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テュンス、ジェント、キュイエ&レ・ムファッティ/J.S.バッハ: 管弦楽組曲第2番、ブランデンブルク協奏曲第5番、ほか

レ・ムファッティ

欧州古楽シーンの層の厚さを実感する、自発性と深みに満ちたバッハ解釈

フィリップ・ヘレヴェッヘやジョス・ファン・インマゼールの古楽器オーケストラで活躍をみせ、師バルトルド・クイケンの後を受けブリュッセル王立音楽院で多くの門弟を育ててきたフラウト・トラヴェルソの名手フランク・テュンスが、同じく多くの一流古楽器楽団に加わるバロック・ヴァイオリン奏者ソフィー・ジェントと共に、ナントの古楽器奏者家系出身の俊才ベルトラン・キュイエを指揮者に迎えたベルギーの実力派集団レ・ムファッティと、バッハの器楽作品集を録音しました。弦楽3/3/2/2/1にテオルボとチェンバロを加えたその編成には、多忙な低弦奏者ブノワ・ファンデン・ベムデン(この録音では基本的にコントラバスを演奏。ブランデンブルク協奏曲第5番のみヴィオローネを使用)、日本でも活躍するバロック・ヴァイオリンの中丸まどかや大野しほ、自身ポルトガルでボンヌ・コルドを主宰するバロック・チェロのディアナ・ヴィナグレら頼もしいメンバーが結集しています。緊密なアンサンブルの中でも各パートの自発性が生きる演奏は、ベルギー古楽界の充実度を改めて実感できる味わい深さ。自身ラ・プティット・バンドやイル・フォンダメントなどの古楽器アンサンブルにヴァイオリン奏者として加わっていた名技師、ライナー・アルントの明敏な耳あればこそのエンジニアリングも絶妙で、ソリスト3人の魅力的な解釈を通じ、それぞれの古楽器の持ち味がよく伝わってきます。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
1-7. 管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV 1067
8-10. ブランデンブルク協奏曲 第5番 ニ長調 BWV 1050

バッハ/フランク・テュンス編:
11. アッラ・シチリアーナ(3つのチェンバロと弦楽のための協奏曲 ニ短調 BWV 1063より)- フルート、ヴァイオリン、チェンバロと弦楽による演奏

バッハ:
12-14. 三重協奏曲 イ短調 BWV 1044

【演奏】
フランク・テュンス(フラウト・トラヴェルソ)
使用楽器: トリノのカルロ・プランカ1750年製作モデルに基づく
ブリュッセルのアンドレアス・グラット2013年製作の再現楽器

ソフィー・ジェント(ヴァイオリン)
使用楽器: アブザム(オーストリア)のヤーコプ・シュタイナー
1676年製作のオリジナル楽器

ベルトラン・キュイエ(チェンバロ)
使用楽器: ハンブルクのクリスティアン・ツェル1728年製作モデルに基づく
カステルムツィオ(イタリア)のブルース・ケネディ2002年製作の再現楽器

レ・ムファッティ(古楽器使用)

【録音】
2023年3月13-16日
ベギンホフ教会、シント=トロイデン、ベルギー

収録時間: 65分

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2024年02月22日 00:00