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Naxos~2023年3月第2回発売新譜情報(5タイトル)


[Archos Quartet presents world premiere recordings of Sinigaglia's string quartets/Naxos Music 公式チャンネルより]

今回はルイ・ヴィエルヌのピアノ作品全集第2集に、レーラ・アウエルバッハの“24の前奏曲 - ヴァイオリンとピアノのために”、ドメニコーニのギター独奏のための“おとぎ話「シンドバッド」”、MARCO POLOからの移行盤のとなるブリティッシュ・ライト・ミュージック 第15集~フィリップ・レイン:作品集など世界初録音を含むCD5タイトルがリリースされます。

ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937):ピアノ作品全集 第2集
セルジオ・モンテイロ(ピアノ)

荘厳なオルガン作品で知られるルイ・ヴィエルヌのピアノ作品全集。シリーズ第2集では、第1次世界大戦が勃発した1914年にヴィエルヌが作曲を開始した「12の前奏曲」を中心に様々な曲を聴くことができます。
「12の前奏曲」は各々の曲に象徴的なタイトルが付されており、その多くはロマンティックなものですが、激しさを増す戦時状況や、当時悪化した緑内障の治療を受けたことなど心身ともに疲れていた彼の心情を反映してか、悲観的なタイトルが多く曲調も暗めになっています。次の「孤独」は1918年の作品。弟でオルガニストだったルネと長男ジャックを戦争で失くした彼の絶望が表れた悲しい曲調が印象的です。他は「ツァラトゥストラはかく語りき」と題された死後出版の「ピアノのための小品 Op.49」やノスタルジックな「舞踏のエール」などを収録。第1集と同じくブラジル出身のピアニスト、セルジオ・モンテイロの演奏で。
(ナクソス・ジャパン)

MARCO POLO 8.225185のレーベル移行盤
フィリップ・レイン(1950-):作品集
ギャビン・サザーランド(指揮)ロイヤル・バレエ・シンフォニア、ヴェリティ・バトラー(クラリネット)

英国の作曲家・音楽学者フィリップ・レーンの作品集。幼い頃から作曲をはじめ、その作品は学生時代からオーケストラで演奏されるなど注目を集めていました。彼は作曲家としても知られる第14代バーナーズ卿(1883-1950)の研究家としても知られ、バーナーズ卿の作品全ての録音を監修し、最終的にはバーナーズ家の財産の管財人になったほどでした。また映画音楽の再構築も手掛け、失われたサウンドトラックの復元にも尽力しました。彼自身の作品も、どれも豊かなオーケストラの響きを重視した華麗なもので、現在でも多くの人々に愛されています。
このアルバムには彼の代表作を収録。BBCの60周年を記念して書かれた「ロンドン・サリュート」やもともとは金管五重奏のために書かれた「パガニーニの旋律による気晴らし」、彼の幼い頃の思い出を反映した「コッツウォルド舞曲集」、自身の作品を引用した「ディヴェルティメント」、そして人気の高い「スレイベル・セレナード」など聴きごたえのある作品が並びます。2008年から2022年までイングリッシュ・ナショナル・バレエの音楽監督をつとめたヴェテラン、ギャビン・サザーランドの2001年の演奏です。
(ナクソス・ジャパン)

世界初録音
カルロ・ドメニコーニ(1947-):ギター独奏のためのおとぎ話「シンドバッド」
シェリル・レフィク・カヤ(ギター)

「コユンババ」の作曲者として知られるカルロ・ドメニコーニの長編大作が登場。その名も『シンドバッド』。イタリアで生まれドイツに学んだドメニコーニは、3年間滞在したトルコで東洋文化の大きな影響を受けました。ここでは有名な船乗りシンドバッドのストーリーを、ペルシャの音階や中東の楽器ウードを模した音などを随所に織り込み、異国情緒豊かな組曲に仕立てています。『シェエラザード』のギター版と呼ぶこともできそうな出来栄え。トルコ系アメリカのギタリスト、レフィク・カヤが、2018年に発表したアルバム(8.573675)に続き卓越した技巧と音楽性を披露しています。
(ナクソス・ジャパン)

レーラ・アウエルバッハ(1973-):24の前奏曲 - ヴァイオリンとピアノのために
クリスティン・ベルンシュテッド(ヴァイオリン)、ラメズ・マーンナ(ピアノ)

ロシアのピアニスト・作曲家レーラ・アウエルバッハ。2002年に自作の『ヴァイオリンとピアノ、管弦楽のための組曲』の演奏でカーネギー・ホールにデビュー(ヴァイオリンはギドン・クレーメル)し注目を浴び、以降精力的な活動を行っています。アウエルバッハはこれまでに「24の前奏曲」を3組作曲しており、どれもショパンの前奏曲に倣って12音全ての長調、短調を用いて書かれています。この「ヴァイオリンとピアノのための前奏曲」は1999年の作品。ヴァイオリニストのヴァディム・グルズマン、ピアニストのアンジェラ・ヨッフェに捧げられており、明瞭なコントラストを持つ凝縮した小品で構成されています。時には調性感が希薄になることもあるものの、バッハからショパンそしてショスタコーヴィチへと受け継がれた伝統を大切にした色彩豊かな音楽です。ヴァイオリンを演奏するのは1994年デンマーク生まれのクリスティン・ベルンシュテッド。2021年にカトヴィツェで開催された「ミェチスワフ・ヴァインベルク国際コンクール」に入賞後、ポーランド系の作品の紹介に努めています。
(ナクソス・ジャパン)

一部世界初録音
レオーネ・シニガーリャ(1868-1944):弦楽四重奏曲全集 第2集
アルコス四重奏団

イタリア、トリノ出身の作曲家・登山家シニガーリャの弦楽四重奏曲集。ユダヤ系であったため、ナチス・ドイツに弾圧され悲劇的な死を迎えたシニガーリャですが、その作品はどれも彼が愛した山々のような清々しい美しさを誇っています。第1集(8.574183)に続くこの第2集には弦楽四重奏のために書かれた小品を中心に収録しています。彼はヴァイオリニスト、ジョヴァンニ・ボルツォーニの弟子であり、弦楽器の扱いのうまさは師匠譲りのものでした。このアルバムでは主として1888年から89年に書かれた初期の作品を聴くことができますが、いくつかの作品は作曲年不明となっています。ホルンをフィーチャーした「ロマンス」や、シンプルでありながら半音階的なハーモニーが印象的な「アヴェ・マリア」など、イタリアのオペラ・アリアを思わせる抒情あふれる旋律が心に残ります。また1906年の作品で、バロックの様式を感じさせる「トリオ=セレナータ」も聴きどころです。
※こちらのCDは長時間の収録になっているため、一部のプレイヤーでは正常に再生できない可能性がございます。予めご了承ください。
(ナクソス・ジャパン)

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2023年02月14日 00:00