ワルベルク、ホッター、ヴンダーリヒ/R,シュトラウス:歌劇“無口な女”抜粋~バイエルン放送響創立75周年記念CD化
バイエルン放送交響楽団創立75周年。
豪華歌手を揃えた《無口な女》未発表音源をCD化!
《無口な女》は1934年に完成され、1935年6月24日にカール・ベームの指揮によりドレスデンで初演されましたが、台本作者のツヴァイクがユダヤ人だったこともあって3回の上演だけでナチスによって禁止処分となり、復活は終戦後の1946年まで待たねばなりませんでした。
作品の舞台は1780年頃のロンドン近郊。年老いた元軍人モロズス卿と、彼の甥でオペラ歌手のヘンリー、彼の妻アミンタ(高度なコロラトゥーラ歌唱が求られる)、《セビリアの理髪師》のフィガロを彷彿させる理髪師と彼に横恋慕する家政婦など様々な人物が登場。ドタバタ騒ぎの末、最後はモロズス卿の「Wie schon ist doch die Musik - aber wie schon erst, wenn sie vorbei ist! 音楽は美しい、しかしもっと美しいのは音楽が終わったあとだ」の印象的な独白で幕を閉じます。
このCDで聴けるのはその抜粋(名場面集)で、1960年11月6日のテレビ向け公開収録の前日と前々日に行われていたセッション録音。モロズス卿にハンス・ホッター、ヘンリーにフリッツ・ヴンダーリヒ、理髪師にヘルマン・プライと、前年夏にベームとウィーン・フィルがザルツブルクで上演した際と同じ豪華キャストによる歌が聴きものです。指揮はN響への客演でも親しまれたハインツ・ワルベルク。ドイツとオーストリアで歌劇場やオーケストラのポストを歴任し、ウィーン国立歌劇場では450回以上も指揮をした実力者です。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):歌劇《無口な女》 Op.80(ハイライト)
台本:シュテファン・ツヴァイク
原作:ベン・ジョンソン 「エピシーン、または物言わぬ女」
【第1幕】
1. Euer Liebden haben, ich furchte, schlecht geschlafen(理髪師)
- 第2場抜粋
第3場より
2. Piano, piano! Und ich sage euch, er ist ein kreuzbrave Kerl(理髪師)
3. Hah! Mir fallt etwas ein!(理髪師)
4. Nicht viel schwatzen, nicht parlieren(理髪師)
【第2幕】
5. Anhiero gestatte ich mir, hochverehrliche Herren(理髪師)
- 第6場
6. Du bist so still(モロズス卿)
- 第9場抜粋
7. Was geht hier vor?(ヘンリー・モロズス)
- 第10場抜粋
8. Siehst du, Ohm(ヘンリー・モロズス)
- 第11場抜粋
9. Du suBester Engel(ヘンリー・モロズス)
- 第12場
【演奏】
モロズス卿…ハンス・ホッター(バス)
ヘンリー・モロズス…フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール)
アミンタ…インゲボルグ・ハルシュタイン(ソプラノ)
家政婦…リリアン・ベニングセン(アルト)
理髪師…ヘルマン・プライ(バリトン)
イゾッタ…エヴァ・マリア・ローグナー(ソプラノ)
カルロッタ…マリアンナ・ラーデフ(ソプラノ)
モルビオ…ヨーゼフ・クナップ(バリトン)
ヴァヌッツィ…カール・クリスティアン・コーン(バス)
ファルファッロ…カール・ホッペ(バス)
バイエルン放送交響楽団
ハインツ・ワルベルク(指揮)
【録音】
1960年11月4、5日
Munchen, Ausstellungspark-Bayernhalle(MONO)
総収録時間:49分
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2024年02月28日 00:00