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Naxos~2022年11月第2回発売新譜情報(8タイトル)


[モーツァルト: ミサ曲全集 第2集/Naxos Music 公式チャンネルより]

今回は好評シリーズ、フンメル編曲によるベートーヴェンの交響曲室内楽版第2弾、「田園」が登場。そのほか、クリストフ・ポッペンが指揮するケルン西ドイツ放送合唱団とケルン室内管弦楽団の演奏によるモーツァルトのミサ曲全集第2集に、作曲家フローレンス・プライスの管弦楽作品集、MARCO POLOレーベルの移行盤となるエドワード・ジャーマン: 交響組曲「四季」など、世界初録音を含むCD8タイトルがリリースされます。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827): グランド・シンフォニー集 第2集~交響曲第2番・第6番「田園」(ヨハン・ネポムク・フンメルによるフルートとピアノ三重奏編)
ウーヴェ・グロット(フルート)ペットマン・アンサンブル

フンメル編曲によるベートーヴェンの交響曲室内楽版第2弾、「田園」が登場!19世紀にはレコードなどの録音はありませんでしたが、楽譜出版が盛んになり、大規模な管弦楽作品を室内楽編成に編曲して演奏する「ハウスムジーク」が流行しました。ベートーヴェンより8歳年下のフンメルも、モーツァルトやベートーヴェンの交響曲や協奏曲の室内楽版を作っています。ここに収録された第6番「田園」と第2番では、原曲のオーケストラとは一味違って、演奏者の繊細な会話にも似た味わいを楽しむことができます。フルートは前作と同じウーヴェ・グロットで、彼が参加するペットマン・アンサンブルが見事な演奏を聴かせます。今回はピアノにヴェテラン奏者、ミヒャエル・エンドレスが加わり活気に満ちた演奏を繰り広げています。
(ナクソス・ジャパン)

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791): ミサ曲全集 第2集~大ミサ曲 K. 427/ミサ・ブレヴィス K. 258
クリストフ・ポッペン(指揮)ケルン室内管弦楽団、ケルン西ドイツ放送合唱団

第1集(8.574270)が好評を博したNAXOSの新シリーズ、クリストフ・ポッペンが指揮するケルン西ドイツ放送合唱団とケルン室内管弦楽団の演奏によるモーツァルトのミサ曲全集。第2集では未完成となったものの規模の大きさで知られる「大ミサ」ハ短調 K.427と1776年にシュポウル(シュパウアー)伯爵のために書かれたとされる「ミサ・プレヴィス」K.258の2曲を収録。
1782年に作曲された「大ミサ」は妻コンスタンツェがソプラノ・パートを歌い初演された作品で、クレドとアニュス・デイは未完成のまま残されており、近年、複数の補筆版が作成されています。この録音では音楽学者でモーツァルト研究のオーソリティであるフランツ・バイヤーが補筆し1989年に出版した版が用いられました。ハ長調の「ミサ・ブレヴィス(短いミサの意)」はシュポウル伯爵の聖職受任式のための曲と考えられており、全体
が祝祭的な雰囲気に包まれた、簡素ながらも明るさを持つ作品です。今作でも、ドイツの歌劇場やオーケストラ出演で活躍する4人のソリストが起用されており、各々が素晴らしい歌唱を披露しています。とりわけソプラノのカタリナ・コンラディの清冽な歌唱が聴きどころです。ポッペンは今作でも作品の厳粛な美しさを引き出しています。
(ナクソス・ジャパン)

一部世界初録音
フローレンス・ベアトリス・プライス(1887-1953): 管弦楽作品集
ジョン・ジーター(指揮)ロイトリンゲン・ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団

国際的に注目度急上昇中の作曲家フローレンス・プライス。「黒人女性初の交響曲作曲家」と呼ばれるプライスの音楽は、アフリカ由来のリズムや黒人霊歌を大胆に取り入れて親しみやすさと感情に訴える個性的な魅力を備えています。2021年のBBCプロムスのラスト・ナイトで演奏された交響曲第1番の第3楽章「ジュバ・ダンス」がその典型。このアルバムの収録曲にもそうした魅力が発揮されています。交響詩ではハリウッドの映画音楽の影響を受けた華やかで色彩感豊かなオーケストレーションも楽しめます。
交響曲第1番でアメリカの作曲賞を受賞し、初演も大好評を得たプライス。黒人霊歌を採り入れた「演奏会用序曲第1番」はシカゴ交響楽団での演奏がテレビ放送され、人気を博しました。舞踊組曲は、ピアノのための「3つの小さな黒人のダンス」をプライス自身がオーケストレーションしたもの。こちらも歌心溢れる旋律と陽気なリズムが随所に聴かれます。同じく黒人霊歌を採り入れた「演奏会用序曲第2番」や交響詩「オークの歌」は、その総譜の存在が2009年まで知られずにいましたが、プライス再評価が進んで陽の目を見たものです。NAXOSレーベルに交響曲第1番&第4番(8.559827)と交響曲第3番(8.559897)を録音するなど、プライス作品の演奏に取り組んでいる指揮者ジョン・ジーターによる演奏です。
(ナクソス・ジャパン)

ドヴォルザーク:グレイテスト・メロディーズ(ピーター・ブレイナーによるピアノ編)
ピーター・ブレイナー(ピアノ)

NAXOSが誇る名アレンジャー、ピーター・ブレイナー。今作ではブレイナーが長らく魅了されていたという、クラシック音楽界屈指のメロディメーカー、ドヴォルザークの名作を癒しのピアノ独奏曲にアレンジしています。交響曲第8番や第9番「新世界より」などのオーケストラ作品から2つのセレナード、「我が母の教え給いし歌」「月に寄せる歌」まで様々な作品の聴きどころが33曲のセンスの良いピアノ曲として生まれ変わっており、改めてドヴォルザークの旋律美を堪能できます。
(ナクソス・ジャパン)

MARCO POLO 8.223695のレーベル移行盤
エドワード・ジャーマン(1862-1936): 交響組曲「四季」(1899年版)他
アンドルー・ペニー(指揮)RTEコンサート・オーケストラ

英国シュロップシャー州ホイットチャーチの小さな市場町に生まれたエドワード・ジャーマン。父は醸造家を営みつつ地域の教会オルガニストを務め、母はアマチュアの歌手という家庭に育ったジャーマンは、幼い頃から音楽の才能を発揮します。成長してからはヴァイオリニストとして活動するかたわら作曲も手掛け、1888年にはロンドンのグローブ座の音楽監督に就任。キャリアの早い段階で指揮生活には終止符を打ち、以降作曲家として活動、コミック・オペラの大家アーサー・サリヴァンの後継者として認められるなど高く評価されました。このアルバムには代表作の一つ『四季』をはじめ、友人エルガーの提案で書かれた「主題と6つのダイヴァージョン」、シェイクスピアの戯曲のための「リチャード3世」の序曲を収録。ジャーマンの持ち味である巧みなオーケストレーションによる華やかな作品を味わえます。
(ナクソス・ジャパン)

CHANGES 現代のギター作品集
アルトゥーロ・タッリーニ(エレクトリック・ギター…1/プリペアド・ギター…2/クラシック・ギター…3-6/ヴォカリーズ…5)

21世紀に入ってからギターのレパートリーは一層充実し奏者の技術も向上、エレクトリック・ギターや多重録音を導入するなど様々に発展しています。1987年に開催された第20回ミケーレ・ピッタルーガ国際クラシック・ギター・コンクールで優勝したアルトゥーロ・タッリーニも様々なギターを弾きこなす名手の一人。このアルバムではパット・メセニーのために書かれたスティーヴ・ライヒの名作「エレクトリック・カウンターポイント」を冒頭に置き、彼の友人であった亡きギタリスト、ドメニコ・アッシオーネが録音してあったテープ録音に併せソロ・パートを演奏しています。他には自身がプリペアド・ギターのためにアレンジしたケージの「ルーム」や、世界初録音を2作含むクラシック・ギターのための4曲を演奏。カンペーラの「パーカッション・スタディ」では歌やつぶやきも合わせながら超絶技巧を披露します。
(ナクソス・ジャパン)

近代英国のヴィオラを伴う室内楽作品集
ユエ・ユー(ヴィオラ)、アンソニー・ヒューイット(ピアノ)、ジェフリー・アームストロング(ヴァイオリン)

英国近代のヴィオラを伴う室内楽作品集。ロンドン出身のヨーク・ボーエンは王立音楽アカデミーで学び、後に教職に就いた作曲家。自身はホルンとヴィオラを演奏、ヴァイオリンよりもヴィオラの音色を好んだとされています。ライオネス・ターティスの名技に触発され、彼のためにいくつかの作品を書くとともに伴奏者としても活躍しました。アルバムに収録されている力強い楽想を持つ「ヴィオラとピアノのための狂詩曲」は彼のもっとも重要な作品の一つとみなされています。グスターヴ・ホルストを父にもつイモージェン・ホルストは、主として父の作品の編曲者として知られていますが、ベンジャミン・ブリテンの協力者としても活躍、1956年からはオールドバラ音楽祭の芸術監督を務めたことでも知られています。「4つのやさしい小品」と「ヴィオラとピアノのための二重奏曲」では彼女の作曲家としての才能が発揮されています。ブリテンの「ワルツ」は本来ヴァイオリンのための作品ですが、ここではヴィオラ版が演奏されています。20代の作曲家によるウィンナ・ワルツへの辛辣なパロディです。ヴィオラを演奏するユエ・ユーは2022年の"CLASSIC FMライジングスター"の一人に選ばれた奏者。数多くのコンクール入賞歴を持ち、現在はザルツブルク・モーツァルテウム大学で更なる研鑽を積んでいます。
(ナクソス・ジャパン)

ラ・ファム - 女性作曲家の旅 東方から西方へ
フラカ・ゴランチ(メゾ・ソプラノ)、コンスタンティノス・ディミナキス(指揮)ワールド・チェンバー・オーケストラ、ほか

西欧(オクシデント)から東洋(オリエント、ここでは中東あたりまで)にいたる諸国の女性作曲家の作品を集めた1枚。伝承曲や有名なパラディスのシチアーノなどもありますが、20世紀後半から21世紀にかけて書かれた「今」の作品を多く含んでいるのが特徴です。収録作品のテイストは、民俗音楽の影響が濃いものや実験的な現代音楽風など様々で、「女性だから」とひとくくりには出来ない創作の多様性を聞かせます。アルバムで中心的役割を成すフラカ・ゴランチはコソボ共和国出身、オーストリアで学んだメゾ・ソプラノ。《カルメン》などオペラハウスで活躍するとともに、多くの曲と詞を書き、女性のためのプロジェクトを企画。女性活躍の可能性を広げる活動を続けています。
(ナクソス・ジャパン)

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2022年10月14日 00:00