コセンコ&レザンバサドゥール=ラ・グランド・エキュリー、ナミュール室内合唱団/モンドンヴィル:英雄舞踏劇《パルナス山の謝肉祭》(2枚組)
ラモーに追い迫り新時代を築いたフランス18世紀の名匠、象徴的傑作待望の全曲録音!
既に数多くのグラン・モテ(管弦楽付き教会声楽曲)や舞台音楽が録音されてきたモンドンヴィルは、巨匠ラモーと共にフランス王ルイ15世の公妾ポンパドゥール夫人の愛顧を受けた18世紀中盤の人気作曲家。
《パルナス山の謝肉祭》はラモーと共に彼の名声も絶頂に達しつつあった1749年に初演されて大成功を収め、その後も1759年と1767年、そして作曲家歿後の1774年にもリヴァイヴァルされた金字塔的傑作。
ニケやヴァシュヘーギら古楽シーンの俊才たちも折に触れ名場面をとりあげ録音もしていますが、全曲通しての録音はこれが初となります。
26人の弦楽器奏者に対しフルート、オーボエ、バスーンをそれぞれ4人ずつ起用、一対のホルンとティンパニ、パイプ&テイバーが加わる充実編成。これを率いメロディアスで精彩に富んだ作品美を十全に引き出すのは、近年バロックから初期ロマン派まで広範なレパートリーの古楽器演奏で話題を呼んでいる指揮者アレクシス・コセンコ!
ブロンデール、ギユメット、ヴィダルら今を時めく欧州歌劇界の名歌手たちと共に、羊飼いたちが暮らす理想郷で少女リコリスへ思いを寄せる太陽神アポロンを巡る物語を起伏豊かに現代に蘇らせます。
「英雄舞踏劇」と銘打たれている通り、躍動感に富んだ舞曲ナンバーが多い点も魅力の一つ。モンドンヴィル随一の自然でメロディアスな音運びを通じ、古典派前夜の流麗な音楽を抜群の古楽器オーケストラと名歌唱で堪能できる録音です。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
ジャン=ジョゼフ・カサネア・ド・モンドンヴィル(1711-1772):英雄舞踏劇《パルナス山の謝肉祭》(序幕と全3幕/1749年パリにて初演)
台本…ルイ・フュズリエ(1674-1752)
【演奏】
フロリーヌ、タリー…グヴェンドリーヌ・ブロンデール(ソプラノ)
リコリス…エレーヌ・ギユメット(ソプラノ)
クラリス、ユーテルプ、テルプシコールの侍女、老女…ハスナア・ベナニ(ソプラノ)
羊飼い、アポロン…マティアス・ヴィダル(テノール)
モミュス…ダヴィド・ヴィチャク(バリトン)
ドラント、ユーテルプの従者、テルプシコールの従者…アドリアン・フルネゾン(バス)
ナミュール室内合唱団(合唱指揮: ティボー・レナールツ)
レザンバサドゥール=ラ・グランド・エキュリー(古楽器使用)
ヨアン・ムーラン(クラヴサン〔チェンバロ〕)
アレクシス・コセンコ(指揮)
【録音】
2023年3月 ナミュール(ベルギー南部ワロニー地方)
総収録時間: 128分
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2024年03月06日 00:00