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遠藤郁子『ショパン、哀しみのジャル』~2015年、デビュー50周年&ポーランド共和国聖十字功労勲章受勲記念リサイタル

遠藤郁子

巨匠たちの称賛を集めるショパンの名手、入魂のリサイタル

ワルシャワ・フィルの指揮者コルトに「日本人唯一のショピニスト」と絶賛され、ルービンシュタイン、ペルルミュテルなど数々の巨匠から称賛を集めたピアニスト遠藤郁子。

当アルバムでは2015年に東京オペラシティのリサイタルホールで、遠藤郁子のデビュー50周年とポーランド共和国聖十字功労勲章の受勲を記念して行われたリサイタルより、ショパン9作品の演奏を収録。 名ピアニストによる入魂の演奏を聴ける貴重な音源です。
(カメラータ)

【曲目】
F.ショパン:
(1) ノクターン ハ短調 作品48-1
(2) マズルカ イ短調 作品68-2
(3) マズルカ ヘ長調 作品68-3
(4) マズルカ 嬰へ短調 作品6-1
(5) マズルカ イ短調 作品17-4
(6) ポロネーズ 嬰ヘ短調 作品44
(7) ポロネーズ 変イ長調 作品53「英雄」
(8) ポロネーズ 変イ長調 作品61「幻想」
(9) ノクターン 嬰ハ短調 遺作

【演奏】
遠藤郁子(ピアノ)

【録音】
2015年10月/東京(ライヴ録音)

<遠藤郁子(ピアノ)>
「90年の人生で初めて霊感で弾かれたショパンを聴いた(ペルルミュテル)」、「イクコ・エンドウ偉大なるピアノの才能(ルビンシュタイン)」、「日本人唯一のショピニスト(ワルシャワ・フィル、ディレクター兼常任指揮者カジミエル・コルト)」「50歳を過ぎて咲いた花は人の命をも救う(人間国宝・金春信高)」「天啓の音(畑中良輔)」と世界から絶賛される遠藤郁子の演奏は内外に根強いファンを持つ。
札幌にて3歳よりピアニストの母、遠藤道子に音楽の手ほどきを受け、東京藝術大学附属高校へ入学後、毎日新聞社主催日本音楽コンクールで北海道出身者初の受賞。東京藝術大学に入学後、2年の時に安宅賞を受賞し、日本代表として第7回(1965年)ショパン国際ピアノ・コンクールで特別銀賞を受賞、注目を集め、オストロクシキ宮殿でのデビュー・リサイタルで「偉大で小柄な日本娘」と絶賛された。ポーランド国営テレビ・ラジオに録音多数。世界的ショパン奏者ステファンスカ夫妻に見出され、その内弟子として5年間さらなる研鑽を積む。1974年からパリに在住し、ヴラド・ペルルミュテルにラヴェル全作品の指導を受ける。ロンドン、パリの他、北米、旧ソビエト、ハンガリー、ルーマニア、東ドイツで演奏。特にユーゴスラビアには毎年招かれ、巨匠アルド・チッコリーニの夏期講習(オフリッド)を受け継ぎ、長年にわたり講師を務めた。その功で、オフリッド25周年功労賞を受賞。
帰国後は東京藝術大学講師、聖カタリナ大学客員教授を務めるかたわら活発な演奏活動を行う。特にCD『ショパン序破急幻』が松本サリン事件で植物人間状態となり眠り続けた女性の意識を覚醒した奇跡は連日マスコミで大きく報道され、サントリーホールでのチャリティコンサートの収益600余万円が、5,000人のサリン患者のため寄付された。
ワルシャワ・フィル、クラクフ・フィル、ハンガリー国立フィル、グルノーブル市立オーケストラ、N響、読響、日本フィル、新日本フィル、東京響、東京フィル、東京都響、札幌響、京都響、大阪フィルなどと協演。
ショパン国際ピアノ・コンクールをはじめ多数の音楽コンクールの審査員を務める。CD、著作多数。2010年にはショパン生誕200年「日本におけるショパン年」事業で『ショパンの遺言』と題し、ショパン作品番号付独奏曲全曲を全8回リサイタルとして奏楽堂にて開催。この演奏に対しドンブロワスキ・ポーランド文化芸術大臣よりショパンのブロンズ像を授与される。2014年にはデビュー50周年記念リサイタルを札幌と東京で開催。翌2015年、ポーランド共和国文化功労者として、コモロフスキ・ポーランド大統領から「ポーランド共和国聖十字功労勲章」を受勲。同春、東日本大震災被災者支援の「NPOまずるか」の活動に対し、「鎮守の森のプロジェクト」理事長・細川護煕元首相から感謝状を贈られた。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2023年12月08日 00:00