Naxos~2023年4月発売新譜情報(5タイトル)
[Naxos Music 公式チャンネルより]
今回はグラミー賞ノミネート作曲家ジョナサン・レシュノフのヴァイオリン協奏曲第2番。ソリストはベルリン・フィルの第1コンサートマスター、ノア・ベンディックス=バルグリー。チェコの作曲家ヴィチェスラフ・ノヴァークの管弦楽作品集第2集、ローラン・プティジラールのバレエ音楽『西遊記』など世界初録音を含むCD5タイトルがリリースされます。
世界初録音
ジョナサン・レシュノフ(1973-): エレジー/ヴァイオリン協奏曲第2番 他
ノア・ベンディックス=バルグリー(ヴァイオリン)、アレクサンダー・ミッケルスウェイト(指揮)オクラホマ・シティ・フィルハーモニック
グラミー賞にもノミネートされ、ニューヨーク・タイムズ紙で「現代アメリカのリリシズムを牽引する人」と評された作曲家ジョナサン・レシュノフ。NAXOSレーベルへの5枚目となるこのアルバムには「思い出」「追憶」「希望」をテーマとした世界初録音となる3作が収録されています。ホロコーストの被害者を偲んで2022年に書かれた「エレジー」は「バーバーのアダージョ」を思わせる哀しみに溢れた抒情的で美しい曲。2017年のヴァイオリン協奏曲は、彼が長年にわたり追求しているユダヤ神秘主義の影響が反映された第2楽章を中心に、ユーモラスな表情を持つスケルツォなどの4つの楽章が密接に絡み合ったドラマティックな作品です。合唱を伴う「Of Thee I Sing」は1995年に発生した"オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件"から25年を経てのメモリアルとして書かれた作品。脈打つような弦のさざめきに始まり、後半では合唱がサミュエル・フランシス・スミスの作詞による「My Country, 'Tis of Thee」を高らかに歌い、最後は瞑想的に曲を閉じます。
ヴァイオリン協奏曲でソリストを務めるのはベルリン・フィルの第1コンサートマスター、ノア・ベンディックス=バルグリー。ソリストとしても世界中のオーケストラと共演するほか、教育者としても活躍しています。
(ナクソス・ジャパン)
一部世界初録音
ヴィチェスラフ・ノヴァーク(1870-1949):管弦楽作品集 第2集
マレク・シュティレツ (指揮)ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団、パヴェル・スヴォポダ(オルガン)
19世紀後半から 20世紀初頭にかけて活躍したチェコの作曲家ヴィチェスラフ・ノヴァーク。このアルバムには彼の最も人気の高い作品2作が収録されています。
まず、ピアノ曲を原曲とする、スロヴァキアの村で一日を過ごす恋人たちの情景を描いた「スロヴァッカ(モラヴィア-スラヴ)組曲」。ここではのどかな旋律とスロヴァキア民謡が融合した色彩豊かな音楽を楽しめます。
「2つのヴァラシュスコ舞曲」。1897年にノヴァークとヤナーチェクがピアノで演奏した4手ピアノ用の作品で、ピアノ独奏用に編曲された後、オーケストレーションが行われました。こちらのオーケストラ版は演奏されることなく忘れられてしまい、今回初めて録音されたものです。
最後に置かれた「深き淵より」は第二次世界大戦の、ナチス占領下における暗い世情の中で書かれた作品で、オルガンが重要な役割を受け持ち、最後は勝利を表すかのように勇壮華麗に曲を閉じます。
(ナクソス・ジャパン)
世界初録音
ローラン・プティジラール(1950-):バレエ音楽『西遊記』(2019-20)
ローラン・プティジラール(指揮)ハンガリー交響楽団
歌劇《エレファント・マン》やバレエ音楽『星の王子さま』などの作品で多くの賞を受賞したフランスの作曲家ローラン・プティジラール。今作で彼がテーマにしたのは日本でもおなじみの物語『西遊記』です。唐の時代に中国から釈迦の国インドに渡り、仏教の経典を持ち帰った玄奘三蔵の苦難の旅を元にした冒険活劇は、16歳のプティジラールが兄から本をプレゼントされすっかり魅了されたもの。それから50年以上の時を経てようやく音楽化されたという力作で、ここにはもちろん孫悟空、猪八戒、沙悟浄の3キャラクターも登場します。全体は基本的に無調で、中国的な音階などは用いられていませんが、キャラクターの特徴が生かされた物語に追随した音楽は、舞台を見なくても存分に楽しめることでしょう。
プティジラール自身の指揮によりハンガリー交響楽団が表情豊かな演奏を繰り広げます。
(ナクソス・ジャパン)
アントン・ルビンシテイン(1829-1894):ピアノ作品集
マーティン・カズン(ピアノ)
ピアニストとして高い名声を誇るとともに、交響曲、歌劇から協奏曲を含む数多くのピアノ曲などを書き上げ、人気作曲家として世界中にその名を轟かせたロシア出身の作曲家アントン・ルビンシテイン。このアルバムでは1857年に作曲された「6つの前奏曲とフーガ」と、1867年の「3つの小品」を収録。前奏曲とフーガは、各々の曲が当時の名奏者や作曲家に捧げられており、曲には彼らの性格がほのめかされています。抒情的な前奏曲に導かれたフーガは、厳格な対位法が用いられていながらも、歌うような旋律が散りばめられたロマンティックさも持ち合わせています。「3つの小品」はサロン風の音楽。「間違った音で」と題された練習曲は、ミスタッチを思わせる音が面白い作品です。
マーティン・カズンはルビンシテインの「6つの前奏曲と練習曲」(8.574426)で高く評価されたピアニスト。このアルバムでも技巧的なパッセージを弾きこなすとともに、ルビンシテインの美しい旋律を歌い上げています。
(ナクソス・ジャパン)
Tranquillo III~ピアノバッソ コントラバスとピアノで奏でる名曲集
ピアノバッソ
スウェーデンの二人組による、ピアノとコントラバスという異色の組み合わせが奏でる夢のように美しいクロスオーバー音楽。全ての曲のアレンジはピアニストのトーマス・グスタフソンの手によるものです。過去の名作に即興的なフレーズを加えたアレンジが心地よく、粒立ちのよいピアノの響きを支えるコントラバスは、時にはジャズ風のリズムを刻みながらそっと音楽に寄り添います。アルヴェーンやペッテション=ベリエルといった北欧ならではの作品が含まれているところも聴きどころです。
(ナクソス・ジャパン)
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カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年03月22日 00:00