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『アルフレート・ブレンデルへのオマージュ Vol.1』2025年9月30日発売~初出!フランス国立放送1962年収録

ブレンデル

追悼!ブレンデルへのオマージュ・シリーズ開始!
フランス国立放送所蔵オリジナリマスターから初CD化
第一弾は初出!フランス国立放送パリ・スタジオ収録1962年

輸入盤CD(日本プレス)


1931年チェコ・ズデーテン地方のヴェーゼンベルクの裕福な家庭に生まれ2025年6月17日に94歳で亡くなった巨匠ブレンデルの追悼企画。フランス国立放送のパリ・スタジオ録音のためかモノーラルながら音質は大変良好で70年代にロンドンで大ブレイクする以前の若きブレンデルの至芸が堪能できる好企画。曲目もブレンデルの得意の演目が並びうれしいかぎり。30代ブレンデルの覇気にみちた演奏が期待を裏切りません。ブレンデルは筆も立ち、ものいう演奏家として数々の興味深い著作がありますがこのころに高名な随筆「リストの誤解」を発表しており「真っ当な芸術家としてのリスト」を演奏面からも証明しております。その生き生きとした演奏に耳を奪われますこと必至と申せましょう。
(SPECTRUM SOUND)

【曲目】
シューベルト:
3つのピアノ曲 D.946から 第1番、第3番
即興曲第3番 D.899
楽興の時第6番 D.780

ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第13番 変ホ長調「幻想曲風」 Op.27-1
アンダンテ・ファヴォリ WoO 57

リスト:
不運 S.208
無調のバガテル S.216a
悲しみのゴンドラII S.200/2
死のチャールダーシュ S.224

【演奏】
アルフレート・ブレンデル(ピアノ・スタインウェイ)

【録音】
1962年11月19日
フランス国立放送パリ・スタジオ・エラール・ザール

収録時間:67分55秒
スタジオ・セッション
モノラル録音
初出音源
日本プレス

アルフレート・ブレンデル

ブレンデルは1931年1月5日、チェコスロヴァキアの北モラヴィア地方に生まれ、ザグレブとグラーツでピアノ、作曲、指揮を学びました。その間、E・フィッシャー、P・バウムガルトナー、E・シュトイアマンらに師事しました。1948年に17歳でデビューし、1949年には18歳でブゾーニ・コンクールに4位入賞し、国際的な活動を開始しました。1971年に40歳でロンドンに居を移して以降は、世界最高のピアニストの一人として幅広く活躍しました。

録音活動にも早くから熱心で、1952&53年に米SPA(Society of participating Artists)にリストやブゾーニを録音し、1955~67年の米VOXと1965~68年の米ヴァンガードにCD35枚分、1969年から引退するまで蘭フィリップス(現在は英デッカ)にCD114枚分という膨大な録音を残しました。

とくにブレンデルの名を国際的にしたのは3度にわたるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集でした。1度目の米VOXへの録音は、ブレンデルが自身の1963年1月5日、32歳の誕生日に全32曲の録音が完成。これはステレオLP初期の廉価盤だったこともあり、日本を含めて世界的に発売されました。2度目は1970~77年のアナログ・ステレオ録音で、押しも押されもせぬ大家となったブレンデルの壮年期の名盤として知られています(1978年度のレコード・アカデミー賞受賞)。3度目は1992~96年のデジタル録音で、CD時代に最も親しまれたブレンデル円熟期の名盤です。

また、ネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団と共演したモーツァルトのピアノ協奏曲全集(1970~85年録音)も、モダン・ピアノ+室内オーケストラという形で演奏された録音の走りともいえるもので、1枚1枚発売される毎に、大きな話題を呼びました(第18&27番は1975年度のレコード・アカデミー賞を受賞)。

初来日は1971年。その後も頻繁に来日し、多くのファンを持っていました。2008年12月、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と共演したのを最後に引退。2009年には、高松宮殿下記念世界文化賞を受賞しました。
(タワーレコード 商品統括部 板倉重雄)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2025年07月17日 18:00

更新: 2025年09月30日 00:00