注目アイテム詳細

Naxos~2023年5月第1回発売新譜情報(6タイトル)


[R.S.ブリンドル: ギター独奏のための作品全集 第1集/
Naxos Music 公式チャンネルより]

今回は映画『レッド・バイオリン』の音楽などで知られるジョン・コリリアーノのソロ・ピアノ曲全てを収録したアルバムに、世界初録音となるツェルニーのピアノ・コンチェルティーノ集、アクィナス・ピアノ三重奏団によるハイドン:ピアノ三重奏曲集第8集、ロシア正教聖歌の伝統を継承する作曲家チェスノコフの宗教的合唱曲集など世界初録音を含むCD6タイトルがリリースされます。

ジョン・コリリアーノ(1938-):ピアノ作品全集
フィリップ・エドワード・フィッシャー(ピアノ)、ディヴィッド・アラン・ミラー(指揮)オールバニ交響楽団

歌劇《ヴェルサイユの幽霊》や映画『レッド・バイオリン』の音楽などを手掛けたアメリカの作曲家ジョン・コリリアーノがこれまでに書いたソロ・ピアノ曲のすべてと、ピアノ協奏曲を収録したCD。
1968年作曲の「ピアノ協奏曲」は基本的に無調が用いられた4楽章形式の曲。疾走する第1楽章、軽やかな第2楽章のスケルツォ、抒情的な第3楽章、印象的なフーガで始まる終楽章と聴きどころ満載です。1986年に開催された"第7回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール"の課題曲として書かれた「オスティナートによる幻想曲」は、演奏家のミニマリストとしての資質を試すもの。執拗な音の繰り返しが特長です。コリリアーノの友人でバイオテクノロジーの専門家、アマチュア・ピアニストであるPaul Sekhriのために書かれた前奏曲では、ラフマニノフ作品からの引用も聴くことができます。
他には、左手のための練習曲を含む技巧的な「幻想的練習曲」、自身の即興演奏を元にした「Winging It」を収録。演奏はヘンデルからロシア音楽まで幅広いレパートリーを持つイギリス出身のピアニスト、フィリップ・エドワード・フィッシャーです。
(ナクソス・ジャパン)

ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):ピアノ三重奏曲集 第8集
アクィナス・ピアノ三重奏団

2008年から継続するNAXOSのハイドン「ピアノ三重奏曲」シリーズ第8集。演奏はシリーズ第5集から引き続きアクィナス・ピアノ三重奏団が担当しています。
このアルバムには、1780年以降の円熟期に書かれた作品と、1766年に書かれた規模の小さいディヴェルティメントを収録。この時代にウィーンで出版されたピアノ三重奏曲のほとんどは、貴族階級の女性たちのための作品と考えられており、彼女たちが自宅で楽しむことを主として書かれていたようです。第6番はウィーンのアルタリア社から出版された作品。2つの楽章で構成されていますが、簡潔な第1楽章に比べ、第2楽章はテンポがゆったりとした長大なメヌエットになっています。第13番ハ短調は第1楽章が2つの主題を持つ変奏曲形式で書かれており、第2楽章は意表を突く転調と長大なコーダを備えた充実した構成を持っています。第5番はヴァイオリンと鍵盤楽器のための二重奏曲が原曲で、チェロ・パートは後に別人の手で加えられたとされています。第7番はソナタ形式を用いずに書かれ、様々な工夫が凝らされています。
(ナクソス・ジャパン)

世界初録音
カール・ツェルニー(1791-1857):ピアノ・コンチェルティーノ集
ローズマリー・タック(ピアノ)、リチャード・ボニング(指揮)イギリス室内管弦楽団

現在ではピアノ練習曲の作曲家として知られるカール・ツェルニーは、ベートーヴェン、クレメンティ、フンメルの弟子で、リストの師。19世紀のウィーンにおいてファッショナブルな作品で高い人気を誇り、数多くの練習曲で新しいピアノ演奏の技術を開発することで名声を得ていました。このアルバムには世界初録音となる3つの作品が収録されています。1824年のピアノ・コンチェルティーノはディアベリ社から出版された明るく軽快な作品です。第1楽章の上昇する音階はいかにも練習曲風ですが、第2楽章はモーツァルトの第21番の協奏曲の緩徐楽章を思わせる美しい旋律に満たされており、ポロネーズのリズムが楽しい第3楽章で締めくくられます。1819年に書かれた「ブランギーニのロマンスによる幻想曲と華麗な変奏曲」は激しいニ短調の序奏ではじまり、すぐに穏やかな主題が登場、長調と短調を行ったりきたりしながら様々な装飾を施され展開していきます。
Op. 650のコンチェルティーノは、この形式による最後の作品。単一楽章の中に序奏とロンドが組み込まれています。ピアノの超絶技巧も至るところに盛り込まれた華やかな作品です。
(ナクソス・ジャパン)

パーヴェル・チェスノコフ(1877-1944):宗教的合唱曲集
グラハム・ウォーカー(指揮)セント・ジョンズ・ヴォイセス(合唱)、ケンブリッジ大学室内合唱団

ラフマニノフと同世代でロシア正教聖歌の伝統を継承する作曲家チェスノコフの作品集。モスクワで労働者階級の家庭に生まれたチェスノコフは5歳で合唱団で歌い始め、後にタネーエフやイッポリトフ=イワノフらに師事して作曲を学びます。合唱指揮者、教師としても優れた技量を発揮し、モスクワ音楽院で後進の指導にあたりました。2つの「徹夜祷」を含む500以上の作品があり、ここではその中から2作目の「徹夜祷」他を収録。いずれもソ連による宗教音楽抑圧を経験する前の帝政時代の作品で、チャイコフスキーやラフマニノフの合唱曲に聞かれる、敬虔かつロマンティックで壮大な音響世界が広がっています。
(ナクソス・ジャパン)

ディーテル・アマン(1962-):Core - Turn - Boost/unbalanced instability
シモーネ・ツグラッゲン(ヴァイオリン)、バルドゥア・ブレニマン(指揮)バーゼル・シンフォニエッタ

フリー・ジャズと即興演奏で活躍したスイスの異色作曲家ディーテル・アマンの60歳を記念したアルバム。アマンは1980年代初頭からフリー・ジャズ・バンド「Donkey Kong's Multi Scream」でベース、トランペット、キーボードを演奏し、国際的なフェスティヴァルで演奏しています。同時にバーゼルの音楽アカデミーで音楽理論と作曲を学び、ヴォルフガング・リームとヴィトルト・ルトスワフスキのマスタークラスを受講。現代音楽の作曲家としても一目置かれるようになりました。 このアルバムにはヴァイオリン協奏曲として書かれた「unbalanced instability」と、オーケストラのための三部作 「Core」「Turn」「Boost」を収録。「Core」と「Turn」はルツェルン音楽祭の委嘱作で、「Turn」の初演を指揮したピエール・ブーレーズは「自発性を最高水準の芸術性にまで考え抜くというパラドックス」を達成していると称賛しました。「Boost」はジョナサン・ノット指揮のルツェルン交響楽団が初演しています。
(ナクソス・ジャパン)

レジナルド・スミス・ブリンドル(1917-2003):ギター独奏のための作品全集 第1集
ドゥイリオ・メウッチ(ギター)

英国の作家・作曲家レジナルド・スミス・ブリンドルのギター作品集。ブリンドルは6歳からピアノを始め、後にクラリネット、サックス、ギターも学びました。両親は彼を音楽家にするつもりはなく、建築の道へ進みましたが、ジャズに興味があったのでサックスの演奏も続けていました。第二次世界大戦中は王立工兵隊(Royal Engineers)に配属され、戦後は作曲家として活動。オペラを含む様々な作品を書き上げましたが、ギター作品はジュリアン・ブリームが賞賛して有名になりました。このCDでは、失われた古代文明の謎をテーマとする「エトゥルスカン前奏曲」や、ガルシア・ロルカの詩からインスパイアされた「4つの詩」、美しい「夜想曲」やギター演奏の可能性を追求した「3つのインヴェンション」、ブリームのために書かれた「黄金のポリフェーモ」など、多彩な作品を楽しめます。演奏は現代作品を得意とするイタリアのギタリスト、ドゥイリオ・メウッチ。カステルヌオーヴォ=テデスコやブリテン作品の録音で高く評価されています。
(ナクソス・ジャパン)

2023年4月発売タイトルはこちら>>>

2023年3月第2回発売タイトルはこちら>>>

2023年3月第1回発売タイトルはこちら>>>

2023年2月第2回発売タイトルはこちら>>>

2023年2月第1回発売タイトルはこちら>>>

2023年1月第2回発売タイトルはこちら>>>

2023年1月第1回発売タイトルはこちら>>>

2022年12月第1回発売タイトルはこちら>>>

2022年11月第2回発売タイトルはこちら>>>

2022年11月第1回発売タイトルはこちら>>>

2022年10月第2回発売タイトルはこちら>>>

2022年10月第1回発売タイトルはこちら>>>

2022年9月第2回発売タイトルはこちら>>>

2022年9月第1回発売タイトルはこちら>>>

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2023年04月05日 00:00