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Naxos~2022年11月第1回発売新譜情報(8タイトル)

サン=サーンス

今回は準・メルクルが指揮するハーグ・レジデンティ管弦楽団によるサン=サーンスの舞曲とバレエ音楽集に、オッコ・カム&王立デンマーク管によるデンマーク語版シベリウスの劇音楽“テンペスト”、チェリスト、マリア・クリーゲル70歳記念3枚組BOX、アンサンブル「マルチピアノ」とヤブロンスキー&ロイヤル・フィルによる複数ピアノと管弦楽のための作品集など、世界初録音を含むCD8タイトルがリリースされます。

カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):舞曲とバレエ音楽集
準・メルクル(指揮)ハーグ・レジデンティ管弦楽団

準・メルクルが指揮するサン=サーンスの管弦楽作品集。今作にはハーグ・レジデンティ管弦楽団との共演で"舞曲とバレエ音楽"を収録しています。若い頃はワーグナーやリストといった先進的な人物を支持していたというサン=サーンスですが、円熟期以降になるとリュリやラモーら、フランス・バロックの先達が築いた音楽に傾倒するなど、保守的な姿勢を見せています。またチューダー王朝や中世フランスの君主らにも興味を抱き、これらを題材をした音楽を書くようになりました。このアルバムに収録されているのは、サン=サーンスが探求した過去の物語や形式を題材にしながらも、彼らしい華やかなオーケストレーションが施された音楽です。グノーに賞賛されたという歌劇《エティエンヌ・マルセル》からはバロック舞曲の形式を模したバレエ音楽を、歌劇《ヘンリー8世》からは威厳たっぷりの場面にふさわしい数々の音楽や、様々な国の人々を表したバレエ音楽を収録。1902年に初演され、当時は大好評を博したという『パリュサティス』からの音楽は、古代の楽器「クロタル=フィンガーシンバル」を使ったエール・ド・バレ4曲が演奏されています。また、サン=サーンスの舞台作品の中で最も有名な歌劇《サムソンとデリラ》からは、アドレナリン全開の「バッカナール」、「竜の司祭の踊り」の2曲を収録。アルバムの締めくくりにふさわしい盛り上がりが楽しめます。
(ナクソス・ジャパン)

ジャン・シベリウス(1892-1957):劇音楽『テンペスト』 Op. 109(デンマーク語版)
オッコ・カム(指揮)王立デンマーク管弦楽団・歌劇場合唱団

1925年から1926年、交響詩「タピオラ」と並行して作曲が進められた劇音楽『テンペスト』。シェイクスピアの同名戯曲につけたこの音楽は、シベリウスの創作活動の末期、いわゆる"ヤルヴェンパーの沈黙"に入る直前に書かれたものですが、スケールの大きいシンフォニックな仕上がりのため、シベリウス屈指の名作のひとつとされています。もともと1901年に友人から『テンペスト』への音楽を作ることを提案されていたシベリウスは、当時からシェイクスピア作品の持つ世界観に魅せられていましたが、1925年に再び作曲を依頼されたことで、想像力を存分に生かした作品を書き上げました。冒頭の難破船の恐ろしい音像から、幽玄な歌、騒々しい人物描写、驚くべき自然の喚起など原作の持つ不思議な世界のテーマを、自由な発想で独自の音として描き出したのです。とはいえ、全5幕34曲(後に1曲追加)で構成されたこの作品は、全曲が演奏されることは稀であり、現在ではシベリウス自身が編纂した組曲として演奏されます。
北欧音楽の名匠、オッコ・カムの指揮によるこの全曲盤は作品が初演された劇場でのデンマーク語による演奏。作品の正しい姿を伝えるにふさわしい1枚と言えるでしょう。
(ナクソス・ジャパン)

マリア・クリーゲル アニヴァーサリー・エディション(3枚組)
マリア・クリーゲル(チェロ)

2022年に70歳となった名チェリスト、マリア・クリーゲルが、自らナクソスの膨大なディスコグラフィーの中から選んだコレクションBOX。
ドイツで生まれた彼女は10歳からチェロをはじめ、アメリカにわたりインディアナ大学にてヤーノシュ・シュタルケルに師事、1981年にはロストロポーヴィチ国際コンクールでグランプリを受賞したことでロストロポーヴィチとヨーロッパ・ツアーを行うなど世界的に注目を集めました。以降、演奏家と教師として活動しつつ、数多くの録音を発表。このアルバムには、グラミー賞にノミネートされたJ.S.バッハのチェロ組曲からの抜粋をはじめ、ベートーヴェンやオンスロウなどの古典派作品、彼女が得意とするサン=サーンスのチェロ協奏曲の楽章、技巧が冴えわたる近現代作品までを収録。
また、彼女が使用している楽器はモーリス・ジャンドロンが30年以上にわたって使用していた1693年製のストラディヴァリウス「エクス・ジャンドロン」を中心に、いずれも17世紀から18世紀の銘器であり、その芳醇で温かみのある音色もお楽しみいただけます。
(ナクソス・ジャパン)

一部世界初録音
複数ピアノと管弦楽のための作品集~マルタン、プーランク、ショスタコーヴィチ、レヴァノン
マルチピアノ(アンサンブル)、ドミトリ・ヤブロンスキー(指揮)ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

第一次世界大戦後、盛り上がりを見せていた新古典主義音楽の流れの中で、それまで顧みられることの少なかった"コンチェルト・グロッソ=合奏協奏曲"のジャンルが活性化しました。なかでもよく知られているのがプーランクの「2台のピアノのための協奏曲」であり、モーツァルトを思わせるエスプリに満ちた旋律に、ストラヴィンスキーのような力強く激しいリズムを併せ持つこの作品は、当時の聴き手の心を惹きつけました。このアルバムにはそのような複数のピアノのための協奏曲を収録。フランク・マルタンの「小協奏交響曲」は第二次世界大戦の暗い緊張感が反映された作品で、もともとはピアノ、チェンバロ、ハープと管弦楽のために書かれましたが、今作では独奏部が3台のピアノのために編曲されており、華麗な響きを纏っています。ショスタコーヴィチの「2台のピアノのためのコンチェルティーノ」はもともと伴奏の付かない2台ピアノのための作品。ここでは弦楽オーケストラの伴奏で演奏されています。
アーリエ・レヴァノンの「四つの言葉を持つ国」はイスラエルの平和を願い、4言語による民謡の旋律が引用されたポップスを思わせる耳なじみの良い作品です。
「マルチピアノ」はテルアヴィヴとイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の共同機関であるブッフマン=メタ音楽院によって2011年に開始されたプロジェクトの中枢を担うアンサンブル。アレンジャーでもトメル・レフの主導のもと、さまざまな複数ピアノのための作品を演奏し、好評を博しています。
(ナクソス・ジャパン)

一部世界初録音
ドイツ・バロックのトランペット協奏曲集
トーマス・ライナー(トランペット)、インテルプレーティ・ヴェネツィアーニ

バロック時代のトランペットは現代のようにバルブを有していなかったため、旋律を滑らかに吹くことは困難であり、作曲家たちもこの楽器のための協奏曲をそう多くは書いていません。そのため現代、トラッペットでこの時代の作品を吹くためにはオーボエやリコーダーのための作品を転用することが多くあります。このアルバムではシュテルツェルや、ヨハン・フリードリヒの弟であるヨハン・ミヒャエル・ファッシュのオリジナル・トランペット作品の他、テレマンとヘンデルのオーボエ協奏曲や、シックハルトのリコーダー・ソナタをアレンジ、見事なトランペットのための作品として聴かせます。
演奏は1969年、ドイツ生まれのトーマス・ライナー。12歳の時にモーリス・アンドレの演奏に触れたことで奏者を志し、活躍してきたヴェテラン奏者です。バックをつとめるインテルプレーティ・ヴェネツィアーニは設立35周年を迎えたヴェネツィアのモダン楽器アンサンブル。ヴィヴァルディの作品を得意とするほか、現代作品や古典派作品の演奏にも定評があります。
(ナクソス・ジャパン)

一部世界初録音
ポーランドのアコーディオン協奏曲集~ブワジェヴィチ、プシビルスキ、マイクシャク
クラウディウシュ・バラン(アコーディオン)、クラウザ・ミハウ(指揮)ポーランド放送交響楽団

1960年代頃から、ポーランド国内でアコーディオン協奏曲が注目されるようになりました。このアルバムで演奏するクラウディウシュ・バランのような名手が登場したこともあり、近年は一層多くのアコーディオンのための作品が書かれるようになっています。ここでは1973年から2012年にかけて書かれた3曲のアコーディオン協奏曲が演奏されています。冒頭の作曲家、マルチン・ブワジェヴィチはポーランド現代音楽を牽引した一人で、この世界初録音となるアコーディオン協奏曲は華やかなパッセージと絡みあう旋律が特徴。緊張感に満ちた第1楽章、東洋風の味わいを持つ第2楽章、推進力を持つオーケストラの伴奏にのってアコーディオンが大活躍する第3楽章と聴きごたえたっぷりです。プシビルスキの「ポーランド協奏曲」はこの国の民俗学への関心が感じられる作品。伝統舞曲のリズム・パターンが使われたユニークな味わいを持っています。マイクシャクの「コンチェルト・クラシコ」は、タイトル通りの古典的な作風によるものではなく、過去の伝統を新たに解釈することで生まれた斬新な作品です。最終楽章での疾走感溢れるアコーディオンの旋律が見事です。
(ナクソス・ジャパン)

THE FIRST NOWELL~クリスマスの合唱曲集
エジソン・シンガーズ、ノエル・エジソン(指揮)

カナダを拠点に活動する「エジソン・シンガーズ」は、2019年に合唱指揮者ノエル・エジソンによって設立された室内合唱団です。彼らは年に一度、定期的にオーディションを実施し、団のクォリティを維持することで素晴らしいハーモニーを作り上げています。このアルバムではさまざまなクリスマス・キャロルを演奏。グレゴリオ聖歌や、16世紀の舞踊曲、伝承曲から現代作品までを網羅、もちろん「きよしこの夜」や「まきびとひつじを」などの有名曲も含まれており、聖夜にふさわしい1枚に仕上がっています。
(ナクソス・ジャパン)

クラシック音楽と映画の出会い(2枚組)
アンナ・シェプス(ピアノ)

モスクワ生まれ、現在ドイツで活動するピアニスト、アンナ・シェプスが弾く美しい映画音楽集。
彼女は6歳でモスクワ音楽院付属中央音楽学校に入学、その後ドイツからイギリスに移り音楽を学んだ後、2000年から2006年まではヴュルツブルク音楽大学でベルント・グレムザーに師事、更なる研鑽を積みました。一時期音楽活動を休止していたものの2015年からは音楽教育に復帰、2017年より「Classic Meets Movie」の名を冠したプログラムでツアーを行い好評を博しています。このアルバムには、『ミッション: インポッシブル』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』のメイン・テーマなどの誰もが耳にしたことのある人気映画のテーマ曲が並んでいて、理屈抜きで楽しめます。余白にスペイン情緒のあるスカルラッティとアルベニスを収めています。
(ナクソス・ジャパン)

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2022年10月07日 00:00