フルトヴェングラー/ウラニアのエロイカ、ブルックナー第8がドイツ放送アーカイヴ(DRA)正規音源で甦る!(UHQCD)
フルトヴェングラーの戦中ライヴ。ドイツ帝国放送マグネトフォンコンツェルト
ドイツ放送アーカイヴ(DRA)所蔵正規音源で甦る!ピッチ修正済みUHQCD!
<MONO>MAGISTRALE MG17-60006-2
フルトヴェングラー指揮ウィーンフィル
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
[15:40][18:00][6:36][12:47]
ムジークフェラインザール、1944年12月16日から18日の放送録音
「ウラニアのエロイカ」として知られる超名演。DRAでは演奏日付も上記で記録されており、今回はそれに従います。不思議なことにこの演奏で放送局提供音源から商品化されたものは今までTAHRAとORFEO盤だけです。オリジナルテープのピッチが高いことが改めて確認されました。ピッチ修正盤と言われる既出盤もどうしても高音がきつく響く傾向にあり、今回はそれを是正しました。そのためトランペットやホルンは丸みが出て、弦楽合奏にも色気を増しております。元々が残響豊かな録音であり、音は当時としては鮮明。残響付加はせずテープヒスは遺し、フィルタリングによるノイズリダクションもしておりません。ヒステリックさは影を潜め雄大なベートーヴェン像が眼前に。巨匠の足踏みも随分と入っています。日本が世界に誇るフォーマットであるUHQCDであることも注目の名演です。宇野功芳氏による解説を再録しました。
<MONO>MAGISTRALE MG17-60007-2
フルトヴェングラー指揮ウィーンフィル
ブルックナー:交響曲第8番
[15:18][14:14][25:22][22:29]
ムジークフェラインザール、1944年10月17日の放送録音
「ウラニアのエロイカ」の二か月前の演奏。こちらもオリジナルのピッチが高く多くの盤がそのままですが、今回はそれを是正しました。この演奏もなぜか放送局提供正規音源から商品化が少ない上、第三楽章におけるテープの繋ぎ方に問題があるものが多く、フルトヴェングラー特有のパウゼの妙が不自然でした。当盤ではもちろん改善されています。音は当時としてはたいへん鮮明。時にポルタメントが掛かるところは「ああ、ウィーンフィル」と不思議な感慨に満たされます。劇的なだけでなく優美さもある演奏だったのです。残響付加はせずテープヒスは遺し、フィルタリングによるノイズリダクションもしておりません。日本が世界に誇るフォーマットであるUHQCDであることも注目の名演です
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ANTON BRUCKNER
掲載: 2023年06月15日 18:00