Penguin Cafe(ペンギン・カフェ)『Union Cafe』
ジャンルを飛び越え軽やかに響くペンギン・カフェ流環境音楽
1976年ブライアン・イーノのObscureよりデビュー作を発表。イーノのアンビエントとはまた別のアプローチの斬新かつ軽やかな環境音楽を提示し、様々なシーンに影響を及ぼした。(坂本龍一、高橋幸宏、高木正勝、Steve Jansenらが参加したトリビュートアルバムあり)主宰のサイモン・ジェフス亡きあとは実子のアーサー・ジェフスがPenguin Cafe名義により活動を行っており、ポスト・クラシカル系リリースの最重要レーベルErased Tapesより作品発表を行っている。
本作は1993年発表Penguin Cafe Orchestra名義では最後のスタジオレコーディング作品でクラシック、ミニマル、民族音楽など様々なエッセンスを独自抽出。ペンギンの頭部と人の体をしたモチーフにも現れている様にどこかチャーミングで緩く、ほのかにアヴァンギャルドを内包し、唯一無二の音楽を奏でている。(アルバムの最後は水の滴音のみの楽曲で締めくくるというユーモアセンス)1992年に亡くなったジョン・ケージを悼んだ”Cage Dead”ではナイジェル・ケネディ、ナナ・ヴァスコンセロスも参加している。
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掲載: 2022年12月01日 15:12