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アニメ化決定!人間とチンパンジーの間に生まれた“ヒューマンジー”とは?異色作品「ダーウィン事変」の魅力

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人間とチンパンジーの間に生まれた“ヒューマンジー”が主人公という、異色の作品「ダーウィン事変」。2026年1月からのアニメ放送が決定したことで、今大きな注目を集めている。ヒューマンジーとは一体どんな存在なのか、気になる作品の世界観を紹介していこう。

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●“ヒューマンジー”が主人公の「ダーウィン事変」

うめざわしゅんの描く漫画「ダーウィン事変」は、現在も月刊アフタヌーンで連載中。主人公は、ゲノム編集技術により生まれた半分ヒトで半分チンパンジーの“ヒューマンジー”である少年チャーリー。チャーリーは人間を超える知能とチンパンジーを超える身体能力を併せ持ち、アメリカの片田舎で人間の里親と共に暮らしていた。

15歳になったチャーリーは、里親の勧めで初めて学校に入学することに。学校では、頭脳明晰だが「陰キャ」と揶揄される同級生のルーシーと仲良くなる。ルーシーはチャーリーを学園生活になじませようと奮闘。ところが、ヒューマンジーという特異な出自ゆえに、チャーリーは「動物解放」を掲げるテロ組織・ALAにつけ狙われてしまう。家族や友達を守るために、ALAとの対決を選択するチャーリー。

作中では、「テロ」「差別」「人権」「炎上」といった人間社会が抱えるさまざまな問題が描かれる。人間社会の闇に“ヒト”ではないチャーリーが挑むストーリーは、2022年にマンガ大賞を受賞したほか、海外でもフランスの第50回アングレーム国際漫画賞にて「BDGest'Arts アジアセクション」を受賞。国内外で高く評価されている。

アニメでは、主人公のチャーリー役に種崎敦美、友人のルーシー役に神戸光歩がキャスティングされた。チャーリーをつけ狙うALAの事実上の指導者、リヴェラ・ファイヤアーベント役は大塚明夫が演じる。

原作は現在9巻まで発売中。「何で人間だけは殺して食べちゃだめなの?」など、チャーリーが投げかける鋭い質問も見どころの本作。ヒトではないチャーリーの視点から見た「ヒト」とはどんな姿なのか──アニメや漫画でぜひ確認してほしい。

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タグ : レビュー・コラム

掲載: 2025年11月25日 20:00