは順風満帆とはいかず、1960年、まだ28歳という短命でその生涯を閉じた美人シンガーです(死因は諸説あり)。

本作はピアニスト、アレンジャーのジミー・ジョーンズのサポートを得て、バックのメンバーは、ジョー・ニューマン、フランク・ウエス、フレディ・グリーンらカウント・ベイシー楽団で活躍する選り抜きのメンバーが揃っています。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
小粋な魅力に溢れた“ノーバディ・エルス・バット・ミー”。

本作はスタンダード・メインの選曲ですが、その中から、1曲目のこのナンバーでビヴァリーの歌声を聴いてみましょう。
この曲は1946年にミュージカル“ショーボート”のリヴァイバル上演の際に書かれた1曲で、“オール・ザ・シングス・ユー・アー”や“煙が目にしみる”などの名曲を作曲したジェローム・カーンの生涯のラスト・ソングと言われているナンバーです。
トランペットのイントロに導かれて小粋な歌唱で歌い出すビヴァリー。可憐な魅力たっぷりです。
5曲目に入っている名スタンダード“ア・ファイン・ロマンス”もジェローム・カーンの書いた1曲で、ここでもキュートな歌唱で魅了しています。
50年代のニューヨークの空気をどこかで感じながら、サラッと聴くと心地よい、そんな一枚です。

国内盤SHM-CD

 

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タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2022年10月07日 10:00