インタビュー

THE BAWDIES『THERE'S NO TURNING BACK』

  

 

 くたびれてしまったロックンロールを取り戻すべく、ルーツ・ミュージックを遊び場に持ち込んだTHE BAWDIES。昨年4月のメジャー・ファースト・アルバム『THIS IS MY STORY』に凝縮してみせた<ロックンロールのパーティ感覚>を、その後のライヴで揺るぎないレベルに引き上げると、新作アルバム『THERE'S NO TURNING BACK』で物語の第2章を幕開ける。

ROY(Vo./Ba.)「何をやっても、それこそ、今っぽいコード進行の曲が出来たとしても、今の僕らならTHE BAWDIESのロックンロールになるという自信があったので、今回はいい意味でルールを取っ払いましたね」

 あいだにツアーを挟み、昨年末から今年にかけ、2度のレコーディング・セッションを行った彼ら。変化はゆっくりと、そして、気がつけば、大きな波を巻き起こしていった。

MARCY(Dr.)「3月のシングル「HOT DOG」の段階で、ああいう新しいグルーヴを一発で出せたのはすごい進歩だと思っていて。その流れがアルバムに繋がっていきましたよね」

JIM(Gt.)「前半のセッション終盤に“SOMEBODY HELP ME”で新しい手応えを得て、後半はそれすら無視して全く別のベクトルで6曲が怒濤の勢いで出来ていったんです」

 

 表現力のアップが演奏の幅に繋がるという相乗効果がこのアルバムでは最大限に活かされている。ノーザン・ソウルとサザン・ソウルが出会った“KEEP YOU HAPPY”、12弦ギターを用いた“SAD SONG”ベースレスの“GOOD MORNING”など、全11曲は後戻りが出来ない、そして止まることも出来ない彼らの進化を鮮やかに焼き付けている。

TAXMAN(Gt./Vo.)「格好つけなくてもいいんだっていう余裕も出てきたし、自分たちらしさを出せば、THE BAWDIESのオリジナリティに繋がるという自信も付きました。だから、その意味でこのアルバムが本当のファースト・アルバムなのかもしれませんね」

 

 

■ TOUR…

THE BAWDIES「THERE'S NO TURNING BACK」TOUR 2010

05.13(木) 千葉 LOOK
05.19(水) 宇都宮 HEAVEN'S ROCK VJ-2
05.20(木) いわき club SONIC
05.22(土) 青森 QUARTER
05.23(日) 秋田 CLUB SWINDLE
05.25(火) 盛岡 Club Change WAVE
05.26(水) 山形 ミュージック昭和 Session
05.29(土) 新潟 CLUB JUNK BOX
05.30(日) 富山 SOUL POWER
06.01(火) 長野 J
06.09(水) 米子 BELIER
06.10(木) 岡山 IMAGE
06.12(土) 鹿児島 CAPARVO HALL
06.13(日) 宮崎 SR-BOX
06.15(火) 熊本 DRUM Be-9 V1
06.16(水) 大分 T.O.P.S
06.18(金) 長崎 DRUM Be-7
06.21(月) 高松 DIME
06.23(水) 高知 X-pt.
06.24(木) 徳島 club GRINDHOUSE(旧:JITTERBUG)
06.26(土) 神戸 VARIT.
06.27(日) 滋賀 U-STONE
06.29(火) 岐阜 CLUB ROOTS
 and more… その後のスケジュールはHPまで。

■ PROFILE…THE BAWDIES(ザ・ボゥディーズ)

敬愛するリズム&ブルース、ロックンロールをルーツとして、唯一 無二の圧倒的なヴォーカルを武器に、誰もを楽しませてくれるライヴが各地で噂を呼ぶ〈世界基準〉の最新型ロックンロールバンド。38本の全国ツアーも大決定!

  

 
記事内容:TOWER 2010/4/20号より掲載

カテゴリ : HOT PICKS

掲載: 2010年04月19日 11:11

更新: 2010年04月19日 12:25

ソース: 2010/4/20

小野田 雄