アナスタシア・コベキナのソニー クラシカルデビュー盤『ヴェニス』~バロック・チェロとモダン楽器の二刀流!
アナスタシア・コベキナのソニー クラシカルデビュー盤『ヴェニス』は、彼女の芸術性のさまざまな側面を紹介。
想像力とエネルギー、ジャンルやスタイルを超えたコミュニケーション、そしてバロック楽器と現代楽器の両方を使いこなす究極の天性ともいうべき能力が発揮されたアルバム。
アナスタシア・コベキナは1994年エカテリンブルクの音楽一家に生まれ(父親は、作曲家のウラディミール・コベキン)、4歳でチェロをはじめ、モスクワ音楽院、パリ音楽院で学び、フランス・ヘルメルソン、イェンス=ペーター・マインツ、ジェローム・ペルノーに師事。2019年6月には第16回チャイコフスキー国際コンクールで第3位に入賞。現在はフランクフルト音楽院でクリスティン・フォン・デア・ゴルツにバロック・チェロを学んでいます。彼女は、カリスマ性、エスプリ、そして人当たりの良いコミュニケーション能力だけでなく、恐れを知らぬ音楽性と完璧なテクニックでも知られています。 彼女はバロック楽器と現代楽器の両方を完璧に操る天性のアーティストであり、定期的に楽器を切り替え、初期バロックから偉大なロマン派を経て現代音楽に至るまで、幅広いレパートリーにわたって本能的な才能を発揮しています。
このアルバム『ヴェニス』では、ありきたりな決まり文句を一切使わずにヴェニスを感じさせるような独特なアルバムを制作しています。これは17世紀に始まる粉を叩いたカツラや仮面舞踏会ではありません。場所と私たちの関係、歴史と現在の間の会話、そしてアーティストにとってヴェネツィアが何を表すかについての完全に個人的かつ現代的な解釈を探求するアルバムです。これは、モンテヴェルディやダウランドによるルネサンスから、キャロライン・ショウやアンビエント・ミュージックのパイオニアであるブライアン・イーノによる現代に至るまで、幅広い音楽の中で展開されています。歴史、記憶、空想、現実と想像の万華鏡、そして明確な素材の中、そしてアーティストの心の中にのみ存在するヴェニスのポートレートが作り出されています。
(ソニーミュージック)
収録内容
1. モンテヴェルディ:アリアンナの嘆き
2. ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲 イ短調 RV.419 ~ 第3楽章:アレグロ
3. シルヴェストロフ:夕べのセレナード
4. ダウランド:流れよ、水晶の涙よ
5-7. ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲 ニ短調 RV.405
8. キャロライン・ショウ:ライムストーン・アンド・フェルト
9. J.S.バッハ(原曲:マルチェッロ):協奏曲 ニ短調 BWV.974 ~ 第2楽章:アダージョ
10. ブリテン:無伴奏チェロ組曲 第3番 ~ 第4楽章:舟歌
11. ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲 変ホ長調 RV.408 ~ 第2楽章:ラルゴ
12. ニーノ・ロータ:ブラネッラのうた
13. バルバラ・ストロッツィ:どうすることができようか?
14. ブライアン・イーノ、ジョン・ホプキンス、レオ・エイブラハムズ:エメラルドと石
15. クルターグ:チェロのためのサイン、ゲームとメッセージ:影
16-18. ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲 ト短調 RV.416
19. フォーレ:3つのうたより「ゆりかご」Op.23-1
20-21. アントニオ・サルトリオ:歌劇『オルフェオ』~「オルフェオ、眠っているの」「あなたが木の幹や石にさえ慈悲を示してくれたら」
22. ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲 ホ短調 RV.409 ~ 第3楽章:アレグロ
23.ウラディミール・コベキン:アリアドネの嘆き(モンテヴェルディの主題による変奏曲)
【演奏】
アナスタシア・コベキナ(チェロ)
アズール・リマ(テオルボ:1,9,14,19/リュート:4)
マリアーナ・ドウティ(ヴィオラ:8)
フラン・ペトラチ(コントラバス:14)
マクシミリアン・シウプ(コントラバス:14)
マルティン・ツェラー & レオナルド・ボルトロット(ヴィオラ・ダ・ガンバ:23)
バーゼル室内管弦楽団(2/5-7/11/13/16-18/20?22)
【録音】
2023年1月6-10日、スイス、バーゼル、ドン・ボスコ教会
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年12月22日 12:00