キム・ソンヒョン『ポテンシャル』~リスト:ベッリーニの《ノルマ》の回想&バルトーク:管弦楽のための協奏曲(ピアノ独奏版)
[MUSIC&ART TV 公式チャンネルより]
韓国のクラシック・レーベル、実力派アーティストの発掘、紹介を行う「K-CLASSICシリーズ」の第2弾!
チョ・ソンジン、イム・ユンチャン、イ・ヒョク、イム・ドンヒョクといった名手たちに続く逸材として韓国で大きな期待が寄せられているキム・ソンヒョン(Song Hyeon Kim)。
満を持して発表するデビュー・アルバムのプログラムに選んだのは、リストの「ベッリーニの《ノルマ》回想」、そして作曲者自身の編曲によるピアノ独奏版のバルトーク「管弦楽のための協奏曲」という圧巻の2作品!
バルトークの死後となる1985年にその楽譜が発見され、リスト音楽院時代の愛弟子だったジェルジ・シャーンドルによって校訂が施され出版へと至ったピアノ独奏版の「管弦楽のための協奏曲」。
オーケストラの各楽器、各奏者が能動的にその技量、実力を存分に発揮しながらも、全体の統一性を損なわない新しい形の協奏曲として誕生させたバルトークの傑作のピアノ独奏版は、バルトーク独自の語法を保ちつつ、作品のディティールをより明確かつクリアに表現しており、原曲のオーケストラ版とは異なる発見をもたらしてくれています。
2時間を超えるベッリーニのオペラをピアノ独奏のための作品として生まれ変わらせ、16分余りの間、高度な技巧と美しく壮大な旋律で聴き手の心を魅了する「ノルマの回想」は、「ドン・ジョヴァンニの回想」と並ぶリストの最高傑作の1つ。
2つの大規模な作品、すなわちリスト編曲のベッリーニのオペラとバルトークの管弦楽曲がどのようにピアノ独奏で繰り広げられ新たな解釈を施されたのか、原曲との聴き比べも楽しみなポイントと言えるでしょう。
優れた音楽的表現力とテクニック、構成力を兼ね備えた2002年生まれのキム・ソンヒョンは、2023年のイサン・ユン国際音楽コンクールにおいて第2位/準優勝と併せて最も才能のある若い韓国人参加者に授与される「パク・ソンヨン英才特別賞」及び観客が直接投票で決める「ユネスコ音楽創造都市特別賞」(観客賞)の3つの賞を同時に受賞し、次世代ピアニストの登場を強烈にアピールしています。
またイサン・ユン国際コンクールに先立ち第12回新韓音楽賞では審査員満場一致で「ピアノ部門大賞」を受賞し選考委員から激賞されるなど、世界へと羽ばたくであろうニュースターの勢いは増すばかり。
韓国の俊英キム・ソンヒョンがピアノで繰り広げる「オケコン」と「ノルマ」。ご期待ください!
(東京エムプラス)
[日本語曲目表記オビ付き]
[解説日本語訳&日本語曲目表記オビ付き]
解説:キム・ソンヒョン(日本語訳:嵯峨山みな子)
『ポテンシャル』
【曲目】
リスト:ベッリーニの 《ノルマ》 の回想 S.394
バルトーク:管弦楽のための協奏曲 Sz.116, BB123(作曲者編曲によるピアノ独奏版)
【演奏】
キム・ソンヒョン(ピアノ)
【録音】
2023年8月8日-9日、 JCCアーツ・センター(ソウル、韓国)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年12月27日 00:00