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WEEKEND JAZZ ~週末ジャズ名盤探訪 Vol.232

ウェス・モンゴメリー『フル・ハウス』(1962)

WM

ウェス・モンゴメリー(g)
ジョニー・グリフィン(ts)
ウィントン・ケリー(p)
ポール・チェンバース(b)
ジミー・コブ(ds)

1962年6月25日、バークレー、ツボにてライヴ録音

曲目(オリジナルLP発売時):
01.フル・ハウス
02.アイヴ・グロウン・アカスタムド・トゥ・ハー・フェイス
03.ブルーン・ブギ
04.キャリバ
05.降っても晴れても
06.S.O.S.

【アルバム紹介】
1.名ギタリスト、ウェス・モンゴメリー生誕100年
2.カリフォルニアのクラブで収録された熱気あふれるライヴ
3.メンバーは名手揃い、演奏のクオリティも非常に高い

今回ご紹介するのは名ギタリストであり、多くのジャズ・ギタリストに影響を与えたウェス・モンゴメリーの名盤を取り上げます。
2023年はウェス・モンゴメリーの生誕100年の記念年にあたります。

本作はカリフォルニアのクラブで行われたライヴを収録したアルバムであり、その熱気あふれる様子を存分に楽しめる一枚です。リヴァーサイド・レーベルからの名盤『インクレディブル・ジャズ・ギター』と並ぶ、同レーベルでのウェスの代表作の一つです。

メンバーはテナー・サックスにジョニー・グリフィン、ピアノのウィントン・ケリー、ベースにポール・チェンバース、ドラムスにジミー・コブといった名手揃いゆえ、演奏のクオリティも非常に高いものになっています。
楽曲はウェスのオリジナル曲(01、04、06)に加えて、ディジー・ガレスピーの03、他2曲は有名スタンダードといったラインナップです。

【スタッフのつぶやき:この1曲を必ず聴いて下さい】
タイトル曲“フル・ハウス”。

この曲はウェスのオリジナル曲で、3拍子のジャズ・ワルツ風なリズムが特徴の1曲です。
テーマはウェスのギターとジョニー・グリフィンのテナー・サックスのユニゾンで提示されます。
最初のソロはウェスから始まります。まずはシングル・ノートでのソロでグイグイと曲を牽引してゆきますが、後半トレードマークのオクターブ奏法で盛り上げます。その後、エモーショナルなテナー・サックス・ソロ、そしてピアノ・ソロへとつないでゆき、テーマに回帰し、エンディングをむかえます。
ウェス・モンゴメリーの奏法は、右手はピックを使わず、親指だけで弦をはじく奏法ゆえ、独特のファットな音色がその魅力になっています。本作はライヴ・レコーディングならではのアクティヴでヴィヴィッドなジャズ・ギターがダイレクトに伝わってくる一作と言えましょう。2曲目の美しいコードワークで聴かせるスタンダード曲“アイヴ・グロウン・アカスタムド・トゥ・ハー・フェイス”も聴きどころです。

国内盤SHM-CD

 

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タグ : WEEKEND JAZZ

掲載: 2023年06月16日 10:00