秋山和慶&広島交響楽団『ラフマニノフ・トゥビン・アッテルベリ/交響曲選集~ロシア・サンクトペテルブルク公演ライブ他』2枚組 タワレコ限定 2025年5月31日発売
広島交響楽団、ブレーン、タワーレコード/共同企画
BRAIN x TOWER RECORDS
広島交響楽団との企画 最新第7弾
<秋山和慶氏追悼盤 初出ライブ3曲>
楽団秘蔵のデジタル音源から最新のリマスターを経て生き生きとしたライブ音源が蘇る!
秋山和慶が愛し手塩にかけ育て上げたオーケストラ広島交響楽団によるメモリアル必聴盤!
「ラフマニノフ・トゥビン・アッテルベリ/交響曲選集」
~2003年のロシア公演時の伝説的名演と、日本初演の2曲を集成。アッテルベリは両者最後の演奏記録
・ラフマニノフ:交響曲第2番(2003/10/18 ロシア・サンクトペテルブルク公演)
・トゥビン:交響曲第2番「伝説的」(2022/5/2 第417回定期演奏会より) *日本初演
・アッテルベリ:交響曲第5番「葬送交響曲」(2024/6/14 第442回定期演奏会より) *日本初演
国内盤CD2枚組
~2025年1月26日、指揮者の秋山和慶が84歳で急逝したことは、わが国のオーケストラ界にとって大きな損失だった。とりわけ広島交響楽団にとって、その突然の訃報は衝撃的であり、「育ての親」を失ったような悲しみに包まれたことだろう。(中略) 人生の最後に、人智を超えた奇跡のような音楽を遺してくれた秋山と、この演奏を秋山とともに創り上げてくれた広響のメンバーに、ひとりの音楽を愛する者として、心からの感謝と敬意を捧げたい。~ (岩野 裕一氏による解説書内文章より)
通常CD盤 2枚組 3,000円(税込)
2025年5月31日(土)リリース予定 解説:岩野 裕一氏
共同企画:広島交響楽協会、ブレーン・ミュージック、タワーレコード
制作・発売:ブレーン 販売:タワーレコード
2019年12月に発売しました広島交響楽団、ブレーン株式会社、タワーレコードの共同企画第1弾、続いて2021年3月の第2弾、2022年9月発売の第3弾と2024年11月発売の第4,5弾までは下野氏とのブルックナーをリリース、2025年3月にはアルミンク氏の音楽監督就任に伴い、両者の記念すべき最初の録音を最新の第6弾として発売しました。今回最新の第7弾では、2025年1月に急逝された秋山和慶氏の追悼盤を発売いたします。両者は長年にわたって非常に高い信頼関係を構築し、記憶に残る名演を多く行ってきました。今回の選曲に当たっては秋山氏が常日頃広響を指揮して最も印象深い公演だったと語っていた2003年の「ラフマニノフ」と、両者が積極的に取り上げ来た「北欧シリーズ」の2曲の交響曲を収録しました。解説書には岩野裕一氏による文章と多数のカラー写真を掲載しています。

<秋山和慶(指揮)> Kazuyoshi Akiyama
齋藤秀雄のもとで指揮法を修め、1963年に桐朋学園大学音楽学部を卒業。1964年2月に東京交響楽団を指揮してデビューののち同団の音楽監督・常任指揮者を40年間にわたり務める。その間、トロント響副指揮者、アメリカ響音楽監督、バンクーバー響音楽監督、シラキュース響音楽監督、大阪フィル首席、札幌響首席、九州響首席、中部フィル芸術監督、日本センチュリー響ミュージックアドバイザー、岡山フィルミュージュックアドバイザー、オオサカ・シオン・ウィンド・オーケストラ芸術顧問などを歴任。またサンフランシスコ響、クリーヴランド管、ロサンゼルス・フィル、フィラデルフィア管、ニューヨーク・フィル、ボストン響、シカゴ響、ロイヤル・フィル、NDR北ドイツ放送響、ケルン放送響、ベルリン放送響、スイス・ロマンド管、チューリッヒ・トーンハレ管など海外でも活躍。第6回サントリー音楽賞、芸術選奨文部大臣賞、大阪府民劇場賞、大阪芸術賞、第36回川崎市文化賞、広島市民賞をはじめ、東京響とともに毎日芸術賞、第8回京都音楽賞大賞、モービル音楽賞、第29回サントリー音楽賞を受賞。2001年に紫綬褒章、2011年には旭日小綬章を受章。2014年度文化功労者に選出。同年中国文化賞(広島)、徳島県表彰特別功労賞を受賞、第23回渡邉暁雄音楽基金特別賞を受賞。
広響とは1998年より、首席指揮者ミュージックアドバイザー、音楽監督・常任指揮者、終身名誉指揮者を歴任。ロシア、韓国、ポーランド3回の海外公演をはじめ、数々のCDリリース、定期演奏会やディスカバリー・シリーズ等の多くの公演を指揮し、長年に渡り広響の演奏力向上発展に大きな影響を与えた。

<広島交響楽団> Hiroshima Symphony Orchestra
国際平和文化都市“広島”を拠点に“ Music for Peace~音楽で平和を~”を旗印として活動するプロオーケストラ。2024年4月からクリスティアン・アルミンクが音楽監督に、徳永二男がミュージック・アドバイザーに就任。下野竜也が桂冠指揮者を務めるほか、ウィーン・フィル、コンサートマスターのフォルクハルト・シュトイデをミュージック・パートナーに、細川俊夫をコンポーザー・イン・レジデンスに迎えている。また、ピアニスト、マルタ・アルゲリッチには2015年の「平和の夕べ」コンサートでの共演をきっかけに広響「平和音楽大使」の称号を贈り、相互に平和を希求する音楽活動を続けている。
1963年「広島市民交響楽団」として設立、1970年に「広島交響楽団」へ改称。学校での音楽鑑賞教室や社会貢献活動にも積極的に取り組み、地域に根差した楽団として「広響」の愛称で親しまれる。1991年の「国連平和コンサート」(オーストリア)での初の海外公演以降、チェコ、フランス、ロシア、韓国、そして 2019年にはポーランド・ワルシャワでの「ショパンと彼のヨーロッパ国際音楽祭」に招かれ、ヒロシマのメッセージを音楽で海外へも発信。
現在は年10回の定期演奏会、呉・福山・廿日市・島根での地域定期やディスカバリー・シリーズ、「音楽の花束」名曲シリーズをはじめ、県内における移動音楽教室、巡回コンサートから各種依頼公演など年間約140回を超える演奏活動を行っている。
2011年4月より公益社団法人としての認定を受け、学生インターン・シップの受け入れや、「P3HIROSHIMA」として地元プロ団体、広島東洋カープ、サンフレッチェ広島とのコラボレーションによる幅広い地域社会貢献活動を行い「音楽の芽プロジェクト」として発信している。
これまでに「広島市政功労賞」「広島文化賞」「広島ホームテレビ文化賞」「地域文化功労者賞(文部大臣表彰)」「第54回中国文化賞」「第17回県民文化奨励賞」「第5回国際交流奨励賞」「文化対話賞(ユネスコ)」「広島市民賞(2013年度)」「ENEOS 音楽賞(奨励賞)」を受賞。
公式Web http://hirokyo.or.jp
*尚、下記商品の仕様、発売日等は予告なく変更する場合がございます。
国内盤CD2枚組
ラフマニノフ・トゥビン・アッテルベリ/交響曲選集~ロシア・サンクトペテルブルク公演ライブ他
秋山和慶、広島交響楽団
[OSBR41241 (2CD) 3,000円(税込)] POS: 4995751490223
【収録曲】
<DISC1>
1. セルゲイ・ラフマニノフ:交響曲 第2番 ホ短調 作品27
<DISC2>
2. エドゥアルド・トゥビン:交響曲 第2番 ロ短調 「伝説的」
3. クット・アッテルベリ:交響曲 第5番 ニ短調 作品20 「葬送交響曲」
4. ヨハン・スヴェンセン:2つのスウェーデン民謡より 第1曲 すべては天空のもとに
【演奏者】
広島交響楽団
秋山和慶 (指揮)
【録音】
2003年10月18日 ロシア・サンクトペテルブルク公演より(サンクトペテルブルク・フィルハーモニー 大ホール) (1)
2022年5月2日(月) 第417回定期演奏会より(広島文化学園HBGホール) (2)
2024年6月14日(金) 第442回定期演奏会より(広島文化学園HBGホール) (3,4)
ライブ録音
【原盤】
広島交響楽団
【制作・録音】
Executive Producer : Kenji Igata (Hiroshima Symphony Orchestra) 井形 健児(広島交響楽団)
Recording & Mastering Engineer : Yoshiaki Matsubara (Brain Co.,Ltd.) 松原 嘉昭(ブレーン)

ロシア公演
<秋山和慶氏追悼盤 初出ライブ3曲>
楽団秘蔵のデジタル音源から最新のリマスターを経て生き生きとしたライブ音源が蘇る!秋山和慶が愛し手塩にかけ育て上げたオーケストラ広島交響楽団によるメモリアル必聴盤!2003年のロシア公演時の伝説的名演と、日本初演の2曲を集成。アッテルベリは両者最後の演奏記録
秋山自身「生涯で最も忘れられないコンサートのひとつ」と語った、ロシア・サンクトペテルブルク公演(2003年)での秘蔵音源<ラフマニノフ:交響曲第2番>をCD化。海外公演ライブでの熱気を余すことなく収録。また秋山と広響が長年にわたって取り組み続けてきた「北欧シリーズ」。エストニア出身で半生をスウェーデンで過ごした作曲家<トゥビン:交響曲第2番「伝説的」>の熱狂的演奏(2022年)を。そして秋山が同団を指揮した生涯最後の公演(2024年)となったスウェーデンの作曲家<アッテルベリ:交響曲第5番「葬送交響曲」(日本初演)>を収録。
長年非常に親しい関係にあった広島交響楽団とのまさに秘蔵音源とも言える3曲の交響曲他が、今回追悼企画としてリリースされます。選曲は広島交響楽団によるもので、多くの共演曲の中から選出されました。1998年に首席指揮者・ミュージックアドバイザーに就任、その後2004-16年まで音楽監督・常任指揮者(終身名誉指揮者)を歴任してきた秋山氏は、2003年に広島交響楽団と初の海外公演を行います。その時にサンクトペテルブルク・フィルハーモニー大ホール(建都300周年記念事業公演)で演奏したラフマニノフの交響曲第2番は聴衆からも絶賛され、両者にとっても伝説的な公演となりました(日本のオーケストラでは初となる「文化対話賞(ユネスコメダル)」をユネスコより受賞)。定期公演でも度々演奏し、2009年には市販で別レーベルへのセッション録音も残されています。このラフマニノフは広響を指揮して最も印象深い公演だったと常々仰っておられたとのことで、今回の追悼盤ではこの曲をメインに、DISC2には両者が長年取り組み続けてきた「北欧シリーズ」の中から、いずれも日本初演となった交響曲2曲とアンコール曲が選ばれています。この企画は日本における北欧音楽の紹介にかけてメッカであった広島のCDショップと広島交響楽団との交流から始まった企画であり、両者共に力を入れていた公演でした。トゥビンとアッテルベリは最も力を注いでこられた北欧の作曲家であり、北欧音楽の素晴らしさを伝えるべく定期演奏会に積極的に取り上げてきた中で共に印象に残る演奏として、今回のCDに収録したいという楽団側の強い意向により実現したもので、トゥビンは2022年の没後40年を機に演奏が行われました。曲の構成を活かした秋山氏らしい素晴らしい演奏であり今回の選曲に相応しい記録です。そして、2024年6月のアッテルベリ(没後50周年)が両者の最後の共演となりました。「指揮活動60周年記念」を祝う副題が付けられていたこの演奏会の直前、秋山氏は鎖骨を骨折しており、直前まで共演が危ぶまれたとのこと(詳細は岩野氏による解説書内に掲載)。本番時はそれをものともせず、ここに収められているスケールの大きい演奏を行ったことは特筆されます。惜しくも最後の共演曲となったアンコールで当日がまさに命日であったスヴェンセンの「すべては天空のもとに」が演奏されたことは偶然とは言え、感慨深いものがあることは間違いありません。今回収録された音源は、秋山氏と広島交響楽団、そして聴衆とが成し得たひとつの究極の到達点であり、共に音楽を愛し、ある意味音楽を超えた深い結びつきとそれを支えた制作陣による結晶です。秋山氏が残した演奏の一部ではありますが、多くのリスナーの今後の音楽の支えとなることも期待します。
収録は従来と同様、広島に本拠を置きこれまでも広島交響楽団と多くの録音を手掛けてきた、録音に定評があるブレーン株式会社が行っています。収録場所は異なりますが今回も素晴らしい音質は聴きものです。その成果を全国の音楽ファンに感じ取ってもらうに相応しいシリーズ第7弾となりました。
<以下、解説書より抜粋>
~2025年1月26日、指揮者の秋山和慶が84歳で急逝したことは、わが国のオーケストラ界にとって大きな損失だった。とりわけ広島交響楽団にとって、その突然の訃報は衝撃的であり、「育ての親」を失ったような悲しみに包まれたことだろう。(中略) 人生の最後に、人智を超えた奇跡のような音楽を遺してくれた秋山と、この演奏を秋山とともに創り上げてくれた広響のメンバーに、ひとりの音楽を愛する者として、心からの感謝と敬意を捧げたい。
~ 「すべては天空のもとに——秋山=広響の追悼盤に寄せて」 (岩野 裕一氏)より抜粋
※ 初出音源
※ 解説書:岩野 裕一氏「すべては天空のもとに——秋山=広響の追悼盤に寄せて」、秋山氏とのカラー写真を掲載

2024年6月14日 第442回定期演奏会【広響との最後の共演】
カテゴリ : タワーレコード オリジナル企画 ニューリリース
掲載: 2025年05月16日 12:00