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クリーガー&ベルリン・オペラグループ管/ドニゼッティ:歌劇《ダリンダ》(2枚組)~世界初録音!

ドニゼッティ:歌劇《ダリンダ》

1833年、ドニゼッティがユゴーの戯曲『リュクレース・ボルジア』をもとに作曲しミラノで初演された歌劇《ルクレツィア・ボルジア》。この作品をナポリで上演するために、ドニゼッティは大幅な手直しを行行い《ダリンダ》と改題したものの検閲を通すことができず、この版は未上演のまま忘れられてしまいました。
近年、この楽譜が音楽学者エレオノーラ・ディ・シンティラによって発見され、彼女の綿密な調査とドニゼッティ研究家のロジャー・パーカーの協力により作品を復元、リコルディ社から比較校訂版が出版されました。
それによって実現した2023年5月14日の本公演(セミステージ上演)は、ドニゼッティが意図したイスラム教徒とキリスト教徒の間の宗教的、社会的軋轢が上手く描き出されたことで評判となりました。

題名役ダリンダを歌うリディア・フリードマンは高い歌唱力を生かし、息子への愛と自身の忠誠心の間で揺れ動く取り乱した母親を演じ、息子イルデマロ役のルチアーノ・ガンチも絶妙な歌唱を聴かせます。敵対するアクメットを歌うパオロ・ボルドーニャはビロードのような声で統治者のプライドを歌いきっています。騎士の一人には日本のバス・バリトン、内山建人もキャスティングされています。
2010年にフェリックス・クリーガーによって設立されたベルリン・オペラグループは年に1回、珍しい歌劇を表演することで知られる団体。これまでにマスカーニの《イリス》などを上演、非常に高く評価されています。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
ガエターノ・ドニゼッティ(1797-1848):歌劇《ダリンダ》全3幕(1834)
台本:フェリーチェ・ロマーニ
歌劇《ルクレツィア・ボルジア》(1833)の改訂版

【CD1】 39分
第1幕
1. 前奏曲
2-4. 第1場
5. 第2場
6-11. 第3場

【CD2】 63分
第2幕
1. 第1場
2-5. 第2場
5-8. 第3場-第6場
9-12. 第7場

第3幕
13-14. 第1場
15-16. 第2場、第3場
17. 第4場、第5場
18. 第6場
19-22. 第7場

【演奏】
ダリンダ…リディア・フリードマン(ソプラノ)
イルデマロ…ルチアーノ・ガンチ(テノール)
アクメット…パオロ・ボルドーニャ(バリトン)
ウーゴ・ダスティ…チャン・ヤジエ(メゾ・ソプラノ)
コルボガ…ダヴィッド・オシュトレク(バス)
エリメリク…アンドレス・モレーノ・ガルシア(テノール)
ガルニエロ…カンヨン・シャイン・リー(テノール)
リドルフォ…イゴール・セルゲーエフ(バリトン)
ウバルド…内山 建人(バス・バリトン)
グリエルモ…フェルミン・バステッラ(テノール)

ベルリン・オペラグループ合唱団
ベルリン・オペラグループ管弦楽団
フェリックス・クリーガー(指揮)

【録音】
2023年5月14日
ベルリン、コンツェルトハウス(ドイツ)

総収録時間:102分

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2024年02月28日 00:00