インタビュー

ラリーパパ&カーネギーママ動画インタビュー

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【ラリーパパ&カーネギーママ】左から、水田十夢(みずた とむ):B,Cho、辻凡人(つじ ぼんど):Dr,Cho、趙亨来(ちょう ひょんれ):G,Vo、金光浩(きむ がんほ)G,Cho、金洙鉄(きむ すちょり):Key,Vo

ラリーパパ&カーネギーママは、関西を拠点に活動を続ける5人組バンドだ。2000年に結成され、2001年にはDREAMSVILLE RECORDSよりミニアルバム『Good Times Are Comin'』を発売している。その音楽性は、はっぴいえんど、ザ・バンドらと比較されることからも分かるように、カントリー、ブルースなどの60年代~70年代のアメリカン・ルーツロックからの影響を感じさせるアーシーなロック・サウンドと言ってよいだろう。

2002年8月にはファーストアルバムとなる『Dreamsville』を発売。本作は、いわゆる“ロック・バンドのファーストアルバム”としては不釣合いなほどシンプルでゆったりとしたテンポの楽曲が全6曲収録されている。これらの楽曲は、一聴したところ若者の持つ焦燥や無軌道さなどとはまるで無縁ではある。しかし、音の響きのやさしさや豊かさや、時間の止まった風景を喚起させるような歌詞からは、音楽に対する真摯さ、気負いが充分に感じられた。飄々としていながらもアドリブを多用し、お互いを牽制し合っているように見えて惹き立て合っている、緊張と緩和が入り混じる完成度の高いライブを見て、その思いはますます増したのだった。

20代の若者たちが、このような確立された世界観を持っていることに対する驚きは、そのままずるずると彼らに対する興味へと変わっていった。聞く所によると、ファンの中には同年代も多いが、彼らより上の年代も多いという。ラリーパパの音楽が、世代や土地を超え、我々の住んでいる街の色彩を少しだけ豊かにしてくれるのではないか。私は、このアルバムを聴きながらぼんやりとそんなことを考えている。

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カテゴリ : ニューフェイズ

掲載: 2002年10月17日 18:00

更新: 2003年03月07日 19:30

文/bounce.com編集部