インタビュー

MONKEY MAJIK 『MONKEY MAJIK BEST ~10 Years & Forever~』

  

 「ベスト・アルバムを出すと<ほんとに10年やってたんだな>って思う。ハッピー・バースデイですね!」 (Maynard)

 90年代ギター・ロック、ソウル・ミュージック、ヒップホップ、エレクトロ、そして、J-POP(ときには津軽三味線も!)。ありえないほど幅広いファクターを軽やかに取り入れ、オリジナリティと親しみやすさをバランスよく共存させたポップ・ミュージック-“Around The World”、“ただ、ありがとう”、“SAKURA”-を生み出していく。ベスト・アルバム『MONEKY MAJIK BEST~10 Years & Forever』が示しているのは、このバンドが持つ豊かで創造的なキャリアそのものと言っていいだろう。

 Maynard(Vo./Gt.)「このバンドを始めたころ、僕は<early 90's>
(90年代の最初)のバンドをよく聴いていて、Blaise(Vo./Gt.)は
ブラック・ミュージックのインフルエンスがある音楽をやってて。
さらにtax(Dr.)とDICK(Ba.)が加わって、もうわけわかんなくなった(笑)」

 Blaise「うん、すごくカラフルだよね」

 DICK「4人それぞれ、そのときのブームもあるからね。
時期によってサウンドがかなり変わってると思いますよ」

 tax「そうだね。ただ、最初から<シンプルなリズムのなかで、きれいなメロディを歌う>っていうことを
やってたんですよ。そのときの雰囲気のまま、こんなにたくさんの人に聴いてもらえるようになったのは
ホントに嬉しいですね」

 

   これまでのバンドの軌跡をドラマティックに描き出したミディアムバラード“FOREVER”、
J-POP的なメロディが印象的なポップ・ロック・チューン“Fast Forward”というふたつの新曲からも、
彼らの旺盛なクリエイティヴィティが伝わってくる。
結成10周年のアニヴァーサリー・イヤーを迎えたMONKEY MAJIKはここから、さらに充実した時期に
突入していくことになりそうだ。

 Maynard「記念ですよね、言ってみれば。こうやってベスト・アルバムをリリースすると
<ホントに10年やってたんだな>って実感できるし。ハッピー・バースデイですよ(笑)。
この4人でずっと好きなことを続けられるっていうのは、ホントにラッキーだなって思いますね」

 

■ PROFILE…MONKEY MAJIK(モンキー ・マジック)

Maynard、Blaiseのカナダ人兄弟のギター/ヴォーカル、Tax(Dr.)、DICK(Ba.)のリズム隊によるハイブリッド・バンド。
メジャー2ndシングル“Around The World”がドラマ「西遊記」の主題歌となり、ブレイクを果たす。

 

 
記事内容:TOWER 2010/07/20号より掲載

カテゴリ : HOT PICKS

掲載: 2010年07月19日 00:00

更新: 2010年07月20日 09:46

ソース: 2010/07/20

森 朋之