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ハーディング&スウェーデン放送響、ほか~イェスペル・ヌーディン:『声』~管弦楽のための三部作&三度目の回顧

イェスペル・ヌーディン

独自のスタイルを築いたスウェーデンの作曲家ヌーディン。
ハーディング指揮スウェーデン放送響演奏の
管弦楽のための三部作『声』も収録!

イェスペル・ヌーディン(1971-)は、ロック、即興音楽、民俗音楽といったジャンルを背景とする、強い情動効果のある音楽の作曲家として活躍しています。『Emerging from Currents and Wave(潮流と波浪の間から出現する)』(BIS SA-2559)につづくアルバムには、スウェーデン放送交響楽団が初演して注目された「管弦楽のための三部作」《Roster(声)》と、自身の過去の作品をさまざまな方法で「振りかえる」シリーズの《3rd Retrospective(三度目の回顧)》の2つの管弦楽作品が収録されました。

《Roster(声)》は、きわめてはっきりした「声」をもつ、スウェーデンの異なる種類の音楽に基づく「三部作」です。家畜を呼び寄せる「クルニング(kulning)」をベースにした〈Akallan(呼びかけ)〉。ウーメオのエクストリーム・メタルバンド「メシュガー(Meshuggah)」の曲《Bleed》がインスピレーションになった〈Arr(傷跡)〉。「運命」と「荒廃した」の2つの意味をもち、スウェーデンのオペラ歌手ふたり、ビルギット・ニルソンとユッシ・ビョルリングの残したいくつかの録音に基づく〈Ode(運命/荒廃した)〉。最初の2曲を作品を献呈されたヨーテボリ交響楽団とケント・ナガノと、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団とバルドゥル・ブレンニマンが初演。ダニエル・ハーディング指揮スウェーデン放送交響楽団が、〈Ode〉を加えた「三部作」として初めて演奏しました。このアルバムに収録されたのは、そのライヴ録音です。

《3rd Retrospective(三度目の回顧)》は、作曲者ヌーディンの父バッテ・サーリンが作ったコミュニティ・プレイ中で農夫の未亡人が歌う歌を素材に書かれた「ポルスカ」です。スウェーデンを代表する弦楽オーケストラのひとつ「ムシカ・ヴィテ」と、スウェーデン放送交響楽団のリーダーでもあるマーリン・ブルーマンから委嘱を受けて作曲されました。
(キングインターナショナル)

【曲目】
イェスペル・ヌーディン(1971-):
1.『声(Roster)』~管弦楽のための三部作
「呼びかけ(Akallan)」(2013)
「傷跡(Arr)」(2014)
「運命/荒廃した(Ode)」(2015)

2.三度目の回顧(3rd Retrospective)
~5弦エレクトリック・ヴァイオリン、弦楽オーケストラとライヴ・エレクトロニクスのための(2019)

【演奏】
ダニエル・ハーディング(指揮)[1]
スウェーデン放送交響楽団[1]
ムシカ・ヴィテ[2]
マーリン・ブルーマン(5弦エレクトリック・ヴァイオリン、アーティスティック・ディレクション)[2]
イェスペル・ヌーディン(エレクトロニクス)[2]

【録音】
2016年10月13&14日、ベールヴァルドホール、ストックホルム、スウェーデン(ライヴ)[1]
2021年8月25&26日、ニューガータン6、ヴェクショー、スウェーデン(セッション)[2]

DDD
BIS ecopak
64'40

掲載: 2023年06月15日 00:00