羊毛&おはなのナイショ話――2007年、おはなさんの歌声はこんな作品のなかでも響いてました!
■V.A.『りんごの子守唄』
ご存知、ビートルズの名曲を子守唄アレンジで聴かせる名コンピ・シリーズの第三弾。監修の鈴木惣一朗氏へデモ・テープを渡したその日に、〈ぜひ〉とオファーがあったという。
「鈴木さんからは、細かい指示はなかったですね。レコーディングの時も〈ちょっと声出してみようか〉って言われて歌ってみたら、〈いまのでオッケー!〉って。リハーサルだと思ってたのに(笑)。もっと歌いたい、って言ってみたんですけど、〈歌おうとすると力が入って面白くなくなるから、鼻歌みたいに軽く歌ったものが一番いい。だから、いまのでいいんです〉って(笑)」(おはな)。
「鈴木さんとは1回飲みにも行きました。〈静岡出身だよね?〉って言われて、そうです、って答えたら、〈絶対そうだと思った〉って(笑)。〈俺もそうなんだけど、静岡の人はホンワカし過ぎて音楽業界には向いてないから、大変だよ〉って笑顔で言われました(笑)」(羊毛)。
「それ、何となくわかる。いい意味でも悪い意味でもがんばらない(笑)」(おはな)。
「がんばらない、ってヒドイ(笑)」(羊毛)。
「(音楽や仲間が)好きだからやる、楽しくやるっていうスタンスが、鈴木さんも羊毛くんも似てるな、って」(おはな)。
■Lumiere『Diary ~フツウの一日~』
i-depのリミックスやカレイドのプロデュースなどで知られるイルマ・レコードの秘蔵っ子、ELMIOによるポップス・カヴァー・プロジェクトの初アルバム。千葉はながフィーチャリング・ヴォーカリストとして参加。
「あんまり日本語の曲を歌ったことがなかったので、必死で練習しました(笑)。レコーディングもすごく参考になって。ライヴの経験はかなりあったと思うんですけど、レコーディングとライヴって全然違うんですよね。マイクの位置とか声の出し方とか、自分で研究するようになりました。出来上がったものはリリースされた後に初めて聴いて。歌入れの時はベーシックなトラックだけだったのが、ハウスっぽい仕上がりになっていて驚きました。ELMIOさん、スゴイ!」(おはな)。
■GIRA MUNDO『Cidade de Luz』
元beretの奥原貢によるソロ・プロジェクト、GIRA MUNDOの最新アルバム。伝統と先鋭が同居する最新型のブラジリアン・ミュージックを、千葉はなが大貫妙子やSaigenjiらと共に歌っている。
「2006年の9月頃かな? 友達からの誘いでブラジル音楽関連の方が集まったイヴェントに参加したんですよ。そのとき、GIRA MUNDOさんにデモを渡したんですけど、某バンドの方が、〈はなちゃん、すごくイイよ〉って横からオススメしてくれたんです。その方、恵比寿のカフェでかけてもらっていた羊毛とおはなの自主制作盤を聴いて、〈CDはどこで買えますか?〉って、羊毛くんにメールをくださってたんですよね。その時のことがきっかけでGIRA MUNDOさんの作品に参加させてもらうことになったんですが、レコーディングは、やっぱり初めてづくしでした。ポルトガル語で歌ったり、英詞を書いてみたりで、すごく勉強になりましたね」(おはな)。
▼羊毛とおはなが参加したその他の作品。
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