さあ、みんなで鍵を開けてみよう! 彼らのフェイヴァリット・アルバムから新作の秘密を探る〈4つの扉〉(その2)
*ソウル・ミュージックへの憧れ*
新作レコーディング中には、ソウル・ミュージックをよく聴いていたというというグザヴィエ。なかでもマーヴィン・ゲイとカーティス・メイフィールドはオールタイムで好きなアーティストなんだとか。確かに本作のトータリティーはマーヴィンの『What's Going On』を、時折エモーショナルに掻き鳴らされるストリングスにはカーティスの諸作を思い出させる。お気に入りの理由としては、「どっちもポップな感覚にも優れた人たちで、そこがスゴイ」らしい。そんなわけで、ヒップホップのアルバムからは、デ・ラ・ソウル『3 Feet High And Rising』を挙げるあたり、実に彼らしかったりも。