注目アイテム詳細

「謎解きはディナーのあとで」アニメ化決定!ドラマ・映画にもなった人気ミステリーの魅力とは

謎解きはディナーのあとで

2025年4月にテレビアニメ化される、東川篤哉の小説「謎解きはディナーのあとで」。新人刑事の宝生麗子と執事・影山が「現場を見ずに、概要を聞くだけで事件の推理をする」という、一風変わったスタイルのミステリーだ。2011年にドラマ化、2013年に映画化もされた人気作のアニメ化とあって、歓喜の声を上げたファンも多いに違いない。

●華麗なキャラクターに相応しい豪華キャスト

ドラマでは北川景子(宝生麗子役)と櫻井翔(影山役)の豪華共演が実現し、視聴者から「2人の絡みが面白すぎる」「しっかり伏線回収があるしキャストも良い!」と絶賛する声が相次ぐことに。映画でもドラマ版の主要キャスト・スタッフが再結集し、興収32億円超の大ヒットを記録した。

今回のアニメ化では宝生麗子役に花澤香菜、影山役には梶裕貴が起用され、麗子の上司・風祭京一郎役を宮野真守が演じることも決定している。公開されたティザーPVの視聴者から「声が豪華すぎてやばい」「力の入れようがすごいな!」といった反響が続出していることからも、期待値の高さがうかがえるのではないか。

贅沢な配役は、キャラの華やかさを考えれば無理もないといえるだろう。主人公の麗子は伊達眼鏡にひっつめ髪という地味ないでたちの女性刑事だが、実は超のつく巨大企業のご令嬢。自宅のお屋敷に帰宅して華やかなワンピースに着替えれば、言動もお嬢様らしい高飛車なものに変化する。

影山はスマートな青年で、麗子が持ち帰ってきた難事件の話を聞いているだけで解決に導く有能な執事。素性が謎めいており、辛辣な言葉を麗子に投げかけては怒らせるという、ひと癖ある役どころだ。麗子の上司である風祭も有名企業の若き御曹司であり、発表されたキービジュアルでは影山とは違うタイプの美形として描写されている。

原作シリーズはタイトルに「新」を冠した続編の刊行が始まっているが、初心者でも手に取りやすい1冊として「謎解きはディナーのあとで ベスト版」をおすすめしたい。著者自選の傑作3編と書き下ろし1編が収録されており、書き下ろし作「殺意のお飲み物をどうぞ」でも当然のように麗子と影山がパーティー会場で事件に遭遇。ファンにはお馴染みの「ひょっとしてお嬢様の目は節穴でございますか?」を思い出させる、影山のキレキレな毒舌も目にすることができる。

数あるエピソードの中で、どの話がアニメ化されるのかは明かされていない。予習がてらベスト版を読みつつ、「推理」してみてはいかがだろう。

towerbooks

タグ : レビュー・コラム

掲載: 2024年12月25日 20:30