Naxos~2023年9月第2回発売新譜情報(5タイトル)
[World premiere recordings of concertos for various instruments by Eduardo Grau/Naxos Music 公式チャンネルより]
今回はアルゼンチンで活躍した作曲家エドゥアルド・グラウの協奏曲集に、ピューリッツァー賞を受賞したアメリカの作曲家、ジョン・ハービソンのピアノ作品集、小説家としても知られるアンソニー・バージェスのギター四重奏曲全集、ナポリ楽派の一員、サッキーニのオラトリオ『聖フィリッポ・ネリの富の放棄』など世界初録音を含むCD5タイトルがリリースされます。
世界初録音
エドゥアルド・グラウ(1919-2006):協奏曲集
フランシスコ・ヴァレラ(指揮)アニマ・ムジカ室内管弦楽団、ほか
バルセロナに生まれ、8歳の時に家族とともにアルゼンチンに移住した作曲家エドゥアルド・グラウ。彼はこの地で晩年を過ごしていたファリャに作曲を師事、同じくブエノスアイレスに亡命していた音楽学者ハイメ・パヒサからオーケストレーションを学びました。グラウは200曲以上の多彩な作品を遺しましたが、そのどれからもスペイン風の要素が感じれらます。
このアルバムに収録されているのは4つの協奏的作品で、スペインのユステ修道院から感銘を受け書かれた、抒情的で神秘的な雰囲気を持つ「ユステ協奏曲」、ヴィオラとピアノが活躍する「二重コンチェルティーノ」、アルゼンチンの陽気な民族舞踊「チャカレーラ」を素材に使用した「クラリネット協奏曲」、スペイン・ルネサンス期を代表する詩人の一人ガルシラソ・デ・ラ・ベガの詩からインスピレーションを受けた「グニードの花へ」を聴くことができます。
(ナクソス・ジャパン)
一部世界初録音
ジョン・ハービソン(1938-):ピアノ作品集
ジン・セヒ(ピアノ)
1987年にピューリッツァー賞を受賞した作曲家ジョン・ハービソン。オペラや合唱作品を含む300作以上を発表、その中にはジェームズ・レヴァインのメトロポリタン歌劇場音楽監督就任25周年を記念しての委嘱作《The Great Gatsby 華麗なるギャツビー》が含まれるなど、アメリカの主要な音楽機関から多くの委嘱を受けています。
このアルバムには世界初録音を含む、1980年代から現在までのピアノ曲を収録。瞑想的な「夜想曲」、前述の《華麗なるギャツビー》から素材を転用した技巧的な「ギャツビー・エチュード」、彼に関連する人々のために書かれた「4つのモア・オケージョナル・ピース」、南カリフォルニア大学の「アーノルド・ショーンバーグ研究所」の音楽監督を務め2004年にこの世を去ったレナード・ステインの遺稿を元にした「レナード・ステイン・アナグラムス」。そして名ピアニスト、アーシュラ・オッペンス、ロバート・シャノン、アダン・フェインバーグのために書かれた「ピアノ・ソナタ第1番」を聴くことができます。
ピアノを演奏するジン・セヒはタングルウッドでハービソンに会って以来、彼の作品に魅せられ、その作品を探求しています。
(ナクソス・ジャパン)
一部世界初録音
アンソニー・バージェス(1917-1993):ギター四重奏曲全集
メーラ・ギター四重奏団
作曲家としてよりも小説家として知られるアンソニー・バージェス。彼は東南アジア、アメリカ合衆国、中央ヨーロッパなどの様々な場所で暮らすことで培った広範な知識を、その作品に活かしました。
1986年、モンテカルロに住んでいた彼はこの地で活躍していた「Aighetta Guitar Quartet アイゲッタ・ギター四重奏団(1979年結成)」と出会い、彼らのために数多くのオリジナル作品と編曲作品を書き上げています。 アイゲッタ・ギター四重奏団はバージェスとのコラボレーションを通じて高い名声を獲得、国際的な音楽祭に出演し、多くの賞を獲得しました。このアルバムに収録された作品も、全てアイゲッタ・ギター四重奏団のために書かれたもので、ラヴェルへのオマージュが織り込まれた第1番を含む、3曲のバージェスのオリジナル四重奏曲のほか、ホルストとウェーバー作品の編曲とアイルランドの旋律まで、ギターの音色を存分に生かした作品を楽しめます。
(ナクソス・ジャパン)
世界初録音
アントニオ・サッキーニ(1730-1786):オラトリオ『聖フィリッポ・ネリの富の放棄』(2枚組)
フランツ・ハウク(チェンバロ&指揮)コンチェルト・デ・バッスス(古楽アンサンブル)、ジョヴァンニ・ミケリーニ(チェンバロ&オルガン)
フィレンツェに生まれ、ナポリ音楽院の前身の1つにあたるサントノフリオ・ア・ポルタ・カプアーナ音楽院で音楽教育を受けたアントニオ・サッキーニ。当時隆盛を極めた“ナポリ楽派”の一員としてオペラを書き上げた後、ロンドンを経てパリへ移住。この地で生涯を終えました。このオラトリオ『聖フィリッポ・ネリの富の放棄』は、16世紀に実在した聖者の物語。オラトリオですが、レチタティーヴォとアリアが交互に歌われるナポリ楽派の他のオペラと同じ形式で書かれており、若きフィリッポ・ネリ(ソプラノが歌う)が将来の生き方について悩んだ末、全ての財を投げ打ち、取り巻く欺瞞と精神的試練を乗り越えながら、神への祈りと美徳の道を求める姿がドラマティックに描かれます。1765年の四旬節に初演されたこのオラトリオは大成功を収め、翌年も再演されました。聖フィリッポ役を歌うのは韓国のソプラノ歌手ソ・イェリ(徐藝俐)。華やかで技巧的なアリアを見事にこなし、マルクス・シェーファーら他の歌手の歌唱も万全。ジモン・マイールの数々のオペラ録音で知られるフランツ・ハウクが指揮するコンチェルト・デ・バッススも素晴らしい演奏を聴かせます。
(ナクソス・ジャパン)
NAXOS GREAT COMPOSERS IN WORDS AND MUSIC
大作曲家 モデスト・ムソルグスキー(1839-1881)
1-36. 朗読と音楽で綴る生涯
『展覧会の絵』で知られるムソルグスキー。裕福な大地主の家庭に生まれ、13歳の時にピアノ曲「騎士のポルカ」を出版、ほぼ独学で音楽学び、何かに駆り立てられるかのように、リアリズム的な表現を追求した作品を次々と書きあげました。しかし彼の存命中には作品のほとんどが理解されることがなく、ついには精神的衰弱とアルコール依存症に苦しみながらこの世を去った男の生涯を音楽と語りで探求します。
使用曲:「展覧会の絵」-プロムナード、第2曲 古い城、第4曲 ビドロ、第5曲 卵の殻をつけた雛の踊り、第8曲 カタコンベ、第10曲 キエフ(キーウ)の大門、古典様式による交響的間奏曲(1867年ピアノ版)、旗手のポルカ、スケルツォ 嬰ハ短調、神学生、はげ山の一夜(初稿版)、歌劇《結婚》より、歌劇《ボリス・ゴドゥノフ》より、歌劇《ホヴァーンシチナ》より、『死の歌と踊り』-第3曲 トレパーク、蚤の歌、グリンカ:『カマリンスカヤ』より、以上全18曲の抜粋(フェイドイン、フェイドアウトあり)。
(ナクソス・ジャパン)
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カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年08月17日 00:00